『カノジョも彼女』(ヒロユキ)が今週のマガジン(2023年25号)で最終回を迎えました。予想通りで案の定の4股エンドで「まあ、それしかないよな」とニッコリです。なんかカッコイイ風でも最低の主人公でした(褒め言葉)。
※マガポケなら基本無料で読めます。
『カノジョも彼女』を振り返る
11話
『カノジョも彼女』は主人公・向井直也と幼なじみの佐木咲が付き合ってる状況で、水瀬渚が直也に告白して振るなんて出来ないと苦渋の選択をして選んだ結論が二股である。堂々と!
そんなの反対の咲ちゃんと、二股をお願いする直也と渚ちゃんというロックな三角関係のギャグ成分多めのラブコメでした。
なんのかんので咲ちゃんが二股認めれば3人でハッピーエンドという感じでしたが、突っ走り出したのは後発ヒロインの存在です。それがミリカさん(星崎理香)と桐生紫乃です。
あくまで個人の意見だけど、メイン2人のヒロインを完全に食ってたし可愛さも遥か上だった。
後発ヒロインが可愛すぎた
ミリカさん(星崎理香)
25話
クソザコ金髪ツインテールのチョロインだったミリカさん。出て来て早々、ツン部分など微塵もなく(というより咲ちゃんに対してツンデテだったと総括できる)、すぐに恋する乙女になりました。
しかしミリカさんが事実上のラスボスだった。なぜなら直也の事は好きだけど三股(四股)なんて絶対認めない。付き合うなら他の子を振ってからという信念を持っていたからなり。
まあ、最終的にお約束で認めてハーレム王国に嫁いでくるけどね。「チョロすぎるけど一筋縄ではいかない」という新機軸を打ち出してた。初手でデレたけど、ハーレムルートは断固拒否!個別ルートがいい!違う意味で攻略難易度高いヒロインでした。
桐生紫乃
31話
マイフェイバリットキャラでこの漫画をラブコメとして面白くさせてたのは紫乃さんの力だと思う。ちゃんと初期からちゃんとモブでいるし、温泉旅行編で咲ちゃんの親友として二股疑惑の直也を問い詰めにきました。
当時は親友思いの良い子だな…おっぱい小さいな…程度の認識でしたが、そこからのヒロン成長速度は目を見張るものがありました(おっぱいは成長しませんでした)。
『カノジョも彼女』で一番可愛いのは紫乃さん!はっきり分かんだよね!
実は直也が好きだった
友達のカレなのに…諦められなくなるじゃない…(36話)
なんと紫乃さんは直也を中学生の頃から好きだったのである。
咲ちゃんの親友なので、二股はダメって叱ったり注意してたが、実は中学生から片想いしてた…でも親友の彼氏なので諦めてたのに、渚ちゃんとも付き合う二股で片恋する乙女の巨大感情が爆発していたのである。
そして紫乃さんはラブコメ漫画としてこの漫画をひとりで引っ張る大車輪の活躍をします。というのも他3人がフラグ満了期をとっくに迎えており、一人で恋する乙女の葛藤を延々とやってくれた。好きになってはいけないのに好きになってしまって悩んだり諦められなかったりラッキースケベ起きたり…。
4人の中ひとりでラブコメヒロインの「業」や「機微」を背負ってた。一番ニヤニヤできた。紫乃さんいなかったらラブコメじゃなくハーレムギャグ漫画だったんじゃないかとすら思うね。
好きになった過程がグッド
45話
おっふ…。
紫乃さんが直也に惚れる過程が実に良いよね。他3人と同じようにチョロインなんだけど(褒めてる)、惚れるまでの紆余曲折がラブがコメってた。
親友の咲ちゃんに告りまくってるアホ男子。見てられなくてアドバイスしたら予想以上にアホ…もとい真っすぐさに惹かれはじめ、壊滅的センスのアドバイスでプレゼントを一緒に選んであげたりするうちに、ときめきの導火線が止まらなくなってる様子が実に良いっす。
リボンを貰いました
そんなわけで咲ちゃんの気持ちも察してて2人は両想いだと分かってるからこそ、2人を応援してたのが紫乃さんです。2人がくっ付いたのも紫乃さんのおかげといって過言でない。
また、プレゼント選びのお礼で貰ったリボン。これを今でも装備し続けるのもエモいんだよねぇ。
ひとりで恋愛ヒロインやってた
サキサキのことだけ見ててよ…。そうじゃなきゃ私は…どうしたら…(50話)
(´;ω;`)紫乃さん…
なんつーか紫乃さんだけが恋愛作品のヒロインしてたんよね。
