『闇金ウシジマくん』堂々の完結!「逆人間賛歌」やったなぁ…

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2019年9月に読んだ漫画を振り返っておきます。

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『闇金ウシジマくん』が最終回を迎えました。

「探偵物語」のようなラストで自業自得っちゃその通りなんですが、あの丑嶋が…という感じです。この終わり方は最初から決めてたんでしょう。良い意味で後味悪くて最高でしたね。

『闇金ウシジマくん』

『闇金ウシジマくん』なんだかんでめっちゃ面白かった。裏稼業や実際に起きた事件などをちゃんと取材してめがっさリアルな描写。キ〇ガイとド外道の強烈な人たちのクズっぷり。最高でしたね(特に肉蝮)。

また、単純に社会の裏側とかアングラな部分をピックアップを出すだけでなく、「人間ドラマ」と「強烈なメッセージ性」が凄まじかったです。

最終エピソード「ウシジマくん」

章のサブタイトル「奴隷くん」「フーゾクくん」「ホストくん」「ヤクザくん」など、男でも女でもクズでも成功者でも「〇〇くん」って統一されてました。大抵スポットが当たった「〇〇くん」は悲惨な結末を迎えます

そういう意味で最終章が「ウシジマくん」になるだろうことは予想されていたけど感慨深いものがありました。悲惨なオチになるのは想像通りでも、驚きだよ。あれだけのピンチを乗り越えてのあっけないラストは無情すぎる。

コンクリートジャングル

街と人

個人的に『闇金ウシジマくん』で一番好きなシーンって1ページ丸々か見開きで描かれる街の中にいるひとりの人間の姿なんですよね。あくまで個人の意見ですがコンクリートジャングルに溶け込んでいないんです。それがインパクト絶大です。

世界で一番「街に溶け込めていない人」が(悪い意味でも良い意味でも)グッとくる作品でもあった。背景が写実的なのも相まって映えていました。

それは、サラリーマンが孤独を感じる瞬間だったり、ホストが朝まで飲んでウエーイだったり、浮気してるやつがどこか満たされなかったり、ヤクザが哀愁漂わせてたり…。そのコンクリートジャングルにいる中では小さい人間とも取れるし、「俺何やってんだ」とも取れるし、それでも「僕らはみんな生きている」とも取れる(クズばっかだけど)。

中期以降は、この街にいる人間ってシーンがとても印象的に描かれてきました。特に説明も台詞もないシーンばかりなのに、ちょっと手を止めてしばらく見入っちゃうレベル。コンクリートジャングルに人がいるんです。同時に描かれる人は後ろ姿が多い。

最終回の丑嶋が路地裏で取り立てて歩くシーンも同じ。路地裏に消えていく男は悲壮感漂わせてめがっさかっちょええ。あと男(女の場合もある)の背中を描くのも超良かった。背中で語るを体現してただけに、丑嶋の背中は映えたね。「街にいる人」「後ろ姿の背中」極まれでした。ただ溶け込んでるのかは知らん。

すんごいヒューマンドラマ

449話

あと、この漫画のすげーって唸るところはどう見ても後付け感半端ない設定やキャラを盛りまくり足しまくりなことです(褒めてます)。これが凄いヒューマンドラマとして機能し描かれるから面白さのキモだよね。

この手法を最初に使ったのは「ヤミ金くん」シリーズで、丑嶋&柄崎&加納の同級生3人の中学時代を描くことでより3人に深みが増して、戌亥と竹本も味わい深くなりました。

「ホストくん」シリーズの高田なんてウキウキで高級スーツ喜んでたし、人を墜とすのに抵抗あったのに、ホストとしての過去が描かれて「え?高田キャラ違うじゃん」と思うも、そんなん関係ねぇって感じでどんどん魅力的なキャラになったからね。

最終章「ウシジマくん」シリーズはカウカウファイナンスを立ち上げる経緯で、あのキャラがこういうことしてたのかって意味合いでとても面白かった。なんだかんだで、カウカウファイナンス従業員全員のキャラを掘り下げて深味増したね。

あと、キャラを大事にしてることが伺えて、既に今では死んでたり可哀相な目にあったキャラを良い意味で再利用してたのも感動的ですらありました。あの時のアイツはそんな過去があったのかとか、こういう経緯があったからこそそうなったのかとか。作品に深み増し増しでした。

