『ワンピース』1101話〝ボニーへ〟感想・考察 くまちーの聖書（BIBLE）が「旧約聖書」「新約聖書」みたいな件！

 

『ワンピース』1101話〝ボニーへ〟の感想・考察です。

 

ボニー海賊団結成の詳細が明かされました。くまに会う為に旅立つ様子が実に良いね。一方のくまの心の内はどうなんだろと思うなど。

 

改めて謎のルフィ誕生

1101話

 

12年前、ゴア王国を訪れていた革命軍。イワンコフはルフィがドラゴンの息子と知らなかったが、くまは本人からルフィが「子は…親の弱点だ」と聞いていました。

 

しかし、改めてルフィ誕生が謎よね。

 

ドラゴンと革命軍
22年前	オハラ壊滅で武装蜂起を決断し革命軍結成
19年前	ルフィ誕生（ドラゴンは革命軍のトップ）
14年前	ジニー攫われる
12年前	ゴア王国を訪れ勧誘＆サボ拾う

 

 

革命軍トップのドラゴンは、イワンコフにもくまにも気付かれる事無く子供が出来てる。ゆえにルフィの母は革命軍では絶対無い。

 

 

時期を考えるとルフィ誕生が謎すぎる。ロジャーだってエース授かったの海賊団解散後ですからね。仲間にバレずに…というのは可能なんだろうか。

 

まあ、尾田っちは68巻SBSで「『冒険』の対義語が『母』」と述べてましたので、ルフィの母親の詳細が描かれる事は無いと踏んでますが…。

 

くまはルフィ≒ニカと気付いたのか？

1101話

 

3年前のルフィ（16歳）を見つめるくま。胸の内は分かりません。この時は、ドラゴンの息子を一目見に来ただけだと思うのですが、それだけではないでしょう。多分。

 

というのも、「ゴムゴムの能力者がニカ」を知ってるかどうか定かでありませんが、今回の回想ではボニーにニカを説明してるワンシーンが描かれてました。

 

その体はゴムの様な性質を持ち、空想のままに戦ったそうだ…（1101話）

 

ボニーにニカを教えてあげる時、ゴム人間で空想のまま戦うと伝えてる。父クラップからは、「どんどっとっと♪」というリズム、「ニカはいつでも笑ってる」といった事教えられてたので、くまは「ゴム人間」っての知らないと思いきや、ちゃんと知ってたわけですね。

 

ドラゴンの息子を見にきたら以下を目撃した。

 

 

ゴムの様な性質で空想のままに「ゴムゴムの戦斧」とかやってる姿に何を思うのか。ただ、バッカニア族にとって救世主であるニカを見つけたにしてはリアクションが薄いような気もする…。

 

「ルフィ≒ニカ」とこの時点で気付いたのだろうか。

少なくともめちゃくちゃ肩入れしてたので2年前は確信してたはず。

 

「ゴムゴムの戦斧」を編み出してるところを見たくまが、スリラーバーグで「ゴムゴムの戦斧」を筆頭に空想のような技でオーズ（モリアさん）をボコボコにしてる姿は何を思ったんだろ。

 

479話「希望の戦士」

 

モリアさんに影を捉われてた人たちはルフィを「希望の星」と絶賛してました。しかし、この時のサブタイは「希望の星」でなく「希望の戦士」です。

 

〝太陽の神ニカ〟私達バッカニアの家系に代々伝わる…伝説の戦士の名だ…！彼がいつかお前を自由な海へ太陽の下へ連れ出してくれる…！〝ニカ〟はいつでも笑ってるんだ（1095話）

 

 

479話「希望の戦士」は、ルフィとモリアさんの戦いを見ていたくまにもかかってる説！

ルフィにバッカニア族にとって希望の戦士を見たかもしれん。

ボニー海賊団の旅立ち

ギョギョ達に話はつけてある。港へお行きボニー！海に出てお父さんに会っておいで！ギョギョ達はただの漁師じゃない！そこいらの海賊も海獣も名を聞きゃ黙る程のチンピラ漁師さ！きっとくまに会わせてくれる！（1101話）

 

ソルベ王国の人達は裕福な北部も貧しい南部もみんな優しいなぁ。ギョギョたち3人はボニーがくまちーに会うために一緒に海に出たってのもいいね。

 

また、2年前にボニーがコニーと同じ帽子装備だった理由も判明。アルファを騙すためにコニーのふりをして外に出て、そこで帽子を貰った形になったわけね。

 

498話

 

くまちーに石ぶつてジニーにしばかれ仲良くなったギョギョとモヒカン（トッツかポテト）。

 

この2人はくまちーとジニーの幼なじみで、父娘を再会させる為に海に出るとか脇役なのにグッとくるものあるね。モジャ頭はシャボンディでは描写されてるも、ソルベ王国ではあんま存在感ないので何とも。

 

