『楽園 Le Paradis 第37号』感想すごい雰囲気が良いんだなぁ…と主張したい

『楽園 Le Paradis 第37号』読了したった。

献本して頂きました。クリスマス仕様の表紙がツボですね。表紙は基本的にシギサワカヤ先生が描きしっぽり感が凄い印象だったんですよ。妙にフェティシュで艶めかしかった。にも拘わらず号はポップにキャッチーになってて別人かと思ったぐらいです。

エロスより可愛さが際立ってます。はい。

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『楽園 Le Paradis 第36号』感想噂のキッスと情熱キッスが満載でその胸に火をつけた件

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『楽園 Le Paradis 第37号』感想

『楽園 Le Paradis 第37号』感想

14歳の恋（水谷フーカ）

10月29日(金)発売の「楽園」第３７号から改めてご紹介その５は水谷フーカ「14歳の恋」。
足掛け１１年余に亘った長編連載の大団円。どうかお見逃しなく。
詳細は弊誌HPhttps://t.co/BQG0zknvV2にて。
『14歳の恋』最新第１１巻絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/8tB4z2GKUC

— 楽園編集部 (@rakuen_info) October 16, 2021

最終回である。大団円である。14歳って多感な時期に、クラスメイトの中で身長高い＆大人っぽいと一目置かれてた2人。でも年齢通りの等身大の恋愛をしてた2人。紆余曲折の末は最高と断ずるに些かの躊躇もないわ！

『14歳の恋』9巻、ストーリーは大きく動き「GAME OVER」別視点とか最高すぎた

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『14歳の恋』、極上の甘さでありながら大人なビター味のブレンド！

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『この靴しりませんか? 完全版』、素晴らしき百合物語

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「GAME OVER」珠玉のラブコメでニヤニヤが止まらない

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以前から何度も述べてるけど水谷フーカ先生の宝具って、1ページ丸まる使った「ここ最強のシーンね！（どん）」って技法なんですよね。事実、その最高のシーンに持っていくためのアレコレを描いて宝具で最高のカタルシスを得させてきたわけです。

で、『14歳の恋』は過去最高の宝具が飛び出したわけです。カタルシスも感動もインパクトも歴代最高。それは2P使った見開きである。そこへもっていく流れと展開されたシーンは100点満点中で10000000点叩き出してましたわ。

ダンス・マカブルのご用命は（速水螺旋人）

発売中の「楽園」第３７号から改めてご紹介その４は速水螺旋人「ダンス・マカブルのご用命は」。「死の舞踏」に欠かせないものは何でしょう。
詳細は弊誌HPhttps://t.co/BQG0zkF7jCにて。
著者久々の作品集『ワルプルギス実行委員実行する　速水螺旋人作品集』2021年12月24日(金)発売＆配信開始！ pic.twitter.com/MLwUpD8eIY

— 楽園編集部 (@rakuen_info) November 19, 2021

いいねぇ…。

雰囲気がいい。

そして隠れたテーマというかメッセージというか、そういうものを孕んでる読み切りです。おそらく中世ヨーロッパの暗黒期の時代。「死」をテーマにしつつおかしくバカバカしく描かれるエピソード。とても考えさせられました（←小学生みたいな感想）

あなたとは眠れない（イトイ圭）

発売中の「楽園」第３７号から改めてご紹介その17はイトイ圭「あなたとは眠れない」。
大切にしたい時間と空間で満ちたコミックス『花と頬』でお馴染みの頬子のパパママモグちゃんのお話です。
詳細は弊誌HPhttps://t.co/BQG0zknvV2にて。
『花と頬』絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/JUgw3w0wu6

— 楽園編集部 (@rakuen_info) November 21, 2021

私の中で漫画界の新海誠氏といえばイトイ圭先生だったわけですよ。なんか特徴的で美麗で綺麗な風景や自然や背景をバンバン挿入して意識高そうにみせて「良い雰囲気」感を醸し出して盛り上げるみたいな（←個人の意見です）。

いやまあ、それでなん何てことない話も光らせて見せたと思うんだけど、今作は普通に人間の表情で魅せてくるから「うおおおお！」となる。良さげな背景挿入でなく人の表情で勝負してるっていうの。キャラ表情のあれこれが凄まじい。鳥肌立ったわ！

破滅の恋人（郷本）

発売中の「楽園」第３７号から改めてご紹介その３は郷本「破滅の恋人」。
配信中の「楽園」2021年夏増刊にprologue＆interludeと２本計１４ページ掲載の本編がいよいよスタート！
詳細は弊誌HPhttps://t.co/BQG0zknvV2にて。 pic.twitter.com/zqZsRB6l0D

— 楽園編集部 (@rakuen_info) November 19, 2021

かのあだち充先生もビックリの「間」の使い方がすさまじい。芸術的ですらある。地味目な女の子が日常生活送ったり事件に遭遇したりするんだけど、その「仕草・顔・空白」がテンポを邪魔せず、かつ話の彩りを与えてる。

「指」のドアップが動作や間のアクセントであり本質である。指のあれこれがそこはかとなくえっちでした。はい。

初恋ディストピア（シギサワカヤ）

発売中の「楽園」第３７号から改めてご紹介その12はシギサワカヤ「初恋ディストピア」。
高校生には荷が重い遠距離恋愛。とはいえ逢えば最高のひとときが…。
詳細は弊誌HPhttps://t.co/BQG0zkF7jCにて。
『初恋ディストピア』最新第２巻絶賛発売＆配信中！！！ pic.twitter.com/Mi2LnVDsMS

— 楽園編集部 (@rakuen_info) November 20, 2021

表紙がこれまでとひと味違うって述べたけど、今作『初恋ディストピア』のシギサワカヤ節もこれまでと違う。あくまで個人の意見ですけど、シギサワ先生のベッドシーンって「低温」なんですよ。

具体的に言えばヤってる最中もどこか冷めてるとかいうか、致した後なんて顕著に冷めて感情無しで駄弁ってたりタバコふかしてるのが妙に似合う。冷蔵庫でセッッッしてるかのようなひんやり冷たいって印象。それが良さ味で「低温なのに甘さがある」っていうね。心地よさもあった。

しかし、今作の2人は一線を画す！

温度が高いんですよ。熱々なんすよ。

ひんやりした冷たさのあやしげなエロスではなく、火事場のような熱量で致すわけです。それでいて濃厚に濃密な甘さは健在。例えるなら「アイスの天ぷら」が特徴だったのに、熱々の天ぷらが提供されたみたいな。しかも美味さは健在。いい意味で煮詰まってる。良いベッドシーンという結論になる。