『ぼくたちは勉強ができない』堂々の完結!
ついに『ぼく勉』も完結かー。うるかちゃん派としては「やったね!うるかちゃん大勝利!」からの全ヒロインルートを描くことを見せられ、「え?なにを見せられてるの?」状態になりましたけど、振り返るとやっぱりうるかちゃんルートが一番でしたね(主観100%)。
なんだかんだで、ラブコメとしては大好きだったし月曜日の癒やしになったものです。筒井先生本当にお疲れ様でした!
『ぼく勉』最終回
ルート:6/5
最終回は、どんな未来もあり得る、「できない」ことはないって事で「少年少女よ大志を抱け!」的なもの。ようはラブコメとしても全ヒロインとの未来はあり得るし、勉強でもなんでも頑張れってメッセージがありました。すごく優しい話だなぁと。
最終問[x]なる未来へ
そもそも最終回とアナウンスされておらず冒頭で5人のヒロインのルート「5/5」の後にルート「6/5」が出た時は、妹ちゃんルートまでやるのか!と思ったものです。
実際は文化祭では誰とも手を結ばなかったという。誰とも結ばれないとか、古き良きエロゲでお馴染みの「ハーレムエンド」という解釈も可能ではある。
…可能ではあるが、物議を醸すことになったのは、ここまで描いてきた各ヒロインルートがまるで夢オチのように見えなくもない事でしょうか。蘇る『奇面組』の悪夢!
どんな未来もあり得る
見たことない幸せすぎる映像が頭に浮かんで焼きついて…
うるかちゃんたちは各ルートの未来の映像が流れるのである。現実は2学期の途中であり、まるで、今までの各ルートが夢であったかのように…。
ただ、成幸はこれからどうなるかなんて分からんし「無限の未来の途中にいますから」と言っていた。これ自体は親父の台詞と同じ。タイトル『ぼくたちは勉強ができない』にもかかっており、良いシーンである。
「できない」は「できる」までの途中!
その流れでどんな未来にも続いてると結論付けてるので、うるかちゃん派にとってはあの未来が現実であり、そう信じる限りうるかENDでいいのです。最終話「最終問[x]なる未来へ」は読者の好きなヒロインルートは全てあり得る未来で各自で正史扱いにしてOKであると。
ただ、ツッコミを入れるとすれば全ヒロイン文化祭で「手を結んだ」からこそであり、最終回(現実?)では誰とも手を結んでいないわけです。どんな未来もあり得るって言われてもねぇ。
つまり、文化祭で手を繋いでなくてもあり得るのは強固なデスティニーあるうるかちゃんルートこそ正史というわけですね。うるかちゃんに関しては文化祭ジンクス関係ねぇもん(個人の主観です)。
私はこの最終回からうるかちゃんルートの未来しか見えなかったぞい。
『ぼく勉』総括
『ぼく勉』自体は、ジャンプラブコメのレジェンド『ニセコイ』の「良いところ」と「悪いところ」をうまく汲み取って昇華したラブコメであった(これは『ゆらぎ荘の幽奈さん』にも言えること)。
少年漫画ラブコメなのに少女漫画のようにヒロインのモノローグ中心に描く。感情移入させるのは主人公よりもヒロインだったし、もうヒロイン推して応援するのがスタンダードな読み方だったからね。
その部分をうまく踏襲した上に、主人公の成幸は自分の気持ちを描かない。より誰とも結ばれそうな感じに仕立てていました。
さらに全ヒロイン救済するマルチルート。可愛いヒロインわんさかラブコメだと、どんなに綺麗に終わっても結ばれなかったヒロイン推しの読者は「はぁ?ふざけんな!」と作者や作品にヘイトが溜まる炎上案件となってしまいます。どんなラブコメも起こる歴史の必然です。
マルチエンド方式にしたことで、5大ヒロイン全員が幸せになれたと言える。ただ、1人のヒロインにつき1巻の尺だったので、ちょっと長いというか無駄に感じた人もいたかも。この手の作品は誰が勝つかってレースが最大の見所ですからね。
ま、なんのかんので読者もみんな幸せになれたんじゃないでしょうか。
各ヒロインルート
あくまで個人的の意見ですけど、各ルートの評価は以下の通り。
これはもうラブコメとしての流れと説得力に尽きる。
コミックス16巻までの141話が共通ルートということになるじゃないですか。141話までは誰と手を繋いだでもあり得るわけじゃないですか。その流れを踏まえて各ルートを「読む」と一番出来が良いのはやっぱうるかちゃんルートでしょう(主観抜きで)。
- リズりんルート…文化祭で手を結んでからの大学生
- 文乃さんルート…文化祭で手を結んでからの三学期
- あしゅみぃ先輩ルート…文化祭で手を結んでからの社会人
- 桐須先生ルート…文化祭で手を結んでからの社会人
すっげー疑問なんだけど、成幸はうるかちゃんから告白されてどうしたんじゃろ?
