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『阿・吽』(おかざき真里)、無我の境地

 


阿・吽 2 (ビッグコミックススペシャル) 阿・吽 1 (ビッグコミックススペシャル)
 

「無」

 

最近は史実の日本史作品が流行ってるのか本屋でよう見かけます。そんな中で『阿・吽』(おかざき真里)が私の心の琴線をスマッシュヒットしてくる。めったくそ面白い(断言)。特に2巻から加速度的に面白さが跳ね上がる。息を呑む展開のとシナリオ回しは圧巻の一言である。『阿・吽』は最澄と空海2人の僧侶の物語。

 

最澄と空海、二人の天才の物語
時は平安。幼少からその才能を見込まれた最澄(幼名:広野)は、エリートコースである国分寺に入り、僧侶となる。しかし腐敗した仏教界の現実に絶望した最澄は山へ籠ることを決意する。一方、官吏になることを期待され、大学に入った空海(幼名:真魚)は、謎の僧、勤操の導きで仏教と出会う。平安の時代を大きく揺るがすことになる二人が、地を這うようにもがきながら、それぞれの道を歩み始める――!

スピリッツの公式サイトより。
ついでに1話の途中まで試し読みできます。

まあ雰囲気ぐらいはつかめるかな、と。

 

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本格歴史ドラマ

空海と最澄―やがてまみえ…世界を変えていく…二人の男の物語である」と1話で語られるんだけど、最澄と空海の生い立ちを丁寧に描く。とりわけ、最澄の描かれる生き様は引き込まれる

 

1

最澄

エリートコースの人生を捨てて山篭りして修行をする最澄。いわく、生は苦と知らなけれな正しい見方が出来ない。世間と関わらず煩悩の火と向き合い、清浄な心で己を見つめ、煩悩の炎が消えると、「悟りが得られるのです。それが…ニルヴァーナ(涅槃静寂)です。私はそのために山に入っているのです」だとか。

 

そもそも悟りを開くとはなんなのだろうか。
煩悩の火と向き合い、清浄な心で己を見つめ、煩悩の炎が消えると悟りが得られると述べているけど、なんのこっちゃである。最澄は悟りを得るためにために、山にこもるが…その様は強烈な最悪な無情な絶望のオラオララッシュであった。

 

2

絶望絶望アンド絶望

 

最澄自身は「いい人」を具現化させたらこうなりましたみたいな善人なんですけど、彼が山で修行する様子を描く2巻では、もうこれ以上ないってぐらい絶望的な展開をフルコースで見舞ってくる。読んでて思わず、こんなのってないよ!あんまりだよ!って叫びたくなるレベルです。『まどか☆マギカ』のさやかちゃん以上に救いが無さすぎる

 

いやはや、何をやっても、全てが「善」の行いなんだけど、結果は最悪最悪アンド最悪である。奈落の底へ叩き落とすかのような試練です。修行ってレベルじゃねーよ。いくらなんでも救いが無さすぎる。人を救おうとする最澄なのに自身はまったく救われないというね。

 

悟りは得られましたか?
『阿・吽』のキャラ・最澄が悟りを得たかどうかは分かりません。でも、読んでる側から見ると最澄は悟ったように見えるね。『阿・吽』2巻はヤバイよマジで。読書中の感情の揺れ幅が半端ない。なんで俺生きてるんだろとか思えるレベルで「生きるとは何か?」「自分とは何か?」「人生ってなに?」と問いかけてくるように哲学的ですらある。そして絶望を抱えまくり辿り着いた境地が鳥肌モノ。

 

3

悟りましたか?

 

 

「無」

 

「そっかー」と妙な納得感があった。
ここまでの持って行き方は、ストーリーはスリル満点でジリジリする焦燥感を味わいつつ、描写は迫力満点で読むのをやめられない止まらないの見事な構成。鳥肌が立ちまくるしブルっと震えるってものです。脳汁出まくるで。そして辿り着いたというか知った、この境地よ。何も無い。そっかー、そりゃそうだ、と。

 

描く角度も時代もまったく違うんだけど、私の人生を劇変させるぐらいの歴史に残るべき名作で『あっかんべェ一休』(坂口尚)という作品がある。

 

 

おそらく坂口尚先生が逝去されているのでkindle化される事は無いでしょうどけ読むべき大傑作である。人というものは「~になろう」ではなく「~である」という事を教えてくれる。例えば「人は仏になろうと思うより仏でいればよい」とね。今ここにいる自分が私である。そこで「悟る」って何かというシーンがあるんだけど、悟ると何が見えるかっていうとね…「今が見える」のだ。

 

4

仏と同じ境地?

 

最澄は人を導く為には仏と同じ境地に達しなくてはいけないと述べていた。その為に山にこもって修行して何が見えたのだろうか。何も無いな、うん。今が見えましたね。何者でも無いのだ。ちょいっと前にツイッターやtumblrで流行った、今でいうところのバズられた仏教の本質ってやつを転載しとこう。

 

仏教では、実はこの世界には「楽」(快楽)は存在していなくて「苦」が減ったときに、ふと身体が軽くなり、それが「楽」だと錯覚する、とある。つまり、快楽を求めると、苦も同時に引き寄せてしまい、求める人は、常に苦に悩まされる結果となる。

 

納得である。
そりゃそうだ。最澄は「欲望」を断ち切りたいとか言ってたけど、それ自体が立派な「欲望」である。無意味。最澄も求めた故に苦に悩まされている。
最澄は絶望を抱えたまま進むようだ。どういう人生を歩むのであろうか。まあ、史実として空海と共に遣唐使として唐へ渡り新しい仏教の教えを日本で伝えるんだけど、それをどう描くか非常に楽しみですね。

 

あと、最澄と空海で外せないのは桓武天皇でしょう。僧が政治に口出すのを嫌がったけど、最澄や空海の力を借りて仏教を立て直そうとするのですが、その辺りの史実を見事に描きつつ、史実漫画として面白いだけでなくヒューマンドラマとしても素晴らしい一品になっています。めたくそ面白いっすわ。

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