『ハンター×ハンター』No.395◆結成①の感想・考察です。
相変わらずの情報量の多さですが、まさかの幻影旅団の過去編「結成①」である。ここでファン垂涎のエピソードをぶっ込んでくるとは恐れ入った。
そういえばクラピカ追悼編(後編)が掲載されたジャンプの巻末コメントで冨樫先生はB面があると述べられてました。まさにそのB面が今回からはじまった幻影旅団の結成なのでしょうか。
冴えてるヒンリギさん
ヒンリギさんが「エイ=イ組」のメンバーがアジトからワープしてることを猫ビデオで確認。3101号室に入ったタッシが消えた(強制移動)の能力だと推測。こいつの推論ほぼ当てますね。頭脳派や。
「エイ=イ組」のアジトに繋がってるのは「3101号室」の他に「C扉」なるものがが触れられていました。ボコンテの能力はおそらく一方通行。
アジトに通じてるボコンテの「扉」 | |
3101号室 | 屠殺部屋 |
C扉 | アジトのどっかと繋がってる |
「シュウ=ウ組」「シャア=ア組」「ツェリ私設兵」は協力
代わりに奴等を殺した場合は代役として出頭しよう
私設兵は「エイ=イ組」に面が割れてるので捜索には強力しない。代わりに奴らを殺したら代役として出頭するそうな。まあ、ヒンリギもオウも余裕で面が割れてるけどね。
そういえば代わりに出頭するって私設兵なら罪が軽い、もしくは無罪となるのでしょうか。
第二王子のカミーラがベンジャミン私設兵のムッセと第1王妃所属兵のヴォルフを殺害したら裁判かけらてたので気になるところ。少なくとも「王子」と言えど他の王子・王妃の私設兵に手を出せば罪に問われる。ただ継承戦に無関係な「一般人」だとまた話が変わるのかも。
ノブナガの念能力?
ノッブがトイレの扉斬ったところちょっと含みがある(ように見える)。
395話
大ゴマでは目の前に扉があるかのように長方形に切ってる(刀が壁を貫通)けど、その後のコマでは一般的な水洗トイレの個室に一歩も入ってない…どころか結構離れた距離にいた。これ刀届かないだろ。
ここまでノブナガは刀そのもので斬ってたし(スクワラの首刎ねた時とか)、円との合わせ技でも間合いに入れば斬ると、実際の刀が武器で攻撃範囲と思ってました。
でも今回のトイレの壁斬りは、刀の間合いより遠いところを目の前にあるかのように斬ってる(ように見える)。長年謎だったノッブの念能力なのでしょうか?私気になります。
もぬけの殻の隠し部屋
「3101号室」「3102号室」「3103号室」の裏にあったスペースはもぬけの殻となってました。このスペースと394話でモレナたちがいたアジトが同じかは不明(大きさ的に)。アジトは2つ以上あるのだろうか。
また、撤収してるのも気になるところ。
少なくとも数人…直前まで2人以上はこのスペースを拠点に生活してた事が分かる。ゴミや灯りの残りから慌てて撤収したと思われる。「幻影旅団」を知っててヤベーのが来たって思ったのだろうか。
フィンクスの台詞が引っかかる。
だがこのアジトの引き際には統率された意志と戦闘慣れした経験を感じるぜ(395話)
「エイ=イ組」って全員「恋のエチュード」で能力者成りたてのド素人かと思いきや、「戦闘慣れした経験」を持つものがいるのか。普通に考えればモレナ組長なのかな。もしくはメンバー内で実力者がいたりする?
幻影旅団の子供時代
幻影旅団が流星街で育った子供時代の過去編だー!
ハンタ好きなら垂涎じゃないでしょうか。
はじめはただ欲しかった(ビデオテープ)
395話
流星街でビデオを掘り出しものとしてパスを渡し合うクロロ、シャルナーク、フランクリン。そのビデオはウボォーギンの自称領土にあったもの。マチもウヴォーと一緒にいます。
もうこの過去編冒頭シーンだけで「うおおおおお!」ですよ。
これあれじゃん。102話でクロロとノッブの意見が対立した時に思い出された幻影旅団のはじまりと思しき含み満々のシーンじゃん。「始めはただ欲しかった」である。
始めはただ欲しかった
102話でビデオテープを3人でパス回して見守る2人の含みのある過去回想。そのアンサーだったといえます。幻影旅団の原初はビデオテープを「ただ欲しかった」であり、パス回してるのはクロロ、シャルナーク、フランクリン。追いかけるはウボォーギンとマチである。
あれ?102話過去回想で見守るように座ってる2人は誰だ?
