その面をおれの視界にさらすんじゃねぇよぉ!!
ビッグマムは傘下につくものたちと必ず血縁を結びます。タイヨウの海賊団には副船長のアラディンと29女プラリネを結婚させました。
で、ベッジと結婚したのはローラの双子の姉・シフォンです。
ビッグマムが顔も見たくない娘である。巨人族との婚約を破談にして煮が出したローラと同じ顔なので手酷く殴られて散々な扱いを受けました。つまり、ビッグマムにとってはどうでもいい(嫌い)な娘を差し出しカポネは傘下に入ったわけです。
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ここで疑問なのはベッジは本当にビッグマムに信用されているのかどうかってことです。大っ嫌いな娘と血縁させたわけですからね。
茶会の護衛の全権を任されたベッジ
研ぎ澄まされた警戒心と防衛力の高さを買われ、今回の茶会ではとうとう戦闘員「城(ルーク)」の称号を得て、茶会の全権を任された。
ジンベエいわくベッジは「城(ルーク)」の称号を得て、ビッグマムから実力を買われて茶会の全権を任されるまでになったそうですが、本当にそうなのかと疑問が残る。
まず嫌いな娘と結婚させてる点と、ビッグマムの情報力。短期間でサンジの過去を根掘り葉掘り調べ上げた情報力を持ちながら、ベッジの過去(ボスの首だけ取り、血塗れの覇権争いを楽しんだことや、名のある海賊の船長の首だけ取って伸し上がったこと)をビッグマムが把握してないはずがありません。
ベッジは最初から裏切るつもるだった
戦わずに傘下に入ったベッジ
キャプテン・キッド、アプー、ウルージさん…彼らは果敢に挑んで敗れ去ったそうですが、ベッジは戦わずに傘下に入ったそうです。これはどう考えても最初からビッグマムを裏切るつもりで傘下になったとしか…。
妻のシフォンがビッグマムに虐待されてた事が判明しますが別に妻のためにビッグマムを討つなんて考えがベッジには無いでしょう。「つまらねぇ情に流されると」(812話)や「人情なんてクソの役にも立たねぇ」(834話)など、「情」を否定してますし。
妻・シフォンの事情など関係無く最初っから、ビッグマムを暗殺する気だったのでしょう。これがビッグマムの情報力からして把握されてるような気が。シーザーの監視役を簡単に変わってもらった事も含め、実はビッグマムのてのひらの上という可能性も微粒子レベルで存在する。
ルフィの身体の構造どうなってんねん!
サンジを待ち続けた時のルフィのやせ細り具合といい、生きてるだけで人の3倍のエネルギーを消費するというのもあながち笑えないかもと思ってきました。
不治の病の前触れでは、なんて…
>ルフィは、トットランド編でやたらと超回復の異常性がフィーチャーされているのも気になるところ。何か意味あるのかな。
二つあると思います
一つは、戦いに説得力を出すために怪我する必要がある。しかし、怪我をすると作画が大変なので何か理由を付けて回復させることで作画を楽にする。(メタいですが)
もう一つは、おそらく寿命を使っている事を強調しているのでしょうね。ゴールドロジャーの様に、ラフテルに行き、海賊王になったら寿命が尽きて自ら処刑されに行く……ということなのではないでしょうか。
ルフィの身体の構造はなんかギャグで済まない不穏さがありますね。黒ひげは「体の構造が異常」や「人の倍の人生」と意味深な言われ方だったのに対して、ルフィも何かあるんじゃないかと勘ぐってしまいます。ギアでも寿命を縮めてるし。
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ワンピースの家族
しかしワンピの家族ってのは不思議ですねぇ。
血の繋がりがある家族よりも、血が繋がってない家族の方が幸せそうなのはなんだろうねぇ、血よりも濃い絆。(良好な血の繋がりもありますけど)
麦わら一味も血の繋がりがない家族との絆が多いですし(ベルメールさん、ゼフ、DrくれはとDrヒルルク、トムさん etc)
特に実際家族のビッグマム海賊団と配下の面々を家族と呼んだ白ひげ海賊団を比べるとねぇ……
確かに、麦わらの一味に関しては血の繋がった親よりも、血の繋がらない親のほうが絆のようなものが大きいですね。産みの親とは縁が薄いというか。ドレスローザのキュロス&レベッカは実の親子でしたが。
今回のトットランド編はシャーロット家もヴィンスモーク家も血の繋がった実の親子関係を描いてます。そういえば、今回、語られたシフォンの親に虐待された過去はサンジとデジャブりますね。
シフォンとサンジ
親に虐待された2人だけど、殺されると聞いて導き出した結論は180度逆でした。シフォンは「何も感じなかった」と言い、サンジは「クズ共をおれは助けたい」と言う。あえて対比させてるのでしょうか。
サンジは実家族を「クズ」と呼び、義家族(バラティエ)を「クソ」と対比させてる感もありましたが…。
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ま、別にシフォンが血も涙も無いってわけでなく、サンジが世界一優しすぎるからこそなんですけどね。
「親」というメタファーかなぁ
今回のトットランド編でスポット当たるヴィンスモーク家もシャーロット家も親が子供たちを縛るというか「親の言う事は絶対だぞ」と描かれてます。これに対するメッセージ的な意味合いの可能性が微レ。
例えば、子供が「将来はプロユーチューバ―になって食ってく」なるなんて夢を親に言っても、大抵の親御さんは反対して勉強しろと怒るものでしょう。そういう、夢や自由を求める少年少女達の邪魔をする筆頭が「親」ってものです(あくまで一般的に)。
ジャッジもビッグマムも子供の進路に立ち塞がる親のメタファーに見える。そういうテーマが孕んでそうです。まる。
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コメント
SBSで、「冒険の対義語は母なんだよ」みたいなこと尾田っちが言ってたな
ビッグマムの場合は優しく守る母性とは全然違うけど、意味が通じてるのは面白い
同じ親でも、親父と呼ばせた白ひげが冒険の象徴なのは、
尾田っちの家族観を表してるね
巨人族と普通の人間ってどうやって子供を産むんでしょうね。
同様に『巨人族と小人族』『小人族と人間』のカプも、どうやって子作り&出産してるんでしょうか?帝王切開はあるとしても、体外受精なんて高度な医療があの世界にあるのでしょうか?
ベッジ(ゴッドファーザー) vs ビッグマム
正に父性と母性の対立っぽいですね。
ジャッジとサンジ(ひょっとしたらイチジも?)の父親と息子の対立(エディプスコンプレックス)、
ビッグマムとプリンやシフォン、プラリネの母親と娘の対立というテーマも隠されてそう。
シフォンとローラの能力的特性ってなんなんでしょうね。
マムって父親の能力を期待して、子供を儲けてるっぽいけど?
ブサイクって有意な能力?
すごい体力というか耐久力ありそう
タフさが売りな気がする
あと心根が優しい気がする
そうなると、プリンが既にベッシと組んでいるって線は薄くなりそうですね。
だって彼女はまだ「自由になりたい!」と宣言していないから。
そういう事は本人の口から直接言わせるのが麦わら流なので、
彼女がこちらサイドに付くとしたら宣言させた後という事になりそう。
ジャッジはサンジに「助かるよ」という言葉をかけて、僅かながらも父子の情がある事を示したけど、
シフォンからマム(あるいはその逆)には本当に欠片も絆は無いもんかな…本当に命の危機なら分からないと思う。
そういう視点でヴィンスモーク親子だけ特別に描かれて欲しく無い、っていう展望込みだけど。