うるかちゃんの告白は交わすの不可避な件
141話
うるかちゃんが成幸の受験が終わったら告白するってのは、ネテロの百式観音ぐらい「交わすの不可避」のイベントじゃないですか。うるかちゃんは想いだけは伝えて返事はいらないって言ってたけどね。
他ヒロインルートでは、うるかちゃんから返事はいらないけど「好き」って告白されてそのまま何も無かったのだろうかと。成幸はそんな告白されてすっかり忘れて他ヒロインとヨロシクやるタマじゃないと思うんですよ。
文化祭で手を結んだ相手が違うと、うるかちゃんの告白は起きないのでしょうか。いやでも、文乃さんルート(3学期)ではやっぱり不可避なイベントであったし、ちゃんとフラれていた。
165話
うるかちゃんに対して「たぶん俺、今…他に気になってる人がいるんだ」とキッパリとゴメンナサイしている。
ただ、文乃さんルートだけは3学期の1月から…いや正確には10月の共通ルート途中からやり直して(過去改変ともいう)いるので分かる。文乃さんと過ごした3学期で好きになったのだなぁと。ちゃんとうるかちゃん告白描かれたし。
問題は他ヒロインルートですよ。果たしてうるかちゃんを振るぐらいの事が起きたのかと。まあ、あしゅみぃ先輩もリズりんルートも部分的に過去改変してるので、うるかちゃんにごまんなさいしたという説得力はギリである。
169話
110話では頬にキスして「今度は口にしようか」なんて冗談言ってましたけど、文化祭で手を結んだ後は本当に口にしちゃってたわけですね。リズりんルートではクリスマスイベントが改変されてました。
入試後にうるかちゃんに告白されても「今…他に気になってる人がいるんだ」となってもおかしくはないようには描いちゃいる。がしかし、やっぱ共通ルートの強烈すぎる中学時代からのうるかちゃんとのメモリーを踏まえると、冬からちょっと改変しても「えー?うるかちゃんより?」感は拭えん。
私がうるかちゃん派だからなだけなのかもしれませんけどね…。
うるかちゃんルートが正史だと主張したい
150話
何度読み返してもうるかちゃんルートが一番やなぁ。ほぼアニメと一緒でしたけど、共通ルートを踏襲して説得力がダンチよ。
空港での満足感も爽快感も達成感もあり「うおおおおお!」とテンションMAXになったし、他ヒロインが敗れて涙するシーンに胸が熱くなり、ラストの大団円っぷりよ。インパクトや感情の揺れ幅も一番!
