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『ぱらのま』、ぶらりひとり旅で途中下車の旅とはオツなもの

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ぱらのま 2 (楽園コミックス) ぱらのま 1 (楽園コミックス)

『ぱらのま』(kashmir)読了。

あぁ、もう最高だ。ふと一人旅をしたくなるのう。

「残念なお姉さん」と共に巡るオトナ力無駄に発揮な鉄道小旅行の数々。「乗り鉄」「撮り鉄」等、鉄道好きも様々ですが彼女は素直に「旅鉄」です。『てるみな』1・2巻共々鉄道ファンにお薦めの作品です。

<試し読みできます>

「残念なお姉さん」と共に巡るオトナ力無駄に発揮な鉄道小旅行の数々。「乗り鉄」「撮り鉄」等、鉄道好きも&

『ぱらのま』

ちょっと残念なお姉さんが鉄道でひとり旅行(日帰り含む)する漫画なり。もっと端的に言えばkashmir先生の『てるみな』をリアルにしたって感じでしょうか。

『てるみな』はあくまで架空の世界の電車旅行でしたが、『ぱらのま』は現実世界の電車旅行です。とはいえリアルの路線や場所を描きつつも、ちょっと不思議な幻想世界へ連れて行ってくれる作風は変わらず。良いです。

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電車に乗るが楽しそう

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駅弁食べるだけのために乗っている

もう1話から最高だじぇ。普段、電車に乗るのは当然「移動」のためじゃないですか。通勤、通学、遊びに行く…など、どっかへ行く移動の手段として電車に乗るのが普通です。

しかし、『ぱらのま』主人公のお姉さんは一味も二味も違いました。「移動」のために電車に乗ったわけではありません。百貨店のフェアで駅弁を買ったものの、「駅弁なんだからやっぱり車窓見ながら食べたいなあ」「よし、なんでもいいから特急乗ろう」と小田急ロマンスカーに乗ってしまうのでした。

すごい。百貨店で買った駅弁を食うためだけに電車に乗ってしまった。そのまま、富士山までプチ旅行なり。まあ、でもさ、お姉さんの気持ち分かります。分かりますよ。やっぱ駅弁食うなら車窓眺めての電車って雰囲気は大事。

例えば、焼きそば等の縁日の定番メニュー。祭りで食うのとその他で食うのは同じ味でも美味しさ10倍アップですから。そういう趣が最高なんだ。

背景が染みわたる

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風景がええんやで

『ぱらのま』のキモといえば、描かれる風景や景色などでしょう。

実際に富士山の近くへ行けば、富士山そのものの大きさよりも感じるのは「この荒野のだだっ広さ」です。電車が移動しているシーンから、駅前の風景、降りて見える景色…その全てが味わいある背景となってます。思わずページを進めるのを止めて、そのコマに描かれた背景シーンをじっくり見て堪能しちゃいます。

自然そのものから、人工的に作られたオブジェや街並み。壮大で雄大で目に止めれば、しばらく次のコマへ移動でききなくぐらいの圧巻っぷり。お姉さんを通じて読者もダイレクトに味わえます。行ったこともないのに、行った気にさせ、同時に行ってみたいと思わせてくれる。

無駄な旅路こそ至高

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充実

ただ駅弁食う雰囲気を味わうための目的で電車へ乗り、ついでだからと富士山の近くへ行ってみたではじまるように徹底的にボンヤリしたなんとなくの旅路なんですよね。まるでユーチューバーの歌ってみたとか踊ってみたとかのノリ。「〇〇をやってみた」である。これがなかなかどうして。

お姉さは基本的に行き当たりばったりの旅をします。しかし、それがとても楽しそうだし充実したものとなっております。

現代人である我々は何事もあくせくしすぎなんですよ。そこいくと『ぱらのま』のゆるさというか適当さは見習いたくもあります。忙しい人にほど心に染みるような読後感があります。何にも縛られない自由!理想だよ。

