『コータローまかりとおる!』シリーズは名作である。
黄金期マガジンを支えた作品です。野球で言えばGTOや金田一や一歩のようなクリーンナップを打ったわけでないけど、6番とか7番で3割15本ぐらいの大活躍みたいなポジションでした。
自分は初代の後期~柔道編が世代だったなあ。作者体調不良によって未完となっておりますが、今も色褪せぬ傑作だし続きを待っております。
今回は後百太郎(うしろのももたろう)がめちゃくちゃ良いキャラだよって話をしたい。
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『コータローまかりとおる!』の後百太郎
学内5本の指に入る実力者
後百太郎は生徒数2万人を誇るマンモス学校(後のネギま!がこの流れを組む設定だったよね)、私立鶴ヶ峰学園で5本の指に入る実力者だと言われている。3本じゃなくて5本なのが泣ける。
個人的に鶴ヶ峰学園の強さランキングをつけるなら以下になる。
- 鹿斗典善
- 新堂功太郎
- 天光寺輝彦
- 如月剣次
- 後百太郎
そう!モモちゃんは5番目なのだ。
吉岡達也や紅バラ入れたら7番目やで。同じライバルキャラの天光寺や如月なら、功太郎と同格だし本気でやれば勝てるかも…ってロマンを残してる。対して、後百太郎はガチの決着付けちゃったのが評価を下げちゃってよね。
新堂功太郎VS後百太郎(先鋒戦)
けっこう初期~中期から登場したライバルキャラのモモちゃん。応援団副団長(新以降は団長代行)を務め、空手大会編の学内予選決勝戦を戦った(応援団なのに空手の達人)相手である。
功太郎とは通算4度相まみえてる。
その内2回がガチ勝負。最初は極端流と応援団のいざこざて凄まじいパワーを見せつけていました。そして空手部学内代表決定トーナメント決勝戦の先鋒戦で2人は試合でぶつかる。
結果こそ引き分けだったが、あと30秒時間があれば私の勝ちだったな!!そのことは、きさま自身一番よくわかってるはずだ。(初代151話)
試合は引き分け。しかし、実質の勝者は後百太郎である。武道として見れば、フラフラのKO寸前だった功太郎はスポーツ空手のルールで救われた結果である。
この当時の最強技である衝撃波(「新」では裏当て扱い)を体得していた後百太郎は先鋒戦で功太郎にぶっ放すことに成功。場外までふっ飛ばされた(これが後の「新」に繋がる)。防具が無かったら死んでたかも…ゴクリ…という。
これが喧嘩や殺し合いなら、誰がどう見ても勝ってたのは後百太郎だった。
新堂功太郎VS後百太郎(代表戦)
「極端流VS応援団」は点取試合の団体戦だし面子的にも極端流が勝てたと言える。しかしながら功太郎は納得できず。
後百太郎と決着を付けるべく、ジェイソン(途中で消えたなぁ)に反則を促すなどして、「2勝2敗1引分」に持っていき代表者戦(延長戦)にもつれこませるのです。極端流の代表はモチのロンで功太郎。応援団の代表もモチのロンで百太郎。
「新堂功太郎VS後百太郎」再び激突である。
初代157話
大死闘!!!
コータローシリーズの中でも5本の指に入る凄まじい激戦を演じるのでした。両者防具無し。ルール無し。なんでも有りの激戦(モモちゃん途中で柔道技の肩車で投げ飛ばしてるのに「新」では…)。
互いに一歩も譲らない死闘を演じて、ギリギリ功太郎が勝利を手にするのでした。紙一重だったね。この時点で後百太郎は新堂功太郎と紙一重の攻防をした互角の実力者だった。
悲しいけどこれバトル漫画なのよね(インフレするの意味)。
インフレする新堂功太郎
第4部(校内空手大会編)における新堂功太郎のスペックは以下の通り。
- 百人拳(分身)…4分身まで
- 衝撃波(裏当て)
後百太郎は百人拳は使えないが3分身までは対処可能(全部ぶん殴るって物理)。衝撃波(裏当て)は習得済みでした。勝敗を分けたのは功太郎が4人に分身した事と言っていい。
そして、功太郎はここからさらにパワーアップしていく。百人拳も100分身できるようになったし、バンド編ではリズムを取り入れた格闘技を身に着けたのである。モモちゃんはこの当時のまま…。
インフレに置いてかれた
手も足も出ないモモちゃん
悲しいけど中期~後期では完全に格下になってるのよねぇ…。
功太郎は百人拳を習得した上に、音楽のリズムを戦いに活用するようになった時、後百太郎は手も足も出ない雑魚キャラへとなってしまったのである。
バンド編の功太郎はこんなに強くなったんだぞってダシ汁に使われた後百太郎なのであった。過去に、あれだけの死闘を演じたモモちゃんが何も出来ない状態になってしまった。強さの物差しです。
こうして後百太郎は、中ボスとしての役目を果たして作中でもフェードアウトしていくのでした。終盤なんて仲間としても洗脳され立ちふさがるキャラとしてもお呼ばれしませんでした。
初代コーターローの後百太郎を論じれば、絵に描いたような中ボス以上でも以下でもなかったわけです。
消えた百太郎再び!
