『ぱらのま』5巻独自の着眼点で最高のノープラン冒険が味わる

『ぱらのま』（kashmir）5巻読了。

相変わらず旅の醍醐味が味わえる読むワクワク冒険である。

近所の公園でも旅気分な駅弁の楽しみ。思い立ったらふらり旅立ち中距離バス。35年前の時刻表を手に始まる今昔探訪ーー自由に気ままに小さな旅の第５巻。

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『ぱらのま』4巻感想コロナ禍でステイホームだからこそ最高の旅行漫画を読むべし！

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『ぱらのま』、ぶらりひとり旅で途中下車の旅とはオツなもの

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『ぱらのま』5巻レビュー
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『ぱらのま』5巻レビュー

ぶらり旅が最高

『ぱらのま』の魅力は雑なノープランでなところでしょう。

この良さ味は相変わらず素晴らしいです。

「Line.F」（5巻1話目）では中央線が止まって急遽多摩川線に乗ってのぶらり旅になる。下車したことない競技場前をちょっと探索して「ボートレース多摩川」に入ってみるお姉さん。

はじめて訪れる競艇場を見回ったり探索する様子が実に良い。肩の力を抜いてお姉さん視点の旅が楽しめる。

飯が最高

Line.F

そして『ぱらのま』の醍醐味はご飯でしょう。もうひとつの醍醐味の温泉は減ってきましたけど、ご当地グルメは健在。めちゃくちゃ美味そうである。

初競艇で「こういうところのごはんはうまいと聞いたことがある」と串モツや牛炊などを、買ってみて食べてみる。ご飯の描写もお姉さんの美味しそうに食べる姿も食レポもパーフェクト。

5巻もお馴染みの駅弁を筆頭に美味しそうなご当地グルメが満載です。適当の店に入るのがいいんだ。

掴みきれないお姉さんのキャラ

この漫画の主人公のお姉さんは名前も不明です。職業も学生さんなのか社会人なのかも不明。兄と暮らしてお酒好きなことぐらいしか分かりません。あとお胸が大きいこと（重要！）。

それでも少しずつどんな人なのかは分かってくる。こういう思考回路の人なのかと、ここでそんな行動するのかとか。お姉さんの人となりを知るのも魅力の一つ。

お姉さんが魅力的なキャラだからこそ、お姉さんを知れる楽しさになっている。読む旅で、行ったことあるところや行ったことない旅を追記体験し、お姉さんを知る。これ至高なり。

ソフト百合という楽しみ方

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— 楽園編集部 (@rakuen_info) June 14, 2021

主人公のお姉さんだけでなく、旅先でよく一緒になるメガネちゃんも良いキャラ。この2人はソフト百合って観点にニヨニヨできるのも特徴です。

特に「Line.20」の2人が別々に旅してて偶然出会うのは、『君の名は』のラストぐらいドラマチックで感動的でニヤリングでしたね。そしてメガネちゃんがちょっと頬を赤くしてるのも高得点をたたき出す。

背景が神ってる

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— 楽園編集部 (@rakuen_info) November 20, 2021

背景の味わいも旅を追記体験する見どころで5巻も最高と断ずるに些かの躊躇もない。その中でも神がかり的だったのは「Line.21」でしょう。

岐阜の飛騨金山駅に下車したお姉さんは「いい意味で悪い夢みたいだった」とその町並みに圧倒され幻想ワールドに突入したかのような体験をします。この描写がマジで神！

kashmir先生は『てるみな』を同時連載しており、そちらは現実ではない幻想的な旅が見どころ（『ぱらのま』は現実の世界の旅）で、その幻想的な街並みや背景がキモでしたけど、半分てるみなワールドに入ったような感じでしたもん。

着眼点がすごい

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— 楽園編集部 (@rakuen_info) December 1, 2021

リアル旅だけでなく「Line.I」では1986年の国鉄時代の時刻表を古本屋で購入して読みふける。今と違うものや継続してあるものの変化が楽しめる。

駅がどう変わったか確認したみると35年前からタイムスリップしてきた設定の自分で東京駅探索など、ちょっと変わった着眼点からのエピソードはその当時を知らなくても面白い。

昔の子供専用の切符とか、駅に吸い殻とガムの後、『美味しんぼ』でクッソDISられたポリ茶瓶など…グッとくるものがあります。

まあ、一番グッときたのはだらしない恰好でお菓子食べながら時刻表を読んでたお姉さんですけどね。まる。