言い方アレだけど他3人は前作『アホガール』の委員長(あそこまで変態ではないけど)みたいに「好き→アタック(暴走)」って感じで、ニヤリング計数より面。可愛いって印象でした。
そこいくと紫乃さんだけは恋する乙女の心情を掘り下げて、可愛い仕草のトキメキ度が桁違い。ニヤリングローリング身悶え3回転記録できる唯一のヒロインだった。
紫乃さんいなかったらニヤニヤできるラブコメになってなかった説!マジで。それぐらい恋する乙女の心情やベッタベタの王道展開などを一人でやってくれてた。
ひとりで巨大感情抱えてた
ズルイ…ズルイ…水瀬さん…ズルイ…!(55話)
( ;∀;)紫乃さん…
ひとりで悩める恋する乙女の心情を深くやっていた。二股(三股、四股)嫌だ!ってドラマはあっても、好きになっちゃいけないのに止められない!止まらない!カルビーカッパエビセンで巨大感情抱えてた紫乃さんは深みを出してた。
なんたって親友の咲ちゃんの好きな人で彼氏なので好きになっちゃいけない!絶対!と思ってても恋する乙女の不治の病(恋煩い)は治るわけない。
で、諦めようと必死だったのに、二股するもうひとりの彼女が出てきて巨大感情爆発する様は絶品でした。「ズルイ」って本音の吐露がズバリすぎる。羨ましいムッキー!って複雑怪奇な恋する乙女の心情を要所要所でビシっと決めてくる。
一番ドラマがあった
82話
はい!可愛い!
作中で最も紫乃さんが輝いたのは沖縄旅行編でしょう。無人島に流されて気持ちが抑えきれず思わずキスしてしまった(全裸)からのもう恋する乙女の想いは誰にも止められない的な、隠していた本音を卍解するイベントは最高と断ずるに些かの躊躇もない!
また、一番キャットファイトしてたのも良い。咲ちゃんの親友なので咲ちゃんとだけ付き合ってくれれば自分は諦められるのに…からくる渚ちゃんに冷たい態度したり、ミリカさんに宣戦布告したりと、ライバル女子同士の戦い・修羅場・微妙な雰囲気・ごめんなさいをひとりで背負ってやり遂げてた。
ラブコメ一番の美味である「じれったさ」を一心に背負ってやり遂げたわけよ。だから、自分に素直になって、本音を吐露した紫乃さんは作中屈指の名エピソードとなったのです。
私…向井くんが…好きなの…ずっと前から…
悶絶。
童話『王様の耳はロバの耳』ぐらいのスッキリですよ。咲ちゃんの親友だから恋しちゃいけない、でも止められない乙女心の果てに海岸で大声でぶっ放す様は「王様の耳はロバの耳ー!」と大声でずっと秘密を抱えてた床屋さんの我慢した末のアレを見たね。
咲ちゃんとの友情も、諦めないんだからね!的なサブヒロイン特有のアレコレも実に良かった。ひとりで恋愛ヒロインとしての大事な仕事を背負ってきたのは紫乃さんですよ。
一番とらぶるしてた
90話
ブヒィィィィィィ!!
紫乃さんのキモはとらぶるの多さだろう。自ら脱いだり迫ったりする積極的ヒロインの中で、真面目な紫乃さんは偶然の産物で脱げたり当てたり入ってると勘違いされる絵面を量産していました。
全てたまたまです!
ラッキースケベのシチュやポジションに最もなったヒロインでもある。本当に偶然で奇跡的な出来事でエッチな感じになるんですよ。不思議だなぁ…。
スケベな女
102話
紫乃さんスケベだ…。
たった数行前にたまたまの偶然でえっちぃ感じになるラッキースケベの申し子と言いましたが、積極的にイクと決めた恋する乙女な紫乃さんは本性(ドスケベ女)を堂々と出してきます。
そのドスケベっぷりも格が違う。ちょっとアピるとか脱ぐって次元でなく、ドスケベを具現化した言動を連発します。
- 一番常識あるのに一番エッチ
- 一番真面目なのに一番エッチ
- 一番世間体気にしてるのに一番エッチ
- 一番奥ゆかしいのに一番エッチ
- 一番控えめなのに一番エッチ
- 一番胸が無いのに一番胸を見せる
- 一番エッチなのはいけない!ポジなのにドスケベ
102話
最も控えめで我慢してる系ヒロロインで真面目なのに一番ドスケベ!それが紫乃さんの魅力。ある種、清純派AV女優みたいなものです。
エロゲでも清純派系ヒロインだけど一番エッチシーンの質・量が満載なヒロインいるじゃん?紫乃さんはマジでそんな感じ。
ラッキースケベだけでなく自分から行動するスケベっぷりも群を抜いてました。どんだけ真面目で堅物なのにドスケベなんだと。ギャップ萌えの境地ですよ。
全て紫乃さんのおかげです
131話
はい!可愛い!