強烈すぎるメッセージ性

散々酷いことしてきた因果応報だ

この漫画は金についてとか人は愚かであるとか強者&弱者とか恵まれても空しいとかクズはクズだとか、そういったメッセージ性の強い作品でもありました。単にアングラなところを描くだけでなく、ある意味「逆人間賛歌」でもある。

最終回に柄崎が述べたた台詞と真顔で受け取った戌亥がすべてよね。

散々酷いことしてきた因果応報だ

もう答え出てるんだよなぁ…。

滑皮だけでなく丑嶋だって散々酷いことしてきたんです。ダークヒーローって言うけど、全然「ヒーロー」じゃない。ちょっと良いことしたり人間味出してもクズはクズです。ゲスはゲスです。だからラストは因果応報ですべて説明できてしまう。

マサルが生き残って許されたのだけは今でも納得いかないが、丑嶋が後期からは丸くなってしまったのがなんともいえぬ感情を抱かせる。そう丑嶋はどう見ても途中から丸くなってしまっている。

丸くなってしまった丑嶋

丑嶋くん

たぶん昔の丑嶋なら、文香を庇わなかっただろうし、あまつさえ金取り立てた浮浪者相手のおでん食いたいの願いを叶えてやることもなかっただろう。何を情けかけてんね!おでん食う金取り立てておでんあげるってマジでダークヒーローじゃん。

そう。丑嶋はダークヒーローになってしまったのだ。人間味出て情けをかけてしまう。カウカウファイナンスを通じて色んな人と触れ合って優しくなってしまった。

「ウシジマくん」編でも中途半端と指摘されてたけど、ガチのマジで中途半端だ。竹本を飛ばしたあたりから、慈悲深さ見えてたけどそれがタマに致命傷ですよ。

普通の漫画なら冷酷無慈悲の外道が人間になったでハッピーエンドなんだろうけど、それが仇となってしまうのが実にこの漫画らしいかなって。優しさなど無く初期の無情一直線だったら違った結末だったろうに…と思いました。

未来を向かない

全て右向きだった

よく言われることでしょうが、日本の漫画は右から左へ読むじゃないですか。それはこの先の未来志向って意味合いもある。例えるなら『明日のジョー』のジョーとか『北斗の拳』のラオウとか『からくりサーカス』のフランシーヌ人形。

左向きで笑って逝くのです。それは未来を見てるとか、希望があるとかそんな読後感を抱かせるのでしょうが、丑嶋は未来である左など見ずに逝く。それは過去を見てるのか知らんが、どう見ても後味がいい未来志向の「我が生涯に一片の悔いなし」的なものではない。断じてない。

最後は後ろ向きに、まるで明日を見ず、笑いもせずに真顔で逝った丑嶋に作者のこだわりを見たね。ちょっと良いことしてもクズはクズで終わるんです。自業自得です。因果応報です。良い意味でなんて後味が悪いラストなんだと。

ただコンクリートジャングルで転がってる肉塊はとても溶け込んでいた。綺麗すぎて「ふつくしい…」と見惚れたね。幾度の死が描かれたが最も芸術的でした。幾度のコンクリートジャングルの中の人が描かれたが最も溶け込んでました。まる。

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コメント

  1. 匿名 より:

    正直終わり方はショックだった。
    因果応報はみんな予想してただろうけど、あれはちょっと

  2. 匿名 より:

    左向きで笑って逝くのです。

    この読み解き方すげえな。いやすげえわ

  3. より:

    無難だけど綺麗な締め方だったわ

  4. 匿名 より:

    今までのウシジマくんの生き方とずれた方法をとって
    それが原因で死ぬ(死んだとは書かれてないけど多分死んだよね)
    ってのは人生だなぁって思う。
    ウシジマくん編であれだけの死地をくぐり抜けて最後はこんなあっけないっていう。

  5. 匿名 より:

    アフタヌーンで描いてた頃は、メジャー路線とは縁がないだろうなぁと思ってました。
    スマグラー好きですけど。

  6. 匿名 より:

    ウシジマ君の死後に平穏がありますように