また治ってから半年は監視の約束（くまが自我消失）という話だけでなく、ボニーが10歳の誕生日を迎えるまでが監視対象だとか。

 

ボニー海賊団
2年半前	チンピラ漁師のギョギョたちと出航
2年前	超新星としてシャボンディ諸島に集う 頂上戦争の数日前にくま自我消失（ボニー10歳の誕生日）

 

ボニーの誕生日は頂上戦争数日前だと分かる。

シャボンディ諸島で会った時は10歳の誕生日迎える寸前の9歳だったか。

「ボニーへ」

ボニーへ♡

 

七武海となり政府の任務で世界中を飛び回ってるくまちー。ボニーに月に10ペースで手紙を書きまくってます。しかし、「CP8」のアルファ（おそらくカリファの姉妹）に破り捨てられ、1通も届くことはありませんでした。

 

で、今回のサブタイは「ボニーへ」です。

 

前回も今回もボニー宛てに手紙を書いており、全ての手紙は「ボニーへ」からはじまります。行ったところ（ボニーを連れていきたいところ）とボニーへの愛を綴った届かない手紙。

 

本当に一生届かないのか？それは無い（きっぱり）！

訓練されたワンピファンなら想像できるでしょう。

ボニーへの手紙は…？

時間がある限り伝え続ける。おれはボニーを愛してる。あと1年で一生分の想いを綴るつもりだ（1101話）

 

ひたすら手紙を書きまくってるくまちー。

 

「CP8」アルファに破り捨てられて1通も届いてないとは知らず…というわけでも無さそう。

本人は薄々気付いてるかもしれない。

 

モノローグ風の手紙にはこうも書いてる。

 

この手紙がいつ届くかわからないが…ボニー9歳の誕生日おめでとう！！（1101話）

 

ニュース・クーが運ぶので数日ぐらいの誤差はあっても、「この手紙がいつ届くかわからない」って言い回しは気になる。くまだって政府諜報員のアルファが監視してての分かってるし、チェックしてるぐらい想像つきそうだしね。

 

というか、どのみちボニーは名を上げて億超えの大海賊になって手配書出回るわけで、父くまなら直ぐに分かるだろう。手紙出す必要性もなくなる。

 

 

これらを加味すると「ボニーへ」の手紙に綴った…行った所（一緒に行きたかった所）や愛はやっぱりボニーにちゃんと届くのだろう。オハラが命掛けで守った財産（オハラの意志）が生きてたように、クマの愛だって消えない！

 

そういえば、ベガパンクはボニーに渡さなきゃいけない物があると述べてました。

 

この子には…渡さねばならん物がある…！！（1067話）

 

 

くまの人格とか記憶とかかと思ったけど、それは絶対にボニーには見せちゃいけないものでした。ボニーは勝手に触れて知ってしまっただけ。ベガパンクは隠そうとしてた。

 

じゃあ、ボニーに渡したいものは…？

それが今回のサブタイ「ボニーへ」のアンサーでしょう。

 

くまといえば2年前まで聖書（BIBLE）を携えてました。

 

603話

 

頂上戦争数日前に自我消失してたのに、ベガパンクに頼んで最後のプログラムでサニー号を2年間も守ったくま。その手には聖書（BIBLE）があった。以降のくまは聖書持ってない。おそらく最後の任務終えてベガパンクの元に戻り…その後、天竜人のオモチャになったのだろう。

 

じゃあ、この聖書は誰が持ってるか？

 

さらに言えば、くまちーの血筋はバッカニア族（バーソロミュー家）が太陽神ニカを信じる神父でありました。端的に何が書かれてるかはちょこっと触れられてる。

 

「んー…！空島知ってる？」

「空に島があるのか？」

「そうだよ！あたし本で見たもん。太陽に近いからニカがいるかも！そしたらお父さんも楽しみだもんね」

「空は大冒険だな！」（1098話）

 

 

くまちーは神父の家系で生まれたのに聖書に書かれてる内容知らなかった。

あまり敬虔な神を信じるものでなかったのだろう。

 

実際、くまちー自信は普通の子として育てられてたし、奴隷堕ちしてから父からバッカニア族の崇める神ニカを教えて貰ってました。くまちーは奴隷堕ちするまで、父からニカについてはまったくレクチャーされてないのである。

ワンピ界の旧約聖書と新約聖書

↑奴隷にならなきゃくまに伝える事も無かったはず

 

隠れて暮らす血が罪のバッカニア族（バーソロミュー家）のクラップは、己の血筋を奴隷になるまで息子くまに一切伝えて無かった証左でもある。奴隷になったからこそ励ますことで先祖代々の言い伝えを教えていた。

 

フィッシャー・タイガーの「受け継がない意志」だったのに、悪い意味でくまに血筋・一族のアレコレが伝わっちゃったわけ。世界政府ぇ…。クラップとくまの親子捕まえなきゃ、ニカ伝承は途絶えたのに…。

