『かぐや様は告らせたい』第212話:四宮かぐやの無理難題「蓬莱の玉の枝」編
良い話だったなー!
かぐや様が白銀と付き合ってることを藤原さんに報告する「だけ」の話。されどこの「だけ」には笑いあり涙あり2人の馴れ初めあり過去のアレコレありの濃厚で濃密なものとなっていました。
きっちり笑い取った上でドラマ仕立てにして感動させるとは…。藤原書紀は恐ろしい子だったと再確認できましたね(最大限の賛辞)。「何があっても私にとってかぐやさんは特別な友達」って台無しにしたけど嘘偽り無い本音だよね。
212話:四宮かぐやの無理難題「蓬莱の玉の枝」編
サブタイトル
ここでサブタイトル『四宮かぐやの無理難題「蓬莱の玉の枝」編』がきました。いわば原典である『竹取物語』のようにかぐやが無理難題を出すエピソードです。
ここまで以下の無理難題がありました。
無理難題「燕の子安貝」 | |
コミックス104話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編① |
コミックス154話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編② |
コミックス155話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編③ |
コミックス177話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編④ |
コミックス191話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編⑤ |
コミックス198話 | 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編⑥ |
無理難題「仏の御石の鉢」 | |
コミックス104話 | 四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編 |
石上にはテストで50位以内に入ってつばめ先輩に告れという無理難題。ミコちんには「石×つば派」として立ちはだかった?(まだ続きもありそうでもあるが)。
無理難題「燕の子安貝」は完結したと言える中、ここで「蓬莱の玉の枝」とは面白い。まあ、1話で完結したと言えそうだけどね。
過去の話だった無理難題
かぐや様の難題。藤原さんはピアノ辞めちゃいました。きっぱりと。難題どころか藤原さんの救いになってたってんだからすごいよね。当のかぐや様はまったく覚えていなかったけど。
氷ちゃんといえば、「真面目にやりなさい」「なんでこの程度が出来ないの?」と出来ない人の気持ちが分からない出来る女の物言いが特徴でした。藤原さんには「やめた方が良い」って興味深いですね。
本人が覚えて無いので、どういう心境だったかは謎ですけど、ピアノが出来る子の藤原さんに「やめた方が良い」って初見で言い放つのは無理してんなぁって分かってたのでしょうか。
氷ちゃん時代ってコンプレックスのようになってたけど、意外と他人を救ってるのは面白いところ。
圭ちゃんと同じやん
今回描かれた氷ちゃんに既視感がある。
これかぐや様は微塵も覚えてないけど圭ちゃんにも同じようなアドバイスしてるよね。毒母に縛られてた圭ちゃんにさ!
でも、問題がある場合は逃げても良いって。距離を置く事は捨てた事にはならないって、ある人に言って貰えて。(コミックス208話)
氷ちゃんは逃げて出したくても逃げ出せない雁字搦めの子に「逃げていい」と「辞めていい」とアドバイスをして救っている。一番言って欲しい言葉をかけてる。本人まったく覚えて無いけど、同じ死んだ魚の目のような子を瞬時に見極めてたのか…。
てか、藤原さん昔は真面目だったって見てみたい…。
藤原さんも白銀も
藤原さんも白銀もかぐや様にとって特別な人という言葉が胸に刺さる。魅せ方もウマすぎてエモすぎて「素晴らしい」と感涙しちゃいましたね。
なぜなら、藤原さんと白銀ってスタートラインもプロセスもまったく同じなんだもん。
ゲームをしませんか?勝ったら負けた方になんでも一つ言う事を聞かせる。
四宮、次の試験俺と勝負しろ。万が一にも負けたらなんでも一つ言う事を聞いてやる。(コミックス147話)
完全に一致!!
かぐや様(氷ちゃん)に個体認識されてなかった藤原さんと白銀。どっちもかぐや様にとってのファーストコンタクトは勝負を吹っかけられた事というね。そして負けてしまったというね。
同じスタートライン。それが、紆余曲折あって今ではかぐや様にとって唯一無二のかけがえのない人になったって凄くない?泣いちゃうよ。特別な男と特別な友達になった。
特別な人
「特別な人」と言われて微笑む藤原さんの構図がいいね。へたすりゃ青臭い言葉なのに堂々と自然と出てるのが尚良い。
藤原さんは「特別な人」。
これを本人を前にして自然と口に出せたのが今回のキモでしょう。なんだそんなことかと思うかもしれませんが、これまでのかぐや様の経緯を考えればものすごい事ですよ。
友達相手でも「好きという言葉」は恥ずかしい。四宮かぐやはそういうタイプである。(コミックス78話)
かぐや様は恥ずかしがやりさんだからね。
「ずっと私の特別な人は藤原さん」って言葉が控えめに言って最高でした。言われた藤原さんの噛みしめるような「特別…」と表情隠して口元だけの笑みも尊い。女子同士のキャキャウフフの究極があったね。
藤原千花「本作のメインヒロイン」(1巻)の説明を具現化したようなエピソードで胸が熱くなったんだ。まる。
コメント
喜怒哀楽が激しい藤原さんのボロボロな表情にそそられました。
あのヤミ気味の顔は今の書記ちゃんとのギャップもあって印象深かったですね。
死んだ目、目の下のクマ、驚いたような表情、浮いて止まった手。素晴らしい一コマですわ。
続くと思います。
また、弾き始めるために。
今回は本当にメインヒロインしてる藤原千花だったな。こうなるとやはり藤原にも誰かしら当てがってあげて欲しいわアカ先生…でないと生徒会室で「あれ?もしかしてアタシだけ独り…?」みたいな展開ありそうだもんなぁw
対象Fがピアノを辞めた理由がわかって良かった。外聞よりも心の平静を選ぶきっかけをかぐや様は与えてくれたんだろうな。
ただ、かぐや様が既に白銀と男女の仲になっている事を告白した時のリアクションは、前回の早坂のリアクションを見たあとだと激しいショックを受けたようには見えなかった。
これも、対象Fのかぐや様への優しさなのかもしれない、既に付き合っているのは知っていたけどかぐや様が勇気を振り絞って告白してくれたのだから、精いっぱい驚いて挙げなければと…、生徒会室からかぐや様が先に帰ってから対象Fは涙ぐんでそうな気がする。対象Fの男の趣向からいえば白銀もだけど真姫ちゃんの弟も範囲に入りそうな気がする。
そして次回からは、四宮家長男の策謀が蠢くわけですね!
来週あたり
きっちり落とされる様式美的に
結婚式でピアノを弾くわけですね
分かります
それだ
誕生日プレゼントのディナークルージングでこの話するのかと思ったけど、普通に生徒会室ですね。
来週からは、帝が白銀の彼女と知らずにかぐや様を口説きにかかるのか、石上が「ツバメ先輩とヤッちゃいました」ってしれっと言うのか、実写劇場版2の告知しながらミコちゃんを照れさせるのか…
楽しみです。
その部分自分も回収されるかと思うたわw あとはもう結婚話しかないんじゃね?
付き合う報告が1番最後だから婚約報告は一番最初に藤原にしそう
婚約といえば柏木さんの婚約報告が先のような気がする