やっぱラブコメは「恋敗れた子」の散りっぷりも重要ですしね。うるかちゃんと嬉し涙と同じくらいヒロインズの悲し涙が素晴らしかった。
149話
背中を押して応援して、その後に堰き止めていた涙が決壊するのがジーンとなる。好きだった想いが涙となって溢れ落ち、それが波紋となって、読者の胸に響き渡る。わいは貰い涙をこぼした。
一生懸命やって「できる」ことも大切だけどさ、一生懸命やって「できない」ことも同じくらい大切だと思わせてくれたね。恋敗れたけど、その涙こそが心打つものでした。敗北ヒロインの涙はふつくしい…。
誰も傷つけないような優しいラブコメ漫画と総括できるので、うるかちゃんルートだけは傷つくことことを描いててより際立つんだよねぇ。
あとねあとね。成幸がきちんとモノローグで「うるかちゃんをどう想っているのか」と向き合ってたのも最高なんですよ。なんかふわふわっと好きになったわけじゃ断じて無いありったけの気持ちがあったからね。
特筆すべき点は、文化祭で手を結んだのがうるかちゃんだったというのはオマケ程度だったこと。結果的に、そういえば文化祭ジンクスの相手でしたよって描写がすこ。他ルートは「文化祭で手を結んだのが○○だった」ありきだったからね。
まだマルチルート方式と明かしてなかったからという大人の事情だったからでしょうけど。結果的に、文化祭なんて関係ねぇって運命力を見せてくれた。
やっぱりうるかちゃんルートは完成度が高い。というかどう見てもこれが正史なんだよなぁ。
コメント
りずりんの腋に見惚れて先に進まなかったです
ワキよりゼックスブラせずノースリーブワンピース着てハミチチのほうが気になりました(褒めてます)
共通ルートの前、そもそも物語開始以前から、
先生が成幸と花火手つないで一緒に見てたり成幸がプロポーズしてたりするのはやりすぎと思った
そんな過去があっても圧倒的なデスティニーがあるうるかちゃんとの中学エピソードやで
要するに、花火の時に誰かと出会ったのは完全な偶然だけど、いざうるかに告白された時に花火の時が頭にちらついて行動に出られなかったと。
花火で手を結んだぐらいでうるかちゃんの全力投球をバッサリできるとは思えんってことです。
パルフェでかすりさんルートを正史と主張するがごとき暴論
いやどう考えてもうるかちゃんは控えめに見てもカトレアルートでしょ!
むしろ里伽子ルートの方が近いです。
ヤマカムさんなら、きっと最終回を取り上げてくれると信じていました。ありがとうございます。
唐突にうるかエンディングになった時は「ふざけるな」と思いましたが、今振り返ればあの終わり方で良かった気もします。
お気を害されたら恐縮ですが、掲載順位が最下位になったりと、パラレルルートが概ね不評だったのは明らかであり、この終盤は悪しき前例として語り継がれると思います。
そもそもルートって言うからややこしいだけで、文化祭以降から150話までの世界で結ばれたのがうるかですしね
それ以外のヒロインは似て非なる世界の話だから脳内補完で補う必要も多いし説得力も変わってきますよ
ヤマカムさんに同意!
やっぱうるかちゃんルートが1番グッときたし
でも今回の最終回は見事なまとめ方だったと思います
最終回記事ありがとうございます!
ヤマカムさんくらいにうるか大勝利と思っていられたらなぁ…。
ifルートを読みながら、それでもうるかが正史なんだい!とずっと思っていましたが、最終回の奇面組エンドで僕の心は折れっちまいました、ボッキボキに…。
受験の合格どころか、成幸の心に誰かへの恋愛感情が生まれる前にまでリセットされて、何が無限の未来だフザケンナ!とジャンプを地面に叩きつけそうになりました。
うるかエンドで狂喜した俺をifルート開始で糠喜びさせ、さらに最終回に全リセット掛けてオープンエンディングを気取る作者許さん!
というのが偽らざる心境です。
せめてヤマカムさんにシンクロしてこう言ってコメントを終わらせてください。
「やったね、うるかちゃん大勝利!!」
ま、あしゅみー先輩ルートが正史なのはともかくとしてですね(何)
文化祭で手をつなぐという、ギャルゲにもよくある「全ヒロイン共通のフラグ」を描いた上で
そんなフラグが無くてもくっつくヒロインは居る!という展開には、ロマンと運命力を感じてしまうのは同意せざるを得ない
キャラクターが作り手の縛りから飛び出すまさに生きてるって感じが良いというか
やっぱりうるかちゃんが一番!
