『先輩が忍者だった件』(クサダ)読了。
あぁ…女忍者って素晴らしい。
忍者スチャラカOLお色気健全ギャグまんが待望のコミックス化。石田君の美人上司・服部は憧れの忍者♪正体を知られた代償に石田考案の忍者装束を嫌々着用して追手と対決!戦いの行方は如何に!?
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『先輩が忍者だった件』
どういう作品かといえばタイトルそのまんまです。
会社の先輩が女忍者だったのです。
服部先輩はOL
服部先輩
主人公の石田くんは(女)忍者大好きな社会人。上司の服部先輩からこってり絞られる日々を送っています。ある日、仕事のミスで説教されると同時に「忍者なんかいないんだから」と言われてヘコんでしまいます。
仕事のダメ出しはともかく、忍者いないは言ってはいけないこと。
彼にとって「忍者」とは人生なんですね。
ちなみにこの漫画作中で女忍者を決して「くのいち」とは呼びません。調べてみると「くのいち」って言葉は山田風太郎氏をはじめ、後の時代で創作物で女忍者を呼ぶ意味になっただけであり、男だろうが女だろうが「忍者」は「忍者」なのである。
この辺の「こだわり」というか、忍者への愛が凄いのが『先輩が忍者だった件』のキモでもあります。
先輩が忍者だった件
は…服部先輩!?
そんな忍者大好きで人生の石田くんが、屋上で忍者の戦いを見てしまうのです。追いかけてみると、服部先輩じゃありませんか!タイトル通り「先輩が忍者だった件」である。
服部先輩は元々忍者の里で育ったマジモンの忍者だったのでした。
それが、都会の生活や普通の女の子とかオフィスラブに憧れて抜け忍していたのです。抜け忍を絶対許さないって里の掟があり刺客に追われていたのでした。ガチの忍者が抜け忍してOLさんしてるってのが服部先輩である。
それを忍者マニアの石田くんに見られて、さあ大変!
忍者だったことを秘密にしてほしい服部先輩は「お願い!どうかこの事は皆には黙っていて!」とお願いすれば、石田からタダってわけにはいかないと交換条件が出されます。
忍者だったことを秘密にする代わり…。
それが石田くんのコレクションである女忍者衣装を着ることです。
服部先輩忍者衣装
服部先輩のNEW衣装
エッッッッッッ!!!
忍者だったとバラさない為に、石田自家製小装具の忍者衣装をこれから着ることになった服部先輩なのであった。律儀に着てくれます。いやはや…この衣装が本当に素晴らしい。あまりの「業」の深さに昇天しかけました。
というのもただのえっちぃ衣装ってだけでは説明できないぐらいの「ありったけ」なんですよ。網タイツやミニスカは当然として、部位部位の「こだわり」が半端じゃありません。
協調するかのような胸元から、絶妙にハミ出てる横乳の絶景っぷりったないね。石田は「もしもの時」のために作ってたそうだけど、あまり胸が大きくない人だったらこの絶景にはならない仕様なのが凄い。女忍者たるものこぼれるぐらいでないといけないって職人のような譲れない拘りがある。
さらにだ。
もっとマニアックに攻めてる部分が心の琴線鷲掴みにされます。
具体的に言えば「ワキ、ウナジ、アバラ」です。これがヤベーよ!
小宇宙が爆発してる
小宇宙(コスモ)が燃えるぞ
基本的にキワドイ女忍者衣装の服部先輩がギリギリの衣装で恥ずかしがるのです。服部先輩の他に、追ってである鶉や雀や耳木兎(ミミズク)、どこか抜けてる産業スパイく忍者のお珠さん…って女忍者の織り成すドタバタコメディなり。
普通に面白いです。読んでいて終始ニマニマ出来る系の作品なり。頭を空っぽにして、ボケーっと読むのに最適のコメディ作品じゃないかなって。服部先輩を中心とした可愛いくも間抜けなヒロイン達との日常をひたすら堪能すべし。
やはり特筆すべきは、作者石田の忍者愛でしょう。
服部先輩の格好や恥ずかしがって赤面する表情こそがこの漫画の醍醐味…というかほぼ全てです。なんといいますか、服部先輩から感じるのは小宇宙(コスモ)なんですよね。こだわってるというか。伝われ!このフェチズム素晴らしさってのがビンビンするのです。
黄金聖闘士が第七感「セブンセンシズ」を感じれるようなもの。
服部先輩のギリギリ忍者衣装にはそういうものがあるのです。
「フェチセンシズ」である。
黄金だぞい…
盛り沢山や…
この漫画は全裸とかパンツっていわゆる「サービスシーン」はありません。しかし、全てがサービス!サービス!って感じなんですよね。
服部先輩の衣装(石田作)には夢と希望がるまってる。ワキがチラチラ見えたり、鎖骨がチラチラ見えたりこの衣装超しの尻だったり…。主張が強いんですよ!作者…じゃなくて石田の「忍び装束」ならではってフェチ的な部分がこれでもかと強調されてます。
普通に読み進めていても思わず手が止まってじっくり見入ってしまう。
そういった魔力が全開なんです。お、ちょっと胸が見えるか…とかそんなオーソドックスなものでなく、非常にマニア的要素であるが、しかし確実に間違いなく感じ取れるのです。この衣装はすごい…と。
あと、後ろ向きのシーンも凄まじい。まるでキャッツアイのタイツごとく身体のラインが浮き出ております。なんかOLとして隠れ忍者として夜景を眺める感動的なシーンでも、抜かりなく透ける浮いてる部位に目を奪われます。
ドタバタコメディとしても楽しめますが、「この衣装を着た服部先輩」が凄すぎる。気づけば「ネック」「ロース」「リブ」「サーロイン」「ランプ」「バラ」「ヒレ」「マル」「モモ」「スネ」「ツラミ」「タン」…と全ての部位が美味しいことに気づく。それこそ「骨」すらね。
この衣装はどこのパーツが美味いでなく、全てを美味しそうにするのだ。
この部分が好きっていうだけでなく、この衣装ならば全部美味しく食べられるんだぞって強烈な主張があります。うま味の究極があるのです。まる。
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コメント
チチ―シリ―フトモモ―
すげえあほだ!