739話、隊長
やばいね今週の「ワンピース」は。
グッときて少し泣きそうになってしまいましたよ。
コロシアム決勝では防御に長けてた、絶対攻撃を仕掛けないレベッカから攻撃を仕掛けるのがまず熱い。レベッカの勝ちたい執念が半端ないですね。何より装備が剣1本というね。
というのもレベッカは721話で盾捨てたからね。
盾は捨てました
こうして"歯の無い剣"1本でスピードで翻弄する戦闘をする。
おもちゃの兵隊さんからはおそらく防御のイロハだけを教えて貰ったのでしょう。
「無敗の女(全勝とは言って無い)」の覚悟というか勝ちたい意気を感じてしまいます。
これが奇しくもある男と同じになる。
で、レベッカの戦い方は誰かに似てるわけだ。
まあリク王なんですけど。リッキーとして出場してたリク王もあっさりと予選敗退だったけど、レベッカと同じようにスピードで翻弄する戦術であった。
レベッカ同様に歯の無い剣であった。
リク王とレベッカの関係は祖父と孫という関係です。
でもね、血が通ってるからといって、同じ戦術になるだろうか。
普通ならならないでしょう。
これは同じ人に指南したのではないかというわけです。
そして衝撃の事実が判明してパズルがスパンスパンと埋まるのです。
謎がどんどん明かされる
歯の無い剣1本で闘う戦術どっかで見たことあるような
リク王の戦闘を見た観客の爺さんは「わしは昔、見た気がするんだ。盾も持たずにあんな戦い方をする…名前を何と言ったかな…」などと述べていた。
リッキーを直で指していたわけではない。
だってリク王は別にオモチャになってないから忘れられるはずもない。
この時の爺さんの回想は誰も覚えていない三千戦全勝のコリーダコロシアムの最強剣闘士キュロスだろう事は誰もが思うところでしょう。
で、今週キュロスは実在したとなるわけです。
キュロスは実在した
「誰も覚えていないけどかつて誰もが知っていた。大人間だった頃の彼の名は"キュロス"!!コロシアムの歴史上"最強の剣闘士"!!」
な、なんだってー!?
おもちゃの兵隊さんの正体は伝説の剣闘士キュロス。
そして、以前にも散々語られたけど、おもちゃの兵隊さんはレベッカと実の父娘の関係である。
そして戦法は義父と娘と同じくさい。
これを明確に語ってくれた事で私は今まで「ん?」と思っていた事がパズルを当てはめるが如し疑問が一本の道筋になりました。
例えるなら「車輪の国、向日葵の少女(AA)」をやった時並の感動。
「車輪の国、向日葵の少女」はエロゲ史上でも屈指の名作ですので未プレイなら人生の半分は損しますよ。
んで、このゲームはエロゲというかノベルゲームの枠を逆手に取った叙述トリックが凄いの。ネタバレになるけど、重罪人を無視しなきゃいけない法律があっていないものとして語られ、最期に実は最初からいました(どーん!)とやってのけ、多くのユーザーを震え上がらせたわけ。
こういう叙述トリックが今回のドレスローザ編に隠されているのだ!(と思う、違ってたらゴメーン)
尾田っちはマジモンの天才漫画家だと思うわ。
推理系ノベル作品も裸足で逃げ出す叙述トリックを漫画でやったのではないでしょうか。
オーケー!
話を整理しよう。
今回のドレスローザ編では過去の回想がちょくちょく挟まる。どの話も胸をうつ感動的な内容である。で、お気付きでしょうか。今回は過去を語る狂言回しが2人いる事に。
2人の狂言回し
レベッカが思い出す過去の話。
キュロスが思い出す過去の話。
どちらも整合性は取れてる。
だけど、何か違和感がある。
キュロスが思い出す&語る過去の話はそのまんま史実でしょう。
だがしかーし!
レベッカの視点で思い出す&語られる過去の話は違うのである。
あるフィルターがかかっている。
それは、オモチャになった父親の人間だった頃の記憶が一切無くなっているである。
もうね、レベッカが語る過去の回想が最初から半端無く違和感バリバリだったからね。
最初から「え?なんで?」と疑問だらけの事案ですからね。
だって、レベッカの10年以上前の記憶って母親と暮らした想い出しかないからね。
で、ドフラの襲撃で大混乱している中で突然オモチャの兵隊さんが母娘守って現れるからね。
「ん?」って思うよね。
レベッカの回想で突然現れたおもちゃのチャチャチャ
いきなり現れしオモチャの兵隊さん。
しかも片足が最初から無いようだ。
これは人間だった頃から片足が無かったと思っていいのかな。
何か引っかかりませんか。
おかしいでしょ!
レベッカの母親はリク王の長女だよ?
スカーレット姫だよ?
なんで王宮で暮らしてないの?
なんで城外で静かに暮らしてるの?
つまりね、最初から"居た"んだよ父親が!
どうも引っかかる事が多かったけど繋がった気がする。
父・キュロスは20年前までコロシアムで最強剣士だったそうだ。
キュロス
「コリーダコロシアムの歴史上、最強の剣闘士キュロス」
「三千戦全勝の無敗の男―その内、敵の攻撃を受けたのはたったの一太刀だけ。20年前までここで活躍してたらしいわ」
レベッカの父・キュロスは20年前まで現役の剣闘士。
3000戦無敗の大記録を打ち出し敵の攻撃を受けたのは一太刀。
これが片足ぶった斬られたのでしょうかね。
誰がやったかは知らん(ドフラか最期の七武海が怪しいが)。
しかし、勝利したのでしょう。
3000戦全勝である。
もし相手がドフラなら今回の小人さん達の期待値の高さも納得できるが、まだ分からん。
キュロスの記憶が皆から無くなるのは10年前。
剣闘士として伝説となっているのが20年前。
この空白の10年間よ。
見えちゃうんだなぁラブロマンスが。
見えちゃうんだなぁ幸せそうな3人家族が。
レベッカの過去語りは心の目で見よう
見えませんか?本当は3人いるって。
片足ぶった斬られて剣闘士引退した父親と、その男と結婚し静かに暮らす事を選んだお姫様と、幸せそうに成長する娘の3人家族が。花屋やってる姿が。僕には見えちゃうんだなー。
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