 

で、敬虔でない神父の息子くまちーは、実家にある聖書なんて読んだこともないわけです。だから、ボニーが興味本位で読んだ聖書に書かれてる空島とか「へぇ？そんな事が書かれてるんだ？」的な反応を示す。

 

神父してるバッカニア族（バーソロミュー家）の実家にある「聖書（BIBLE）」は空島のことなど冒険譚のように綴られてるわけですね。おそらく約800年前のニカ（ジョイボーイ）の冒険譚みたいなものでしょう。

 

で、くま本人はそんなもんボニーが興味本位で読むまで未読だった聖書です。にも関わらず、2年前…七武海くまは聖書をずっと持ってた。もっと突っ込めばリアルタイムで書き込んでた。

 

473話

 

「旅行するならどこに行きたい？」とか言ってワープさせるくまでした。当時はデスノートみたいなものかと思ったが、今なら分かる。そういうのじゃなくてリアルタイムで冒険譚を記述してる航海日誌やんけ！と。

 

2年前までのくまは「聖書（BIBLE）」をずっと持ってた。時にはリアルタイムで記述指定た。その真の意味が分かった（ような気がする）。スリラーバーグ編では、ボニーは写真掲載付きの大海賊です。くまはそれ分かってるはず。

 

にも拘わらず政府の命令に従う忠実な兵士でした。軌跡を信じて娘と逃亡しても良さそうなのに、それを選択してない。世界政府の力と、会ったら奴隷に落とすが効いてたのでしょう。知らんけど。

 

やっぱ括目すべきは2年前まで、聖書（BIBLE）も常に持ち歩いてて、なんか速記してる描写に尽きる。リアル世界において「旧約聖書」「新約聖書」というものがある。

 

前者はモーセが海割ったとかユダヤ教における軌跡、後者はイエスがパン産み出したとかキリスト教的な軌跡（←雑知識）…これを現在のキリスト教視点で「旧約聖書」「新約聖書」と分ける。どっちがどうというの抜きにくまちーのバッカニア族にも当てはまれる（ような気がする）。

 

 

くまちーの実家にある「聖書（BIBLE）」は、興味深い冒険譚ですよね。

幼女ボニーが食らいつくワクワクする浪漫がある冒険譚的な聖書です。

 

これらを加味すると代々伝わる「聖書（BIBLE）」、2年前のくまちーが持ってた「聖書（BIBLE）」がある。

 

 

って感じかなぁと。

 

リアルにおける「旧約聖書（バッカニア族）」と「新約聖書（娘のボニーこそ神・女神）」みたいなもんがあるよなぁと。知らんけど。

 

あぁ…ララァ…。見える！見えるよ！バッカニア族（バーソロミュー家）が代々受け継ぐニカ神の旧約聖書と違った、くまのリアルタイムレポートの冒険譚と娘への愛溢れる「新約聖書」がベガパンクから渡されるのが…僕にも見えるんだ！感動！

※追記

書き方が遠回しすぎたせいかこねｋぅりまわしたせいかコメント欄では意図が間違って解釈されるようなので、端的に簡略的に言えば以下の2点です。

 

 

って、意味ですよ。

.

神父してるバッカニア族（バーソロミュー家）にあった聖書の神はニカ（ジョイボーイ）だし、そこに書かれてたのは作中で触れられた冒険譚みたいなもの。

 

これを踏襲して、2熱前のくまは娘ボニーに、真っ新な状態の「聖書（という名の航海日誌をリアルタイムで綴ってる）」という考察です。それをリアル世界に掛けて「旧約聖書」「新約聖書」よ例えてるだけ。

 

くまちーの実家にある空島の冒険云々の「聖書」はニカを加味としてたたえて神父のバッカニア族（バーソロミュー家）の聖書で、2年前のくまが持ってた＆書き込んでた「聖書」は、娘のために新薬の冒険譚の航海日誌やで！

 

光月おでんの「航海日誌」は僕の聖書だ

 

 

「航海日誌≒聖書」という下地は既にあるわけで、神父してるくまちーの実家の「聖書」はワクワクする冒険譚が綴られてるので、バッカニア族の神であるニカ（≒ジョイボーイ）の冒険譚を聖書として代々受け継いでるってこと。

 

で、これをリアル世界に言えば、ユダヤ教の聖書とは違うキリスト教（イスラム教でもいい）みたいなもので、旧約聖書であるニカ（≒ジョイボーイ）を踏まえて、新しい航海日誌書いてるって主張したわけ。

 

2年前のくまが持ってる聖書は、バッカニア族（バーソロミュー家）が神と崇めてるニカ（イジョイボーイ）の冒険譚でなく、それを参考にして父の冒険譚をリアタイで書いてる航海日誌（≒聖書）って説なんです。アンダースタン？