『ワンピース』第51話:ロロノア・ゾロ、海に散る(Boichi)
『Dr.STONE』のBoichi先生超画力炸裂!
ゾロVSミホーク名勝負再現!
22周年記念特別読切Cカラー46P!
尾田栄一郎×Boichi
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51話:ロロノア・ゾロ、海に散る
カヴァーコミックプロジェクト
他の人が発表した曲を歌ったりする「カヴァー曲」。その漫画版、ONE PIECE版はこのたびスタート!!「ONE PIECE」のあの名場面をまるごと、いろんな作家さんに「カヴァー」していただきます!
なんだこれ!?
今週のジャンプ(2019年34号)に『ワンピース』の読切が掲載されていました。なんでも「カヴァー曲」の漫画ワンピ版でいろんな作家がワンピ名場面を描くとか。第1回は『Dr.STONE』のBoichi先生なり。
去年やったスピンオフ「食戟のサンジ」と一味違った特別読切です。
今回の企画もめちゃくちゃ面白かったです。
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Boichi先生の描くワンピ
どどん!
内容自体はそのまんま51話のカヴァーなのですが、ワンピの1話は扉絵入れて19ページだったのに比べると同じ第51話「ロロノア・ゾロ、海に散る」でも46ページのボリュームになっています。ただ水増ししたってだけでなく、「間」のとり方や格好良い決めポーズにしても大迫力でした。
ゾロが亡き幼なじみ・くいなと交わした約束「おれかお前が世界一の剣豪になる」のために、世界一の剣豪と呼ばれてる王下七武海のジュラキュール・ミホーク(現在は農家)に挑み歯が立たずに惨敗するも、ゾロの男を見せた神回です。
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『Dr.STONE』作者だけあって、随所に地球の描写があったのが印象的でした。Boichi先生の描くワンピめちゃんこ格好良くて大満足でした。「ゾロVSミホーク」の51話選んだチョイスもグッドだ。
改めて51話のポイント
ミホークの質問
何を背負う
強さの果てに何を望む
ミホークはゾロにいくつか質問をします。ルフィにもか。
で、口で回答しなかったのが「何を背負う、強さの果てに何を望む」って質問でした。
心臓貫かれそうになって「なぜ引かん」って聞かれれば大事な誓いとか約束とかがヘシ折れると答えた。「名乗ってみよ」「ロロノア・ゾロ」や「死んでもか」「死んだ方がマシだ」ってやり取り。斬られる寸前で前を向いたら「何を…」と聞かれても「背中の傷は剣士の恥だ」と即答。
戦いながら会話を交わして、ゾロの行動に質問をぶつけていたミホーク。その中でちゃんと聞かれたことに回答していたゾロが唯一答えなかったのが、「何を背負う、強さの果てに何を望む」なのでした。
それを言葉でなく行動で証明しようとしたゾロに胸が熱くなるな。
(世界一…)
ミホークの強さが引き立った対決。
丁々発止をしながら言葉のキャッチボールをしてた2人。
その中でも「何を背負う、強さの果てに何を望む」だけは、口にせず無回答だったものの、それでもちゃんと行動で示したゾロと答えを得てたミホークがぐうかっこいい。
最高に決めた「背中の傷は剣士の恥だ」
見開きで
ゾロが前を向いて「背中の傷は剣士の恥だ」ってシーンが見開きなのも良いよね。
原作では小さいコマで味を出したって印象でしたけど、ここを見開きで「どん!」と決めるのは「うおおおおお!」と盛り上がったものです。
原作51話は小さいコマだった
おそらく、今の尾田っちがセルフオマージュして描いてもこのシーンを見開きにしていたのではないかと思うんですよ。
『ワンピース』といえば「どん!」で見開きや大ゴマでかっちょ良く決めることですからね。グランドラインに入る前と入った後で尾田っち的な演出で最も変わった部分ではないでしょうか。「東の海」編では「どん!」演出がまだ小コマでもあった。
ここはワンピ史上でも屈指の名シーンなので見開きでバッチリ決めてて、最高に熱くなったね。震えたよ。
でも、あくまでも個人の意見だけど、ちょっともの悲しいのか必死の笑顔で「ニッ」だったのは残念だと思ったり思わなかったり。笑顔で逝くのは美学なので眉間の皺はいらんだろと。おそらく、ゾロはここでマジで死んだとしても後悔微塵もない最高の笑顔で斬られたはずと自分は思ってます(面倒くさいワンピ信者の意見)。
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元祖よりも良かったかも(?)点
地球や広い海
Boichi先生は『Dr.STONE』作者ですので、立ち位置を分かって描いたのかどうか定かでないけど宇宙上の地球や、カメラアングルで引いた…めちゃくちゃ広い海にポツンと「バラティエ」があるカットが凄い世界観とエピソードに合ってた。
ミホークに歯が立たず「いくら何でもこんなに遠いわけねぇ」「世界がこんなに遠いはずねぇ」「この距離はねぇだろ」「この遠さはねぇだろ」ってモノローグのように、この時点の最強だと疑っていなかったゾロと世界との離れた位置がミホーク戦でしたから。
Boichi版では、地平線が見える海広さと壮大すぎる宇宙から見た地球ってシーンが、ゾロの心情とマッチしまくっていました。世界の広さが合わさっており、ゾロの立ち位置を演出する面で最高に際立っていた描写でした。
ま、総じて最高のカヴァーワンピだったのではないでしょうか。
Boichi先生の「うま味」を出しまくってた。
これからのカヴァーに期待すること
Boichi版 / 尾田版
ふーん、エッチじゃん…。
Boichi先生の絵の迫力は凄いものがあるけど、女体の描き方は生唾ゴクリなのは『Dr.STONE』で…コハクで…ジャンプ読者に魅せてくれいます。
再現度高いカヴァーの扉絵連載のアルビダでも刺さりまくったからね。
カラー扉絵のはだけたナミさんも良い仕事してた。
こういう読者の期待に100%答えてくれる、ワンピカヴァー特別企画である。ようするに何が言いたいのかといえば、213話「VIP」のカヴァーに対する期待値は天元突破なのです。
誰が213話をカヴァーするの?