途中から話しにお呼ばれしなくなったインフレについていけなかった後百太郎は『新・コータローまかりとおる! 柔道編』で華麗なる復活を遂げるのであった。
新13話
ララパルーザ!!
『はじめの一歩』の「一歩VS千堂」で巻き起こった地鳴りである。互角のぶん殴り合いができるからこそって表現でもある。まあ、あくまでギャグの一旦であるけど…。
それでも、インフレに置いてかれて攻撃が当たらないDBで例えばチャパ王みたいな雑魚キャラになってしまった百太郎が起死回生して再び強キャラへとのし上がったのが『新・コータローまかりとおる! 柔道編』といえる。
あくまでギャグとは言え、『新・コータローまかりとおる! 柔道編』では何度も功太郎と互角にやり合い、何度もぶっ倒して(気絶させて)る。時に天光寺を屠り、元祖では崇拝してた(これが格下扱いになってた)鹿斗典善すら屠ろうとした。
ギャグキャラにしつつ、一気に作中最強候補の一角に戻したのです。
あれ?もしかして後百太郎ってちゃんと戦えば新堂功太郎にも天光寺輝彦にも如月剣次にも…鹿斗典善にだって勝てちゃうかも?そんなロマンを抱かせるようになったのです。
元祖じゃどうしても団長殿より格下でしたからね。鹿斗典善すらレギュラーのためには「屠れるかも…?」と見せたことで、ギャグ描写ながら一気にモモちゃんの強キャラとしての格を上げしたともいえる。
柔道家としても強い
新101話
柔道編は柔道白帯の初心者として「空手じゃ最強だけど柔道では弱い」ってスタンスで描かれつつも、柔道家として見てもめがっさ強かったのが後百太郎の活躍です。
- "角"闘術クラブ(相撲部)の出羽文治郎…「○」
- 帝國柔道部の鈴木保並…「○」
- 第十三柔道部の来間周作…「○」
- 第一柔道部の井伊カガリ…「×」
なんのかんので凄い活躍。
練習では西郷三四郎や鮫島春樹に「こいつは凄い才能だ…」的な扱いも受けてました。モモちゃんは不器用で柔道初心者なのに、春樹(全中制覇)には日に日に技のキレが増しててヤバかったと言わしめるぐらいです。裏を返せば柔道の練習をもうちょっとしてれば凄い柔道家になれたってロマンを抱かせた。
決勝戦はストーリーを盛り上げるためにきっちり星落としてくれたのもキャラとして素晴らしい。インフレに置いてかれた後桃太郎は柔道編で、再び作中最強候補になったロマンを抱かせ、シナリオを盛り上げる為に柔道小心者っぷりをいかんなく発揮したと総括できる。
強さのインフレに置いてかれたはずが、きっちり主人公と同格キャラに舞い戻った稀有な存在なのがモモちゃんなんですよ。「L」での再登場を今でも期待してます。まる。
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コメント
某漫研のLDさんが今でも折に触れしきりに推してるので気になっている作品です。
小さい時に散髪屋で読んでたので一応、所々の記憶はあるのですが。
百人拳は少しだけ覚えています。
またなつかしい漫画をもってきましたなw
バトルありギャグありエロあり
全てで高い打率誇る色褪せない傑作ですね。ビィトのような奇跡の復活を待っています。
コータローって忍者出た後知らんのだけど完結してないんか
コータローは大好きだったなあ
連載中断はほんとに残念だった
少し前にコンビニコミック出ただから、もしかして復活!?って思ったんだけど、、、
何とか完結させて欲しいもんです
奇跡の復活しないかなあ
コータローは登場人物がみんな印象に残る感じでよかったなあ
過去編の部長が再登場するの楽しみだった
新の途中あたりからかな?
なんかみんな語尾にハートマーク付きだしてついて行けなくなった。
はじめの一歩に抜かれるまではこれがマガジン最長連載だったな
僕が小学生の時初めて買った漫画だなぁ、何もかも懐かしいw
懐かしい笑 蘇る死体とか狂四郎の過激な下ネタが問題視された時もありましたな
関西の空手ボーイの一発芸ウルトラマンは、あれからやってるやつ見たもん
最新シリーズが途中で終わってしまった状態なの本当に悲しい
絵が凄い上手くなりましたよね。
お色気扉絵とかも楽しみでしたが、愛蔵版見直すとヒロインの胸とかそんなに大きくなかったのが少し意外。
現在の巨乳キャラと比較してるからかもしれませんが。
陽水や吉岡との最期の戦いとか何度読んでも名シーンですね
自分は無印後半から読み始めましたが、前半を単行本で読んだら絵がゴチャゴチャ過ぎて読めませんでした
後半好きなだけに残念