「ほっと一息」付きたい緑茶のような安心感と落ち着ける効果があります。お姉さんの適当なゆるゆるな行き当たりばったりな旅路はなんかお茶を飲んだり温泉に入って「ふぅー」とか「あ゛ぁ~」ってなるような。

一息つくに理想な作品だ

無駄な部分を徹底的に楽しみ一息付ける。例えるなら古田織部の茶道です。師匠の千利休は徹底的に無駄を排除することを美としましたが、弟子織部は無駄な部分を遊び心として美としました。旅路もそれと一緒。

5

LINE.07

きっちりスケジュールを立てて旅するのも楽しいでしょうけど、お姉さんの超適当な大雑把さも楽しい旅路なり。これこそ我ら現代人が最も見習う理想ではなかろうか。特に2巻7話の無駄を楽しむっぷりはすごい。

GPSのアプリを落とす(電源を切る)ことで、徒歩で五芒星を作るという最高に無駄な小旅行をしていました。もはや何をやってんだ…のレベルだけど、そこがいいんです。ほっと一息つける旅漫画なり。

ほら。『ドラゴンボール』の人造人間17号も言ってたじゃないですか。「そのムダが楽しいんじゃないか」って。それと一緒です。

実際『ぱらのま』は電車旅行漫画が本質なものの、降りた駅でほとんど歩いて終わったり、その地の良さを語ったり、食事中心ってエピソードも多いです。そのウィング広げた大雑把さも逆に味になってます。全てが心地よく一息付くって感想になる。

飯もグッド

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飯もいいんだ

あと、特筆すべきは『孤独のグルメ』的でもあります。もちろん、描かれる中心は旅なので、飯を食うシーンはサラッと流されているのですが、旅先で食べるご飯の描写や食べるお姉さんの反応がめちゃんこ美味そうなのもグッドだ。

適当に入った店での飯、うどん食い歩き、スイーツ、お土産の軽食、旅館の料理…すべてがめちゃんこ美味そうなのである。数コマしか描かれないのに、描かれるのが究極の料理のようにすら思える。「Dang Dang 気になる」ですよ!気になる食べ物の数々。

もう、暑い中で食べるほうとうすら美味しそうだ。あえて、次期をズラしてるのもいいよね。よく言うじゃん。冬にコタツで食べるアイスは美味いって。食べ物だけなく、足湯の時期もズレてて入れなかったのも逆に旅の醍醐味となってる。

冬に北海道、夏に沖縄へ旅行する方も多いと思いますけど、逆もまた良いものだと。夏に北海道、冬に沖縄にあえて行くのも絶対楽しいから。型にはまらないのが魅力的。プラス、酒の飲みっぷりもめっちゃ美味しそう。最高の肴は旅先の景色ですよ。

ひとり旅の楽しみ方のハウツー本でもある。遠出だろうと近場だろうと関係なく「ぶらりひとり旅」を伝えてくれます。ちょっとどこかへ行きたくなること請け合い。

お姉さんは大きい

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入浴

あと個人的に特筆すべきはお姉さんの入浴シーンなり。適当にスケジュール立てずに旅行する醍醐味で、食べる料理や出会いや景色などがあるものの、2~3話に1回は温泉などに入ってくれます。素晴らしいですね!

そしてお姉さんの胸はとても豊潤でたわわに実ってます。お風呂シーンも数コマしかないものの、視覚的インパクトは抜群だ。感謝の正拳突きを何度もしていまいます。

電車に乗って小旅行しつつも、色んな楽しさがつまった最高の旅行漫画ですわ。一息つくに最適。スケジュール立てずに行き当たりばったりで、適当に入った店や行ってみた場所にこそ新たな発見と楽しさが沢山ある。

ひとりで、なんの計画も立てずに思い立って旅行してみたいと心から思いましたもん。ちょっと残念な結果になってもオツなものでしょう。ぶらりひとり旅で途中下車の醍醐味が満載です。おすすめ!

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