2017年中にカイドウ編まで行くと言われておりました『ワンピース』ですが、2018年にはいってもビッグマム編が続いてます(褒めてます)。
じっくり描くという観点で見ると見応えも妄想も考察もできるよきエピソードです。
なんのかんので、尾田っちが描きたいエピソードをじっくり詰め込んでいるかなって印象を受けます。
「ONE PIECE magazine Vol.2 」で、尾田っちは今後で描きたいものとして以下のように述べていました。
忘れてなければ「海賊らしさ」を描こうかな、と思ってます。まぁ、本来は海賊なのに、気が付いたら陸地で戦ってるのが『ワンピース』ですから。海は大変なんですよ。色々な描写にコマを使ってしまうし。でも、ちょっとそういうのを描きたいな、と。
<関連記事>
海賊らしく海戦を描きたいと。
で、現在のビッグマム編の終盤、ビッグマムとの鬼ごっこは「これぞ海戦!」ってなシーンがわんさかです。実に海賊漫画らしい!
海戦や航海で見所わんさかな中、個人的に注目したいのは明かされた「ミンク族の真の力」についてでしょう。
ミンク族の真の力「スーロン(月の獅子)」
(888話)
サニー号がビッグマム海賊団に囲まれ絶低絶命のピンチで、キャロットが「私にやらせて!」と境地から脱する為に取ったのが、「スーロン(月の獅子)」と呼ばれるミンク族の変身でした。
「スーロン」とは満月の夜になると、大幅にパワーアップする、『ドラゴンボール』におけるサイヤ人の大猿化のようなものでした。
これに関しては、随分前から作中でほのめかされていました。
・「今夜は満月だが…雲に覆われててよかった」(811話)
・「フフ…だが次はそうはいかんさ!一度目の轍は踏まぬ!奥の手もある。―次、戦うならミンク族の”真の力”を見せてくれる!」(819話)
・あガラ(ペコムズ)を抑えられるんは、ペドロしかおらんきのう!(822話)
<関連記事>
・https://yamakamu.net/post-332
・https://yamakamu.net/onepiece877-3
この辺りの意味深な台詞の意味合いが納得できたというもの。
まあ、ペコムズを抑えられるのはペドロしかいないというのは「スーロン」と関係無い可能性もあるが…。
大幅なパワーアップをする「スーロン」には弱点有りの諸刃の剣なのです。
「スーロン」の弱点
スーロンの弱点(889話)
本来の変身は我を失い、無差別に危害を加える迷惑なもんなんじゃ…人にとっても自分にとってもな…。ミンク族はアレを制御できねば一晩で戦い疲れて死んでしまう。(889話)
キャロットが満月で見せて変身「スーロン」ですが、作中で見る感じではギリギリで自制して敵(ビッグマム海賊団)しか襲ってなかったので、まだキャロットは本来の変身を見せていないのかと思ったり思わなかったり。
でも、制御できているという捉え方もできるのでなんとも言えんか。
「制御」がどういう範囲なのか詳細不明なので何とも言えんが、『ドラゴンボール』の大猿化のオマージュに近いなら、幼少期の悟空と悟飯は制御できてなかったけど、ベジータは制御していた的に捕らえるか…。
制御が「自我」って意味合いなのかがよう分からんちん。
「本来の変身は我を失い、無差別に危害を加える」そうですし。
今回のキャロットはあくまで、手加減してる範囲内で「本来の変身」ではないのか、本来の力を発揮しつつ制御できてる系なのか。
んで、「スーロン」の弱点は読んだ感じ以下の3点がありそうです。
1、本来の変身だと無差別で攻撃してしまう
2、一晩で戦い疲れて死に至る
3、満月(月に1度)しかパワーアップできない
「1」と「2」に関しては、「本来の変身」「制御」がどういう意味合いで範囲なのか詳細分からんので何とも言えませんが、最大の弱点は満月…月に1回しかパワーアップできない点でしょう!
「スーロン」は月1限定なのか?
(月一限定パワーアップ?)
ここで、思ったのはミンク族は月一でしかパワーアップできないじゃんってことでござる。(おそらく)次のカイドウ編で、ミンク族が真の力を発揮できるとしても、作中時間でちょうど1ヶ月経過しなきゃあかんって条件があるじゃん!
<関連記事>
『ワンピース』における月の描写
(392話で描かれた地球儀)
昔からネットやってるようなワンピ好きならご存知のように、『ワンピース』では月のワンカットが特徴的です。
初期の頃(東の海)では、航海日数を描かれた月で考察するというのも可能でした。
しかし!しかしである!
作中で描かれる月の描写も空島編あたりから、「?」と思うような描写が増えてきたのである。
もちろん「北半球」「南半球」から見た月ってのも考慮せねばならんのでしょうけど、それでも空島編から描かれる月のワンカットには違和感しかないのである!
ただ単純に「すごく日数が経過した」「北と南で半球をまたいだ」では説明できんばいんじゃないかという月の描写が増えているのです。
空島編「まで」と「あと」で描かれる月のワンカット(特にモリア編さらにくまに飛ばされた時の新世界編)に注目して頂きたい。まじでおかしいのです。僕は密かに思ったもん…。
<関連記事>
本当にワンピ世界観で月は一つだけなのかと。
その答え(なのかどうか分からん)描写が、392話のロビンの過去編である。
地球儀に衛星がいくつもあるように見えるのです…。
地球の衛星何個あるんや?
コレを見ると、ひょっとして「ワンピ作中では月が複数個あるのでは?」って考える人も多いのではないでしょうか。
今後の展開しだいですが、現在のビッグマム編で満月描写があり、それでいて次のカイドウ編で、作中時間が1ヶ月経過しなかったら392話の地球儀のように、ワンピ作中で月は複数個存在すると言い切れる根拠になるかもしんないね。
はやくカイドウ編に突入してくれー!
ONE PIECE モノクロ版 87 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2017-12-04)
コメント
ヤマカムさんの記事がいつも楽しみです。
楽しみ
エネルが行った月の他にも、何か住んでたりするんでしょうかね。
キャロットが最後の変身までするとラパーンになる…って見てみたいです。
チョッパーも気絶してなかった?
月の周期も関係ありますかね。
それと、キャロットの変身シーンが超サイヤ人3の初出シーンに似てると思ったり。記憶違いかもしれんけど。
イヌアラシが次ジャック達が襲ってきても奥の手があるって言ってるけど、スーロンが奥の手なら襲撃が満月の夜じゃなきゃ使えないよね?イヌアラシがあそこまで自信満々なのが不自然に感じる
限られたミンク族にだけ人工的に1700万ゼノを超える小さな満月を作り出すことが出来るのだ!!!星の酸素とこのパワーボールをまぜあわせることでなっ!!!