もう僕の中では4コマ界のこち亀のようなものなんですけど、本当に面白い。巻数が進むにつれハマっていく。
むんこ先生といえば売れっ子で様々な4コマ漫画を描いてますけど、主軸として『らいか・デイズ』が真ん中にある(と思う)。
初期の頃のノリも好きでしたが、両親にしても、クラスメイトにしても、親戚にしても…そこからどんどん広がっていく世界観が最高なのである。
『らいか・デイズ』には全て揃っている。笑える話から、ちょっとしんみりする話、感動して泣けるエピソードと多様に。
4コマ漫画のど真ん中!
4コマ漫画の王道にして正道。
1本毎に「起承転結」が揃っている。毎度、にぎやかでテンポの良いギャグが繰り広げられる4コマ。基本的に1本足りとも外れがない。安定したクオリティである。さらに凄いのは、1本の4コマ読んだ後にサブタイトルを読むと「なるほど」と納得できる構成となっている。
「作っ…!?」 / 反芻
4コマを読み終わった後にサブタイトルを見ると思わず頷くような、手をポンと叩きたくなるような納得のサブタイトルの秀逸さ。
もしくは、キャラの心情がサブタイとなっていたりと、4コマだけでなく幻の5コマ目としても楽しめる。お得感というかむんこ4コマはサブタイ含めて5コマで完成する!
そして巻数が進むにつれて世界観がどんどん広がって行くのが良いっすわ。初期は来華にライバル心むき出しの竹田、クラスで頼られる来華、家庭ではちょっと子供っぽい…という小さな世界観から、どんどん世界が広がり登場人物が増えていく。気づいたら優しい世界で登場人物全員大好きになっている。
もう全員大好きですよ
もうね、みんな大好き!
新キャラが登場すると、え?このキャラはちょっと…と思うも、気づけば大好きになっているのが『らいかデイズ』の凄いところ。
あれ?俺こんなにパンク兄ちゃん好きだったっけ?という感じ。じわじわと浸透してくるんですよね。気づけば登場人物全員大好きになる浸透力です。
それは人間関係も。前から登場している人物も話が進むにつれ、どんどん変化している。そしてまた世界観が広がる。もうこれ最高。ドタバタコメディを基軸に据えつつ、たまにぐぐっとキャラを掘り下げ、しんみりほろりとさせられるエピソードは芸術的とすら言える。
別に『らいかデイズ』に限らず、むんこ作品は全て面白い。むんこ節でグイグイと“むんこワールド”に引き込まれる。そのワールドは安心出来るし安定感がある。優しく居心地の良い世界観。この温もりと幸福感こそむんこ節なんだよなぁ。
そんなこんなで、小気味よいギャグを中心に、時に笑い、時にしんみりさせ、時に感動させ、時にニヤニヤさせるのが『らいかデイズ』の魅力。
特にラブコメ成分!これが実に私の心の琴線を鷲掴みにするじゃないですか。19巻では、漆野の描いたラブコメによって、来華と竹田のラブがコメるオーラが跳ね上がる!
というか、漆野のハーレムラブコメ語りは正論すぎるね。
漆野のハーレム漫画語り
「都合が悪いのなんて現実だけで十分だよ」
ぐう正論すぎる。
まったくもってその通り。男に都合がよくて何が悪い!
ギャグのキレ味半端ないっすわ。
また、『らいかデイズ』の優しい世界の居心地の良さ。これが実に私の心の琴線を鷲掴みにする。ありもしない小学生時代の青春を楽しく上書きしてる感じ。存在しない「小学生時代の青春」を補充してノスタルジーに浸る。これ至高なり。『らいかデイズ』は理想の小学校青春を具現化したものだね。
そういうわけで、『らいかデイズ』は青春ラブコメとしても最高で、様々な恋愛模様にニヤニヤする。その中でも最高に破壊力を誇るのは、やっぱり来華と竹田なり。
来華&竹田
最高と断じるに些かの躊躇も持たぬわ!
もうね、この2人のラブコメ模様が頬を緩めてニヤニヤできちゃうじゃないの。ラブコメ萌えによるニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録するのみ。19巻はとりわけ破壊力が光ったね。特にラストは感無量とすら言える。だって愛してると、だってあいちてると叫びたくなる。
サザエさん時空というかこち亀時空で来華たちは成長する事は決してないんですけど、2人の仲はどんどん縮まってる(ように見える)。最近は長年連れ添った夫婦のような貫禄するらある。これぞ『らいかデイズ』の真髄なり。延々と繰り返される時空なんだけど、人間関係は確かな「積み重ね」がある。まる。
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