終盤で咲ちゃんがやっぱ二股無理ー!って修羅場みたいな演出したのも、普通なら「は?(威圧)」「今更何言ってんだ?」となりそうなものを紫乃さんがいたからこそ名エピソードになった(と思う)。
というのも紫乃さんは気持ちを吐露しても、ポジションは愛人枠でしかなかった。二股上手くいったら「あわよくば」みたいなポジションで落ち着いてました。
そこから、咲ちゃん憤慨事件をきっかけに明確に正妻ポジションに割り込んだのは素晴らしいと言うしかない。この漫画で一番ニヤニヤさせて、乙女の感情をひとりで演じて、ラブコメ漫画にしてたのは紫乃さんの働きが最もウェイト高い。
そんな彼女が愛人ポジでいいはずがない。
しかし、第4の矢だったので勝ち目ゼロの修羅道である。
第4ヒロインって、『ラブひな』でいえばスゥですよ。『アイズ』でいえば麻生さんですよ。『いちご100%』でいえば唯ちゃんですよ。『ニセコイ』でいえば羽姉(もしくはつぐみか春ちゃん)ですよ。『五等分の花嫁』でいえば一花ですよ。
勝てるわけない!(断言)
最も後発出のヒロインで舞台に立った瞬間に勝てる可能性ゼロの状況化。それなのに一番ラブコメとしてヒロインしてた。ならば、ハーレムエンドが最上のENDですよ。
最終話
これでいいのか?
これでいいのだ!
ヒロイン1人を選べば大荒れの可愛い女の子わんさかラブコメ界隈。近年はマルチエンド方式も確立してきました。
ひとりのヒロインを選んだら荒れる。マルチエンド方式が最適解…って令和ラブコメ最先端で、ハーレムエンドは歴史に残るね。『ムシブギョー』もあったけど、少年誌ラブコメでこれをやるってのが凄い。歴史的な1ページです。
なにより、一番可愛くて一番エチエチで一番ヒロインしてたのに…一番正ヒロインとは遠い第4ヒロインが最もニヤニヤさせたブヒらせたことを踏まえるとこのENDこそ至高としか考えられない。
- 一番可愛いのは紫乃さん
- 一番ブヒれたのは紫乃さん
- 一番ヒロインしてたのは紫乃さん
- 一番勝ち目無かったのは紫乃さん
こんだけ紫乃さんのファインプレー見せてラブコメしてて、一番勝ち目無かったポジションだっただけに、ハーレムENDは「それでこそ!」という結論になる。紫乃さんが幸せになってこそです。まる。
マガポケなら無料で読める
講談社公式アプリ「マガポケ」ならヒロユキ先生の『カノジョも彼女』『アホガール』が基本無料で読めます。他にもヤンマガ・マガジン系など講談社作品が沢山無料!
- カノジョも彼女
- アホガール
- ダイヤのA
- 黒岩メダカに私の可愛いが通じない
- 女神のカフェテラス
- それでも歩は寄せてくる
- 兎山女子高校2年1組!!
- 生徒会にも穴はある!
- 幼馴染とはラブコメにならない
- 可愛いだけじゃない式守さん
- カッコウの許嫁
- 山田くんと7人の魔女
- ヤンキー君とメガネちゃん
- はじめの一歩
- UQホルダー
- 魔法先生ネギま!
- EDENS ZERO
- 化物語
- 東京卍リベンジャーズ
- 彼女、お借りします
- 不滅のあなたへ
- ブルーロック
- 黙示録の四騎士
- カノジョも彼女
- 女神のカフェテラス
- アルスラーン戦記
- あせとせっけん
- コウノトリ
- 転生したらスライムだった件
講談社の作品がたくさん読めます。
無料ですのぜ是非とも通勤・通学のお供にアプリを入れてみて下さい。
コメント
ヤマカムさんが俺の思いを全て代弁してくれた、、、!紫乃さんサイコー!
文章面白かったです!!!アニメ勢なのでマンガ喫茶に行こうと思います!
私もお胸とお声が素敵なのも手伝って紫乃さんが推しの子です!!!
ドジっ子スケベさいこー!!!!!