あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…。
最近スピリッツではじまった『スローモーションをもう一度』(加納梨衣)を読んでたと思ったら、いつの間にか昇天していた。
スローモーションをもう一度
まずはじめに思ったね。古臭いと。
いやだってですよ。タイトルロゴ見ていただければ分かると思うんですけど明らかに『きまぐれオレンジ☆ロード』のオマージュ全開なんだけど。
ヒロインも見 た目まどかちゃんみたいだし。性格は全然違うけど。
昭和のノスタルジーがいいんだ
また80年代を彷彿させる描写の数々は完全におっさん殺し。
小ネタも満載。80年代に青春時代を過ごした人ならばド真ん中でしょう。
主人公の名前が「大 滝」でヒロイン名前が「薬師丸」ですからね。中森明菜好きにはじまり、漫画のタイトルや各話のサブタイ…おっさん狙いすまし直撃確実でしょう。
つっても自分90年代世代なので。
小ネタの数々は知識として知ってるけど、やはりズバッとは響かなかったり。
むしろ、本編の極上一級ラブコメに心の琴線鷲掴み。
主なストーリーは80年代が大好きな男女のボーイミーツガール。流行りの音楽などに興味が示せず80年代のものが趣味な2人は行動を共にするようになります。一緒に過ごし読んでるこっちが顔を真っ赤にして小っ恥ずかしくなるようなイベントを繰り広げるのです。
まず1話から相当な威力でした。
いきなりヒロイン薬師丸さんの部屋へ上がり込んだ主人公。って、1話でクラスメイト女子の部屋へ到達するなんて。男子高生の最終到達点じゃん!そこに青春の全てが置いてあんだから。ラフテル薬師丸部屋でのイベントが素晴らしかったんです。
ラフテル薬師丸部屋
「ウヴ」をこれでもかと特盛!「甘酸っぱさ」を超メガ盛り!ですよ。
なんつーか、ラッキースケベとかハーレムとかそういうの一切無い。あえて時代を逆行するような高校生の恋を等身大に描くのである。もうね、めちゃくちゃ良いよこの青春恋愛物!
1話でスカウター爆破させるニヤリング力を見せつけましたけど、2話、3話…と頬筋メーターが振り切れっ放しでしたね。すごく青春です…。
メーターが振り切れっ放しなんス
毎話すっげー青春やってんの。眩しいぐらいにキラキラ輝いてんの。
読後は清々しいこと清々しいこと。読み終わった後にただ気持ち良いってだけじゃないんですよ。この感情を言葉にするのは難しい。
でもこれだけは言えるね。
毎話読了後に空に向かって「あ゛―――!!」って叫びたくなる。
そう!心が叫びたがってるんだ。
それが『スローモーションをもう一度』最大の特長。
大空に向かってナニカを叫びたくなる漫画ナンバーワン(俺内部で)なんです。
そして今週の4話もクッソ良かった。
お使いで買い物に行けば薬師丸さんとバッタリ会って甘っちょろい展開に。
バッタリである
本当にね。
この2人から醸し出されるメイプルシロップのような雰囲気は何なんだよ。
初々しいな、おい!
これがラブコメ。これが青春である。
こういうね、読者心をくすぐるリアクションが絶妙すぎ。
終始、頬を緩めてニヤニヤできるってレベルを超えてる。
部屋をゴロゴロ転げまわる破壊力。
何より、薬師丸さんの最終兵器(リーサルウェポン)にはやられたね。
ポニーテールですよ。
最終兵器(リーサルウェポン)・ポニーテール
スピリッツを読む進めてたらいきなり紙面が光って輝き出したので何かと思ったら、ポニーテール姿になった薬師丸さんだったのです。ふつくしい…。
今どきイタズラちっくにベーって舌を出すなんてね。ぐうの音も出ない可愛さである。最高かよ!それにしても、きまぐれ薬師丸ウェディング☆ロードの道のりは険しいぜ。
やってることは王道なんだけど一筋縄ではいかないんですよ。近道をちょっと遠回りするような、アラフォー感たっぷりな青春ラブストーリーが満載なのです。あーでもこれだよなこれ。
毎度毎度さ、甘酸っぱい恋のドキドキ感はなんなの。いじらしい胸のキュンキュン感はなんなの。鼓動がヒート寸前なんだけど。「すみません!もう勘弁して下さい!」ってジャンピング土下座しそうになる。
まだ4話なのにコミック1巻が10月28日発売予定になってる。
立ち読みでもいいので是非チェックしてみてください。途中から読んでもシチュだけで昇天できる。超お勧めでござる。
小学館 (2016-10-28)
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