まあ今作『ももいろ人魚』は女の子というか、元(?)・人魚なんですけどね。
「人魚(♀)×人間(♂)」の種族間を超えた恋模様をニヤニヤするのみ。4コマ漫画家が少女漫画描くとどーなんだろって思ってたら素晴らしいじゃありませんか。
『僕らはみんな河合荘』『恋愛ラボ』の宮原るりさん大推薦!!!!
初恋の人・リクに憧れて海からやってきた「元」人魚・ルン。だけど彼女は決して人間とは結ばれない悲しい宿命を背負っていて……!?ちょっとHで笑えるピュアエロラブコメディー!
<レッツ1話を試し読み>
・『ももいろ人魚』(デザート公式)
『ももいろ人魚』は、人魚のルンが初恋のリクと結ばれるために、海から陸へ上がって来て一緒に暮らしてイチャコラする作品。
魔女の薬で足を手に入れるも、ルンが発情すると(?
※詳細不明)足が魚に戻っちゃう。しかも、タイムリミットまでに結ばれないとオス化するってんだから大変です。
ももいろ人魚
ものすごい矛盾である。
本物の人間の「女のコ」になるために結ばれなきゃいけないけど、良いムードになれば足が魚になっちゃうってんだからね。
できないじゃん!結ばれないじゃん!どーすんねん!っていうね。
まあどうして足が魚になってしまうのかの詳細が判明していないので、どーなるか分かりませんけど。この設定が良い感じに種族間恋愛の壁としてもスン止めとしても機能しています。
また銘打たれた 「ピュアエロラブコメディー」とか日本語としておかしい。
おいおい、「ピュア」と「エロ」はまったく違うぞ!どう考えても矛盾してる。しかし、そう言うしかないってんだからルンの恐ろしさとスゴさと魅力ですよ。
ルン
見て下さいよ!この超ピュアッピュアッぷりを。
年がら年中発情しているくせに、実はてんでお子ちゃまってんだから。まったくね。獰猛な肉食獣かと思ったら実は子猫でしたですからね。
「エロ人魚」+「ピュア人魚」です。エロスとカワユスを兼ね備えた極みだね。ゆるふわ系ヒロインで、おつむも貞操概念もゆるふわ!なのにピュア!素晴らしいですね。
まあ、ルンはエッチな人魚っていうか人間の常識が無いだけでウブなんですけどね。
それでもほとばしるムラムラ感の根源はルンの性格にありますね。本人が発情期以上に「テメー終いにはやっちまいますよ?」的な愛憎を抱かせるような魅力があります。どうにかしてしまいたい衝動に駆られます。
いやー、でもこの2人めちゃくちゃ良いな!
ルンとリク、2人は最高ですよ。恋のステップアップが素晴らしい。
ルンとリク
日常の中で炸裂する夫婦漫才のやり取りも良いし、ラブがコメるのは最高!
ラブがコメるっていうのは、段階を踏むってことですよ。ホップ・ステップ・ジャンプだよ。
ルンとリクもきちんとホップ・ステップ・ジャンプという過程を歩んでいる…ようでいて、まったくそんな事ないようでいてやっぱ段階踏んでるからね。
ホップの前にいきなりトリプルアクセル飛んでみたっていう。ステップの前にクワドラプルアクセル決めようとしたりさ。そりゃ失敗するだろっていうね。いったい何ステップ飛ばしで恋愛階段を駆け上がってるんだよお前ら!って突っ込みたくなるし。
そんな難易度高いジャンプを途中で挑戦しては失敗を繰り返し、紆余曲折しながらじっくりホップ・ステップ・ジャンプしていくっていう2人の恋愛過程のステップアップは呆れつつも微笑ましくありますね。ニヤニヤしちゃうじゃないの。失敗を繰り返し恋愛の基本プロセスを踏むのが素晴らしい。
また話の膨らまし方も括目ポイント。
最初はただイチャイチャするだけだったのに掘り下げていく。
話と同時に人間関係も徐々に広がっていきます。
広がっていきます
『ももいろ人魚』は、ショートショートの連載形態のため1話6~8ページの短いページ数です。なので作中で描かれる人間関係が狭かったわけです。
最初はリクの部屋でイチャコラするだけ。そこからリクの妹、大学のサークルメンバー…と徐々に人間関係を広げていく。世界観の広がり方が丁寧で分かりやすい。だからこそ「しっかりした人間関係」が築かれています。
しっかりした人間関係が作られていれば、読んでてステキと思えるシナリオにはなるじゃないですか。もうね、2巻で広がった人間関係が交差した時にはキタキタキター!ってガッツポーズものでしたね。
露骨にフラグが立ってて、期待通りの展開をやってくれて最高に最高で最高すぎた。どんどんキャラが魅力的になり、どんどん話構造も厚みが出てきますな。
ルンも良いけど妹のサキと長目先輩も良い。超可愛い。
脇の登場人物もめったくそ魅力的です。
長目先輩 /.妹・サキ
長目先輩は絵に描いたような正統派ヒロインで今後の活躍が非常に楽しみな存在である。もうね、想像するだけで頬が緩んでしまいます。32話と33話の長目先輩に心を震わせぬ者などいるのか!妹・サキは2巻じゃ出番一切無かったんだけど、救済としてのオマケがね尊い。
むしろ2巻のキモはオマケページだったのではと思ってしまうぐらい可愛さの塊でした。
2巻から一気にハートフルな展開になり、ルンやリクと友達たちもそれぞれ実に魅力的なキャラですし、彼らが織り成す関係は今後も非常に楽しみです。まる。
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