今週の『ワンピース』は休載です(どん)。
そんなわけで寂しいのでコミック77巻でも読み返すとしましょうか。
僕が冬眠している間に色々と新たに明かされた事も多いのですけど、その中でもとりわけ気になるのはX(ディエス)ドレークでしょう。
ワンピ歴代編集者の対談では「最悪の世代」と呼ばれるシャボンディに出てきた超新星達は、尾田っちがすぐにササッと3時間で描いて作られたキャラであると語られていました。2010年41号のジャンプより。
川島「W7編でメリー号と別れた後、ガープが登場する回から担当になったんですが、その回が他の作品とブッちぎりの差をつけて1位になって。改めて、スゴい作品なんだと身に引き締まりました。」
大西「ぼくはキッドとローたち"超新星(ルーキー)"が出てくる回ですね。でも、彼らは元々出てくる予定ではなかったんですよ。」
渡辺「えっ!そうなんですか?」
大西「一味がシャボンディ諸島でバラバラになる事は決まってたけれど、それだけでは少し刺激が足りないのかなと。そしたら尾田さんが『新キャラたくさん出てきたら面白いですか?』と言ったんです。その後3時間ほどで全員のデザインと修正を加えたネームが完成してました」
なんと最悪の世代は尾田っちが3時間で作ったキャラである。
とはいえ、そこは尾田っち、後からきっちりと詳細にキャラを作り込んだのは最近のローを見ても明らかでしょう。Xドレークも相当に重要なキャラであるのは確実でしょう。というか節々に描かれてるよね。
Xドレーク
Xドレークといえば、初登場でウルージさんとキラーの喧嘩に割って入るなど、その実力の高さを見せてくれました。何よりも気になったのは、その計算の高さでしょう。
シャボンディで散々いざこざに巻き込まれて、というか自らくまに攻撃を仕掛け、事件に首を突っ込んでも冷静な感じでしたが黄猿に出逢えば大慌て。
「しまった、黄猿と出逢うつもりはなかった」である。
つまり、パシフィスタに喧嘩を売るまでは計算通りだったのであろうか。
何より僕らをビックリさせたのは「パシフィスタ」の存在を最初から知ってた口ぶりでしょう。
Xドレーク
なぜパシフィスタの存在を知ってたかといえば、Xドレークは元海軍少将だからである。
なぜ元海軍少将にまでなった男が海賊などやっているのであろうか。
頂上戦争時には、「海軍もまた…変わらざるを得ない」と意味深に述べてましたが、その真意は今のところ不明。
で、最近のローの過去邂逅編でXドレークと思わしき人物が登場していたのをご存知でしょうか。
ドリィ
ドリィと呼ばれた少年である。
北の海、アゴの十字傷からしてドレークの幼少時代でほぼ間違いないでしょう。
この少年は元海軍将校の「ディエス・バレルズ」と呼ばれている海賊の元にいたのである。
ディエス・バレルズ
オペオペの実を手に入れて海軍に売っぱらおうとした男である。
気になるのはX(ディエス)・ドレークと同じ「ディエス」である点でしょう。
これは一体どういう事なのでしょうか。親子か?とも思いましたが、描かれている扱いを見ると、とても親子には見えない。
どっちかというと、アルビダに捕まって雑用させられてたコビーのような扱いか、と。体中傷だらけで、バレルズ海賊団にパシリか雑用させられ虐待を受けていた様子が伺える。
何よりも、ディエス・バレルズも元海軍将校というのですから驚きです。
バレルズ自信がなぜ海軍を抜けて海賊をやっているかは知りませんが、ドレークはドリィと呼ばれバレルズ海賊団で雑用させられる(と思われる)よりも幼い頃は純粋に海軍に憧れていました。
64巻SBS
海軍に憧れる少年そのものである。
そんなドレークと元海軍将校のディエス・バレルズとの関係はなんなのか。
「あのガキ」とかいう言い方からして親子とかでなく、どう見てもただの雑用係にしか見えないんだけど。何で同じ「ディエス」姓なのか。モミアゲが完全に一致するんだが。血の繋がった父子とすら思えるモミアゲの一致っぷり。私、気になります!
