徒然チルドレン
その間、わずか一読。
たった一読で私の心の琴線を鷲掴みにしてしまった。
今週のマガジン(20号)から新連載として始まった『徒然チルドレン』である。
新連載といっても、別マガからの移籍ですけど。ちなみに私のようなぬるい漫画読みは、今回はじめて読みました。元々ネットで有名だったそうな。作風は『アホガール』のヒロユキ先生がラブコメ描いたらこんな感じになるんじゃねってとこ。
んで、この『徒然チルドレン』めちゃんこニヤニヤ出来る。
マガジン読みながら、頬が自然と緩んで筋肉が痙攣しそうになっちゃいましたもん。最高に気持ち良い読了感を味わい、最高に気持ち悪い表情になるのだ。
ニヤリング製造機やで!
新連載として「はじまり」「もっと欲しくなる」の2本立て。
4コマ漫画ですが、起承転結を1本の4コマ内に収めるというより、1話を4コマ形式で1本に起承転結させる短編ストーリーもの。「はじまり」を読んだ時は、なかなか良い感じの4コマが始まったと思ったものです。そして「もっと欲しくなる」を読んで、昇天しました。
もっと欲しくなる
なんやこの破壊力は!
不器用なカップルの話なんですけど、これがもう最高にニヤケるっちゅーの!
ラブコメ萌えによるニヤリング&ローリングで身悶え3回転半を記録するという醍醐味がこれでもかとギュッギュッと凝縮されていました。
んで、この「もっと欲しくなる」の上根さんと剛田くんのカップル。
どうも咬み合わない。お互い、イチャイチャしたいんだけど、相手を気にして一歩踏み込めない。恋愛における「間合い」がうまく掴めない状態で、上根さんはから回る。ぶっちゃければ「残念な子」である。
上根さんは残念な子
そういえば東条さんも残念な子でしたね。
どうもこの漫画は「残念な子」をニヤニヤと見守ることを楽しむのがジャスティスのようだ。でも、ほら、昔から言うじゃないですか。「残念な子ほど可愛い」と。上根さんの可愛さレベルは相当なタマですよ。
そんなこんなで、咬み合わないカップルが歩み寄る話である。これだけで充分な威力なんですけど、2人が歩み寄る様…ぶっちゃければ「ぶっちゅー」とキスする様が宇宙レベルの破壊力を生み出していたのだ。
悶絶した!
この威力を説明するのは難しい。
私はアナログ人間なので、特に漫画雑誌は紙で読む。
会社の昼休みとかに飯食いながらダラダラ読むのがライフスタイルである。
ジャンプとマガジンはそろそろデジタルへ以降しようかと考えてましたが、今回の『徒然チルドレン』は、紙で読んでて良かったと心から思いましたもん。4コマ形式で描かれる途中で、見開き3連発の悶絶キスである。これはデジタル(1ページずつ)では味わえない感動でしたね。
そんなわけで、ラブがコメる様があまりにもツボだったので単行本を全2巻速攻で買いに走りました。2巻まで読みましたが、この漫画は超ニヤニヤできる破壊力が満載であった。文句無しでくっそ面白い。超おすすめ。
悶絶しながら部屋をゴロゴロと転げまわるぐらいの破壊力がある。
ギャグはヒロユキ先生の芸風を踏襲しつつ、ラブがコメるシチュに特化してて素晴らしい。実に素晴らしいです。
お気に入りなのは、やはり今週のマガジンに掲載されている上根さんと剛田くんのカップルですね。私がハマるきっかけですし。この不器用な2人は、毎度毎度、会話の真意を外しながら、徐々に前進する2人の仲はなかなかどうしてよ。
最初の付き合うまでの流れから、付き合ってる最中も会話の真意を誤解してすれ違っちゃうんだけど、なんのかんので2人の距離が近づく様よ。最高と断ずるに些かの躊躇もないわ!
他にもお気に入りのカップルは多い。ヤンキーちゃんと生徒会長は毎度毎度、これでもかとくっそニヤニヤできるシチュを連発してくる。作者がノリノリで描いている様が実に良いよね。ヤンキーの梶さんはイジメ甲斐がありますもん。とりわけお気に入りなのは、ビッチ系清純派の皆川由紀であろう。小悪魔の笑顔で男心を弄びます。
男心をズッキューンと射止める小悪魔である。
まさに、小動物を狩るハンターのような娘です。皆川さんは存在感が光るね。メイン回でない脇役回でも、その存在感はピカイチ。特筆すべきは乳の大きさであろう。
作中ヒロインの中でもダントツです。そうか、乳の戦力差ってのは大きさだけでなく、存在感が大事だったんだって気付かされます。
この皆川さんのラブコメがね。いいんだ。
だってですよ、常に天然小悪魔ちゃんで男心を弄ぶようでいて、実は乙女だったらね。小宇宙が燃えるで!それがいかんなく発揮されていたのが2巻収録の「返事」であろう。破壊力は文句無し。
そして『徒然チルドレン』でぶっちぎりのナンバー1のカップルは高野千鶴と菅原卓郎の2人だろう。この2人のラブがコメる様だけで、普通にマガジンの第一線で戦えるぐらいである。
高野千鶴
このカップルは1巻の初期から登場してるんですが、最初は片思いしてる菅原くんのから回る様と、無表情の高野さんが天然で躱すやり取りだったんですけど。2巻でラブ解しました。ラブストーリーは突然にである。
ラブ解とは卍解のようななものである。平時では封印してあるものの、乙女が恋することで「開放」されるのだ。この力を解き放てば、可愛さ力が5倍から10倍まで跳ね上がるという。
『徒然チルドレン』はそれぞれのカップルのニヤニヤできるシチュに特化してるから、瞬間最大風速だけなら高野さんを上回る威力は枚挙ある。だがしかーし!ことラブコメのストーリーとして見ると、やはり圧倒的に高野さんが際立つであとう。卍解と同じように、段階がある。「初解」ならぬ「初ラブ解」まで丁寧に階段踏むからね。
なんだこれ
くっそ甘い雰囲気である。
いま、高野さんは実りの季節を迎えているわけである。
「恋」が「恋愛」に変わる今が食べどきってわけです。恋心が実っているわけですよ。この状態でも大変美味しゅうございます。で・も・ね!ここから先がある。さらに実は熟すわけですよ。恋の炎ってのは、一度着火したら誰にも止められないからね。まだまだ味が増す!深みが出る!こいつは非常に楽しみです。
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