『眼鏡橋華子の見立て』(松本救助)
今週のモーニング(48号)にまたスゴイ新連載がスタートしました。
「メガネ漫画開眼!」というフレーズの通り、メガネっ子が営む(雇われている?)メガネ屋でお客さんが最高のメガネと出会いメガネが好きになるメガネ漫画です。いやもうこれが素晴らしいの一言。作者のメガネ愛が半端じゃないです。
モーニングでははじめました。メガネのことが好きだと言ってたら、ここまで来てしまいました。(モーニングの柱より)
どんだけメガネが好きなんだ!
内容もメガネ愛しか感じられないっていうね。そこいらの量産型のメガネっ子とは一味も二味も違います。昨今はとりあえずメガネを掛けさせてみましたという量産メガネっ子のなんて多いことか。メガネってのは顔の一部なんだよ!とメガネスキーの先人たちは常々述べていました。
メガネは顔の一部!むしろ体の一部!オプションとしてのメガネでは無い。
そういう魂の叫びが感じられます。読者にメガネの良さを説くと同時にメガネスキーにさせようという野心に溢れている。
眼鏡橋華子さんはふつくしいメガネっ子
眼鏡橋華子
まず何よりも主人公(?)の眼鏡橋華子さんが最高のメガネっ子です。ふつくしい。
造形美とメガネのフィット感が半端じゃありません。さらに和服ですからね。袴姿の眼鏡女子とかスカウターを一緒で爆破させる破壊力なんだけど(当社比)。
これは、華子さんメガネを取った姿は見たくないですね。ドフラミンゴのサングラスのように絶対に不落であって欲しいものです。メガネを含めて華子さんの顔です。それぐらい顔の一部になっています。フィットしまくり。
んで、この作品は基本パターンは「進研ゼミ」漫画なんですよね。
おそらく今後の話も進研ゼミ風に転がっていくと思われます。華子さんがやっている店を訪れた客は最高のメガネを見つけて、メガネのおかげでなんか色々と上手くいくっていう。とはいえ、ただの「進研ゼミ」をやって何でも上手くいくだけに留まらない魅力が溢れています。それが「メガネ愛」です!
メガネ愛がヤバイ!
「メガネの個性がかける人を殺してはいけないのです!」
メガネに関する名言が凄すぎる。メガネはただかけるものに非ず。
人がメガネをかける事を全力で説いてくれます。例えば人とメガネの関係を絵画と額縁の関係にあたるとして以下のように熱く語ってくれる華子さん。
絵画と額縁お互いがお互いの良さを理解し調和し引き立てあってこそ成立する最高の人間芸術(ヒューマンアート)でもあるのです!
聞きましたか?
メガネを掛けるってのは最高の人間芸術(ヒューマンアート)なんですよ!
そんなこんなでメガネに関する名言の宝庫でもあります。飛び出すメガネに関する台詞がズシリと響きます。メガネに関するうんちくも大変勉強になります。日本人の半数がメガネを掛けるこの時代に、どれほどの人が「本当のメガネに出会えているのでしょうか」は至言すぎる。
もうね、メガネ愛が最高で最高すぎます。
完璧なメガネっ子が確かな説得力を持ってメガネの良さを説き伏せるメガネ愛物語。
もちろんメガネに関するあれこれだけではありません。それを含めた華子さんの強烈なキャラが素敵すぎる。メガネは最高の人間芸術!メガネ愛溢れる華子さんも最高の人間芸術!最強最高のメガネっ子がここに爆誕したのである。
人間の身体で唯一むき出しの臓器
目に関わるものなんだから
もっとみんなメガネを好きになればいいのに…
この『眼鏡橋華子の見立て』を読むと、メガネを掛けることに誇りすら持ててしまう。
自分もそうなんですけど本当のメガネに出会えているのだろうか。視力が悪くて会社や学校はコンタクトを付けて過ごし、家ではメガネって人はかなり多いじゃないですかね。そういう人こそ『眼鏡橋華子の見立て』を読んで、外でも堂々とメガネを装備すべきなのかもしれない。もちろん自分にとって最高のメガネを見つける必要がありますけどね。
まだ1話だし、受容がどれくらいあるか分かりませんが、メガネに関する薀蓄や雑学など見所満載愛一杯で期待大。「メガネ漫画」なんて着眼点がスゴイ。メガネっ子に焦点を当てたのはあったけど、メガネそのものを題材にするとは…。おめがねにかないましたかな?
コメント
メガネありで人気になったキャラって誰がいるだろう。
ぱっと思いつかない。
コアなファンはつきそうだけど売れるかどうかは…
東鳩の委員長?
眼鏡娘はメインじゃあんま思いつかんね。
でもこれ眼鏡薦める作品だし。
おあとがよろしいようで。
鼻の穴の主張が激しいかなしみ
メガネフェチありきの漫画がネタ切れせず続くか
終末の過ごし方・・・
こいついつも期待大してんな