ジャンプは少年の夢を見せてくれる雑誌です(少年の心を持つおっさん含む)。ワンピで最も「人の夢は終わらねぇ」だったエピソードは213話だったというのはセンター試験に出るぐらい常識です。
当然、ジャンプ作家がワンピをカヴァーするこの企画で最も…ワンピース(服ひとつなきの大秘宝)に近づいた213話をカヴァーしないなんてことは、読者に対する裏切りだろう。必ずやってくれる!213話の再現を!
ナミさんとビビちゃんの背中流しと一緒にお風呂チャプチャプするだけの尺をふんだんに使った色んな意味で神回です。ナミさんの「幸せパンチ」はワンピ史上に残る名シーンだろう。足りないのはナミさんの後ろ姿のカメラアングルでなく、前から見た幸せパンチだ。
夢と希望が溢れる213話。これをカヴァーしないのはジャンプ読者に対する裏切りである。当然、やってくれるはずだ。それを誰がカヴァーとして描くのか。普通に考えればミウラタダヒロ先生か筒井大志先生かな。現在週ジャン連載作家でないが矢吹健太朗先生だって嬉しい。
めがっさ面白いワンピカヴァー企画。
213話を誰が描くのか気になります!まる。
コメント
幸せパンチはあの一コマだけでいいから、桂正和先生にお願い出来ないだろうか。
桂先生なら、タオルをナミさんの身体にピッチリ巻きつけてボディーラインと尻を美しく描いてくれるハズだ!(血涙)
見たい!
地球(といっていいのか)と月が半月になってるのがめっちゃ気になる
作画も良かったんですが、初期だけあってコマ全体が(リメイク含め)見やすい感じでした。
タイトルは51話となってますが、実際は51,52話の2話分ですね
扉絵も該当回の原作そのままです
様々な作者による様々な幸せパンチ19Pでいいのでは?
袋綴じでよろしくです
ジャンプ編集部は万一尾田っちが完結前に死んだ時に備えてのオーディションをやっているのでは
というかジャンプで週間連載しながらヤンマガでも平行連載し、この企画のために50P近く描いてしまうBoichiが中々の怪物っぷり。恐ろしい
ジャンププラスでも連動してて、上述の通り51と52話分ですね
驚愕なのは作者の速筆ぶりです
ちょっと前まで週刊2連載持っていたとはいえ、このページ数とかのクオリティですからね
ひさびさに昔のワンピ見ましたが、この当時は読みやすいですね コマ割りもごちゃごちゃしてなくて…
こういう漫画を載せるほどジャンプは末期なんだなって思った・・・
ワンピ1強に頼りっぱなしで新人にページを割かない育てない
それな。
ワンピが終わってからならわかるけど、
連載中にやるってやっぱヤバイんだろうな。
個人的には「見事」はちゃんとミホークの顔を見せてほしかったり
あそこ、それまでずっと仏頂面だったミホークが初めて笑顔見せるシーンなんだよね
ゾロのコマが小さいのはミホークに切られるシーンを引き立てる為ではないですかね。
この企画すごく面白いですよね。
第二弾が楽しみすぎて待ちきれないです!
最終的に、1冊の単行本になるんなら買うかな。
いや普通に原作読み返せばいいやん
って思った。
Dr.STONEでは普通にトーンを使ってるBoichi先生があえてトーン使用最小限にしていたあたりにも原作リスペクトを感じましたねえ