というか単純にストーリーの積み重ねとして、うるかちゃん以外だとしっくりこなさ過ぎるというか
今までのお話はうるかちゃんENDありきのストーリーでしたよね? という感じ
他のヒロインは過去改変してもどうしても無理矢理感がぬぐえず……
どのルートが正史かは議論の余地がないかな
マルチなんだから読み手にとってそれぞれでこの最終話のエピローグが全てでしょ
まあ確かに……順番的にはやっぱ一番最初のEDになったうるかEDはかなり正史感あるね
一話で二大ヒロインのようになってた文系理系じゃなくサブヒロインAのうるかってのも逆に本命正ヒロインもぎ取った感ある(文系理系の順だったら正史ではなくマルチ感強かったろうな)
後はやっぱトリの先生EDかな?この手の複数EDだと最初と最後はやはり特別なものに感じる
まあでも、うるかは五等分のようにかなり主人公と赤い糸を感じさせるくっつけ方してたから
成幸の嫁と言われたらやはりうるかが一番しっくり来てしまうかな
最終回も本人がうるかEDの夢を見たことであのED自体は無くなったわけだけど
やっぱり条件がフラットならなんやかんやでまた違う形で真うるかEDになる可能性が一番高そう
うるかはプロポーズで終わりと未来が一番描かれてないヒロインに見えるから
そういう意味でもまだ見せられるイチャラブを残してる状態に感じる
ゲームで言えばうるかEDがマルチの一つだったとしても
6番目の正史真EDでもっかいくっつく可能性が一番高いのはうるかかなぁ
いやまあ見せないで終わらせることに意味がある6番目の最終回EDだが、仮にその後を想像するという仮定ならね
正史は読者の想像や解釈に委ねるという形だと思うな
ただシナリオ製作側としては物語を締めくくる為に正史となるルートは設定上は決めてるであろう
その上でそんなの気にせずに読者の感じた未来が正史というテイルズオブジアビスみたいな感じかな
そういう意味で作り手が分岐後にイメージしてる正史を予想するならアニメでも明かしてたうるかEDの可能性は高いと考えてる
なんここですら2ルートだったのにこんなに分岐して大丈夫かと思いましたが、なんだかんだ完走できたのはお疲れ様でした
正史は読み手にお任せしてルート分岐を描くのは中々漫画では難しいし、賛否もあるだろうけど自分は悪くはなかったかと思う(僕勉はさすがに分岐数多すぎとは思ったけどw)
「なんで妹ルートが無いんですか!!?」
なんで妹ルートが無いんですか!!?
うる信が正史正史うるさいから改めて全員並列ですよ、って念を押したんだろうなあ、という感想でした
リズちゃんのルートはたしかに出来自体はイマイチでしたけど、共通ルートでは完全に持て余していた自分の恵体を自覚し武器として使えるようになるための物語だったので個人的には好きです
うるかと文乃は物語の蓄積もあって説得力があるけど、他ルートは時間飛ばしての物語だからなあ
でも先生ルートの最後の笑顔を見て、あぁ、俺はこの笑顔を見るために僕勉を読み続けていたんだなってなったから、マルチエンド方式よかったと思う。
未だに奇面組を夢オチ言ってる人いるんかい
>特筆すべき点は、文化祭で手を結んだのがうるかちゃんだったというのはオマケ程度だったこと。
これは確かに強い
五等分でも思い出の子という要素関係なしに両想いになったのはエモかった
正史かは置いといて特別なED感はあるな
結局ゲーム化できない程に買い切りギャルゲー市場が落ち込んでるのが全ての原因では
ただでさえ漫画でマルチエンドは難しいし、ゲーム形式ならテキストが少々(それでも漫画1話分以上)差がついても問題ないけど、漫画だと大きく話数に差を出すわけにもいかないし
正直ゲームで他ルート補完した方が良かったのではという思いが抜けきらない
ただそれはそれとしてこの挑戦と一応完結までしっかり導けたことには拍手を送りたい
なお五等分は版権ギャルゲー化が決まった模様
ぼく勉がゲームとまったく無縁なのはギャルゲー市場どうこうではなく、単にぼく勉が美味しい商材と思われなかっただけなんじゃない?
同じジャンプでポジション近くて一緒に載ってたゆらぎ荘はソシャゲやったり何故かローグライクでゲームになったりしてたのに
ヤマカムさん、闇の僕勉知ってますか?
取り上げてみませんか?
どのルートもいい終わり方でしたけど、やっぱり僕はうるかルートが一番かつ正史ルートです!!。
僕はうるかが初登場してからうるか推しになりました。
そして、筒井先生、ぼく勉本当にお疲れ様です。
あと一日で2020年が終わって、もうすぐ2021年。
皆さん、2021年、良いお年を!!
p,s,
今月の14日の夜、ふたご座流星群の流れ星を見ました。
どのルートも純粋にクオリティがアレだった
最後の最後の「なかったこと」はマジで余計でした。そんなものを付け足さずに終わればよかったのに。
最悪の一手だったと言わざるを得ません