『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』の二琥さんが大天使すぎる件

『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』home.34「キュンを、くれてやる。」

 

( ﾟДﾟ)←一輝＆三和＆読者

 

眩しい！サンデーを読み進めていたらいきなり紙面が輝き出したのである。その正体を探ってみたら…なんと！二琥さんの私服姿だった！心のアルバムに保存したい姿だった。

 

一瞬、天使が降臨したのかと勘違いしちゃいましたよ。流石は赤髪のシャンクスと並び評される赤髪の二琥さんだぜ（優の方が赤いけど）。劇場版ワンピース風に言えば「フィルムレッド」ですよ。

 

二琥さん is 天使！

 

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二琥さんが大天使な件

私服姿（女の子の格好）の破壊力

二琥さんがスカートで女の子の格好をしてる破壊力がなぜこれほどなのか。普段とのギャップもありますが何より着たいものを着たからよね。

 

す、好きな服着たっていーだろ！休みの日くらい！（34話）

 

好きな服を着たのである。買ってから一度も着てなかったそうな。これを着用したのは感動的ですらある。クララが立った時より感動しましたね。

 

なぜなら本当は可愛らしい女の子の格好をしたかったのに、周りから「普通の女のコ」を求められなかったから。可愛い服を着たいけど着れない。それを乗り越えて着用した。ある意味王道少年漫画のように「壁があった」→「壁を乗り越えた」をやったのです。

二琥さん編が見事だった

正直、二琥さん編がはじまった時は令和ラブコメにライバル男なんて出るのかよ！って穿った見方をしてました。

 

だけど終わってみれば龍巳先輩はそれほどストレス無く良い仕事をした。

二琥さんの正ヒロインっぷりを堪能できましたね。はい。

 

特に良かったのはこの3点。

 

 

二琥さんが殻を破る意味でもヒロイン力（ぢから）って意味でも最高でした。

「いってらっしゃい」と言われた二琥さん

二琥さんが龍巳先輩との試合に臨む前に優から「いってらっしゃい」を言われた後の4コマ反応がすこぶる良かった。

 

30話

 

言われて驚く表情。赤面する表情。うっすら涙を湛えてる表情。嬉しさを噛みしめる表情。で、エンジン全開で臨むわけです。ここで「頑張ってください」と言われてもこの表情変化は出なかったでしょう。

 

台詞やモノローグを一切出すことなく表情だけで胸中を雄弁に語る芸術的な演出なのです。思わず鳥肌が立ちましたね。

 

「いってらっしゃい」はこの漫画の名言で重要な言葉でもある。2話での「いってらっしゃい」を優は以下のように思ってます。

 

オレにできる『家族』から、始めていこう。（2話）

 

「いってらっしゃい」は家族に送る言葉！

 

龍巳先輩を倒して一緒にいるためってテーマにピッタリですね。「家族」「一緒にいたい」が詰まった「いってらっしゃい」と芸術的な二琥さんの表情変化は屈指の名シーンに昇華したのである。

 

試合後の「お帰りなさい」「ただいま」も神ってる。これじゃ建物の家じゃなくて主人公・優こそが二琥さんのホームじゃないですか。アムロ風に言えば「帰れる場所」が優のところじゃないですか！正ヒロイン（お嫁さん）決定じゃん（個人の意見です）。

女の子らしさを肯定された二琥さん

・オレは「似合ってない」だなんて1回も思ったコトないですよ？

・強い二琥さんの弱いところも、二琥さんらしいです。（29話）

 

もう一つのキモは二琥さんの成長でしょう。トレーニング中に髪をほどいて花を愛でる姿を優から女の子らしさを肯定します。

 

これが二琥さんとってどれだけ救いとなったか。本当は可愛いもの好きだけど、周りからは強さを求められていたからこそ女子らしい部分を隠して我慢してましたからね。

 

女らしさは帝乃二琥じゃない。似合わ（ガラじゃ）ない。そう言い聞かせてきたってのに…（29話）

 

否定してて踏み切れなかった「女の子らしさ」「弱いところ」がある二琥さん。そんな自分自身に苛立ちながら生きてきたが、優に肯定されて両面あってこその自分と気付くわけ。

 

これがそのまんまパワーアップになるから凄い。スーパーサイヤ人、卍解、ニカの実覚醒…のようなバトル漫画におけるメソッドが空手の試合中に可愛い女子の格好となった具現化する姿は素直に「うおおおお！」ですよ。

 

それを踏まえて34話の可愛らしい女子の格好をした二琥さんへの言葉が乙すぎる。

 

とっても似合ってますよ！二琥さん！（34話）

 

29話では「似合ってない」なんて思って無い、弱い部分も有り…という言い方だったし、31話のワンピース着た姿はあくまで比喩で現実じゃなかったからね。

 

はじめてリアルにフリフリの女子服を着用して「似合ってる」と言われたわけ。この流れと展開は綺麗のお話ですよ。『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』（完）となってもいいぐらい感無量です。

 

女の子らしくていいモードに成長を遂げたので、今後の二琥さんは扉絵やサンデー漫画家バックステージだけでなく本編でも可愛らしい衣装を着るのではなかろうか。期待大！

 

何より特筆すべきことは「変化」してること。平和で何ひとつ変わらない作品も好きだけど、やはり「進んでる」「変化してる」が実感できるとより面白い。

 

女の子らしい服だけでなくヒロインとしての二琥さんにも当てはまる。

着実に進んでる

32話

 

はい！可愛い！

 

32話の龍巳先輩とやり取りで二琥さんは気付いてしまったわけです。「一緒にいたいんだ…」と。その時のリアクションが前代未聞の可愛さだったのです。

 

1話から可愛さに定評があったけど、まさか二琥さん編最期で自己ベストの可愛さを叩き出してくるとは恐れ入った。あれはもう「可愛い」のなんて語彙で済むレベルじゃない。

 

いやまあ、二琥さんは最初からずっと可愛いんですけどね…。赤字フォント24だったのがフォント48で大きく主張したいぐらい可愛さがめきめき成長しています。

 

関係性も如実に変化してる。いやまあ、二琥さんは最初からチョロかったんですけどね…。「チョロい！」とエクスクラメーションマーク一つだったのが今では「チョロい！！！！！！！！！！」とエクスクラメーションマーク10個ぐらいつくチョロさに成長しています。

 

それは内面の変化とも言える。好感度が上昇し続けてるんだもん。いやまあ、二琥さんは初期から優が「好き」だったんですけね…。「気になる」から「好きかも」となり「好き」「大好き」「大大好き」「大大大好き」となってる。

 

ただし、読者に丸わかりなのに本人は「好き」だと認めていません。つまり、二琥さんはあと2回の変身を残している。この意味が分かるな？

 

それは「好き」と認めること。気持ちを伝えること。えぇ！現時点で最強ヒロインなのに、ここからさらに記録更新するの？死ぬぞ…（読者が悶絶して）。

 

 

 

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