『ワンピース』第813話 お茶会の招待状
サンジがビッグマムの娘(?)と結婚させられそうでござるの巻き。
「ヴィンスモーク家」とは一体どのような家系なのでしょうか。ブルックは「ちょっと背すじがゾッとする名前」と驚いている様子。
ブルックは海賊王・ロジャーすら「そんな名前のルーキー」と言っちゃう90歳ですからね。骨になったのが38歳だった事を考えると、ヴィンスモーク家とは少なくとも52年前から君臨してる家系のようです。
「背筋がゾッとする名前」というのはどういう意味でしょうね。
90歳のブルックにとって「海賊という立場でゾッとする名前」なのか「王国で護衛戦団団長してた頃にゾッとする名前」なのかで180度違うね。前者なら政府関係でしょうか。後者なら反政府関係(海賊とかマフィア)でしょうか。それとも、立場とか関係なく恐怖の対象なのか。
気になるサンジ
カポネの言い回しも気になる。
「ヴィンスモークのせがれとは…!ずいぶん育ちが悪い様だな…」
これはヴィンスモーク家なので育ちが悪いともとれるし、ヴィンスモーク家のくせに育ちが悪いともとれる。まあ、ヴィンスモーク家のせがれのくせに育ちが悪いって意味で言ってるんでしょうね。サンジの育ての親はゼフさんだけど、随所に見せる騎士道精神や紳士的な振る舞いはヴィンスモーク家の教育の賜物と見て間違いないかな。
サンジが高貴な出身の伏線
・生まれは「北の海」。「どうでもいいさ」と露骨に話題逸らす
・10歳時で客船コック見習いという特異な境遇
・食べ残しに手をつけず捨てるなど裕福な育ちが伺える
・アラバスタで「Mr.プリンス」と名乗る
・女性に対する紳士的な振る舞い
・「女は蹴ったらいかんもんだと、たたき込まれて育った」
・普通なら機会すらない「悪魔の実図鑑」を幼少時に読んでいる
・手配書がずっと絵だった
・手配書が写真になったら「生け捕りのみ」
やはり、サンジがわずか10歳で客船オービット号のコック見習いをしていたのは深いワケがありそうです。
特異な境遇はどのような経緯を辿ったのか。思い返すと客船オービット号の客層は身だしなみから察するに上流階級だったのも関係あるのだろうか。
サンジにとっては「ヴィンスモーク家」は終わった過去扱いなのも気になるところです。
ヴィンスモーク家は過去
「なんで今更」とか「もう2度とおれの目の前に現れないハズの過去だった」という言い回しから、サンジにとっては終わった事であったようです。本当に何で今更だよ!
最初は、手配書に写真が掲載されてしまい実家にバレたので高貴な身分なので「生け捕りのみ」となったのかと思いましたが、どうもそれも怪しいな感じです。サンジは結婚話で謎が解けたとも言っています。サンジのバックには凄い大物がいるらしい。
サンジは生け捕りのみ
「俺の事も殺せねェよなお前ら!」
「錠もかけずおれを丁重に扱えとでも言われか?」
「おれの手配書は『ONLY ALIVE』(生け捕りのみ)」
「おれを殺せばブチ切れる誰かがいるんじゃねェか?」
「手配書にそう書かせた奴とおれの結婚を決めた奴は同一人物だよな」
うむ。興味深い。
サンジは殺せない、生け捕りのみという手配書を書かせたって、手配書を私用で書き換えたんかいな!そんな事が出来るのは世界政府でも相当な上層部だけですよ。「界政府総帥」でも無理でしょ。可能なのは「五老星」か「天竜人」ぐらいでしょ!サンジ…あんた何者だよ!
「俺のバックに誰がついてるか」「そいつとケリをつけにな!」という言い方からしてサンジの手配書を書かせ結婚を決めたのは、ヴィンスモーク家全体というよりたった1人の模様。
また気になるのは、サンジは何を耳打ちされたのだろうか。
何かを耳打ちされた
耳打ちされたら「どうやってそれ調べた」と態度を豹変させて、お茶会に行くことを決意しましたからね。一貫して拒否してたのにね。行かなきゃならない理由を耳打ちされたんだろうけど、それが何なのか。
大っ嫌いであろうヴィンスモーク家の教え(と思われる)騎士道精神を貫くって結構矛盾してるよね。なぜ女性には手を上げない騎士道精神を徹底するのか。そして「誰も守れない」と言われるとどうしてブチ切れるのか。
誰も守れないという言葉に過剰反応しすぎ
公式に入れていいか微妙だけど劇場版『珍獣島のチョッパー王国』のサンジが一番顕著かな。誰も守れないと言われて怒りの琴線に触れまくってたから。
「誰も守れない」って言葉に何故か過剰反応して怒りまくる。騎士道精神を貫いて誰か(複数?)を守るって決意のようなものが伺えるね。おそらく、サンジの過去に何かがあるのでしょう。それがわずか10歳で客船オービット号でコック見習いをしていたことに繋がりそうです。
そんなサンジはバッチリ守りますよ。
麦わらの一味をね!
以前にゾロが言い放った名言をサンジも言うってんだから胸が熱くなるってもの。
と同時に切なくなってしまった。
ルフィは海賊王になる男だ!!
デジャブである。
この台詞は485話「“麦わら一味”海賊狩りのゾロ」でまったく同じ台詞をゾロが言い放っていました。モリアさんとの死闘の後、バーソロミュー・くまに対してね。一味を救う手立てがそれしかなかったから。やがて世界一の剣豪になるから俺の命で勘弁してくれ的な意味合いで。
あえて、その台詞をそっくりそのままサンジが言い放つって、自分が犠牲になるという流れだよなぁ。まあ、実際に一味を逃がしてサンジがビッグマムのところへ向かいましたし。「必ず戻る」って本当に戻る気…というか戻れると思っているのだろうか。
必ず戻る
「女のウソは許すのが男」と言うならば、こう言うべきでしょうか。
男のウソは許さない!
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