またバレルズ海賊団に相当恨みのような感情を持っていたであろう。
ドフラミンゴの鳥カゴが炸裂した時には、バレルズ海賊団の仲間(?)を見捨てて真っ先に逃げ出しました。身体中傷だらけで、相当な「かわいがり」を受けていたのでしょうね。そして逃げ出したドレークは海軍に保護されるのでした。
海軍に保護された
幼き頃に憧れた海軍に保護される。ドレークもまた数奇な運命を辿っている。
おそらくロシナンテと同様に身寄りのない子として海軍に保護され、海軍として育った。
『FLM Z』のポスターには青年時代のドレークが確認できます。
青年時代のドレーク
海軍に保護され立派に育ったのであろう。
事実、少将の地位にまで上り詰めていますからね。
「幼少時代は海軍に憧れる少年」→(この間に何があったか気になる。アゴに十字の傷出来る)→「元海軍将校のバレルズ海賊団の雑用」→「海軍に保護されて立派に育つ」…というのがドレークの半生である。
ドレークにしてみたら、幼き頃に憧れ、保護して貰って立派に育ててくれた海軍である。
恩義や忠義は数あれど、裏切るなんて…。
でも、ドレークは海軍を裏切って海賊をやっているのである。
なにがあったんだってばよ!頂上戦争時に述べた「海軍もまた…変わらざるを得ない」が凄く引っかかります。恩義ある海軍の何に絶望したのか。
また、ドレーク海賊団の海賊旗も気になるよね。
めったくそゼファーの掲げたNEO海軍に近いというか関係ありそうな雰囲気。
いや、NEO海軍とは直接の関係はないでしょうけど、NEO海軍の掲げた海賊旗は海軍のマークを逆さにして剣をぶっ刺してドクロを上乗せしたものでしたからね。
NEO海軍
ゼファーは海軍に絶望したからこそ、海軍のマークを元にした海賊旗を掲げていた。
ドレーク海賊団の海賊旗も、海軍のマークを元にして作ったように見えるっちゃ見える。
どういう変化させたかは知らんけど。
そも、ドレーク海賊団の海賊旗の特筆すべきところは、ドクロマーク(それに類似するシンボル)を掲げていない点である。
ドクロとは信念の象徴らしい。
ドクロ
ドクロは不可能をものともしない“信念”の象徴なり。
ドクロマークを掲げない海賊団などいただろうか?
まあ、いなくはないな。ベラミーとかクックとか新魚人とか。
でも、ドクロのようなもの、ドクロに近いものを掲げていた。
真の意味でドクロを掲げていない海賊団はタイヨウの海賊団ぐらいでしょう。
とはいっても、タイヨウの海賊団は純粋に「太陽」を掲げてたからね。やはり、海賊旗は信念の象徴なり。
んで、X・ドレークの海賊旗。
お前は何を掲げてんねん!
明らかにドクロではない。ドクロのようなものでもない。
なにこれ?何の信念を掲げてんのかまったく分からん。謎である。
ついでに「赤旗」の異名はドレークが乗ってる船の帆がそのまんまだったわけだけど、過去編で登場するバレルズ海賊団が乗ってる船の帆もまた赤いのである。
ドレークの船 / バレルズの船
同じ赤旗!
どういう意味合いなのでしょうか。
雑用やらされてたバレルズ海賊団を憎んでる節があったのですけど、海軍を裏切り海賊となってからは、バレルズ海賊団と同じように「赤旗」である。なんの心境の変化があったのか?気になって仕方ない。尾田っち!はやく描いてくれー!
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コメント
ドレークは海軍のスパイでしたね……!