トーンもベタもない白頭はキャラ的にシャルナークと思いきやパスしてる方なんだもん。誰やこいつ。もう一方のデブヒゲ…。ノッブの言葉で過去カットだったので、ヒゲのデブはノブナガなのでしょうか。
まあ、小学生でち〇毛生えたりヒゲ伸びる早熟な子もいるので同年代でいいのかなぁ。ノブナガは子供の頃は太ってて今と同じくヒゲ生やしてたと。知らんけど。
ビデオのパス回しでノッブ(と思われるデブ)と対面で座ってるの誰だろ?当てはまるクモメンバーがいない気がする。
「幻影旅団」初期メンバー
幻影旅団は団長が頭で左右の足が6本の計13人から成り立つ。ヨークシンシティ編のやり取り(特にパクノダのモノローグ)から、初期メンバーは以下のようになる。
幻影旅団13人 | 初期 | 現在 |
NO.0クロロ(団長) | ||
NO.1ノブナガ |
? |
|
NO.2フェイタン | ||
NO.3マチ | ||
NO.4カルト |
初期不明 (オモカゲ→ヒソカ→カルト) |
|
NO.5フィンクス | ||
NO.6シャルナーク | ||
NO.7フランクリン | ||
NO.8シズク | ? | |
NO.9パクノダ | ||
NO.10ボノレノフ | ? | |
NO.11ウボォーギン→イルミ | ||
NO.12コルトピ | ? |
これまでのクモのやり取りや今回の過去編を踏まえれると、13人の初期メンバーは「クロロ」「ノブナガ」「フェイタン」「マチ」「フィンクス」「シャルナーク」「フランクリン」「パクノダ」「ウボォーギン」の9人は幼なじみの初期メンバーなのは間違いない。
作中で語られた通り、「シズク」「ボノレノフ」「コルトピ」はあとから加入したのでしょう。
今回の過去編読んで気になったのは女子2人のサラサとシーラである。
サラサとシーラ
シーラとサラサ
幻影旅団のはじまりでシーラとサラサという女子がクロロのフレンズだったのは意味深だ。
上図で示した通りクモは入れ替わりあり「NO.4(映画でオモカゲ作中でヒソカ→カルト)」「NO.8(現シズク)」「NO.10(現ボノレノフ)」「NO.12(現コルトピ)」の4ナンバーの初期メンバーは不明です。
シーラとサラサはクモの初期メンバーだったのではと思ったり思わなかったり。ちなみにシーラは0巻でクラピカたちのクルタ族の村に来てました。
0巻
「冒険活劇ディノハンター」をクラピカに上げた迷い込んだ謎女性だったシーラ。幻影旅団結成直前の「はじめは」に登場してて、クラピカに上げた本を熟読してるのは意味深だ。間違いなくシーラは流星街出身であり、ひょっとしたら幻影旅団初期メンバーである。
そんな彼女が幼少期のクラピカに出会い、外の世界に興味持たせるきっかけだったのはめっちゃ伏線&謎が一本の線になるような気がする。
シーラとサラサって今(作中の過去含め)影旅団と描かれてないけど、これだけ入れ替わりあって、過去編でクロロと近しいなら初期メンバー不明の「NO.4」「NO.8」「NO.10」「NO.12」だった可能性が高い。
そして、今回の過去編で尊さ(ラブコメ好き)の胸を熱くさせたのは「クロロとパクノダ」なのは間違いない。
クロロとパクノダ
やっぱりパクちゃん好きだ!!
これが至高となった。ヨークシンシティ編の尊さが倍率ドンとなった。
まず、鎖野郎ことクラピカの要求を100%のんだパクノダはクロロ団長のモノローグ「迷うなパクノダ。皆と来い!!(116話)」「オアクノダ気付け!気付け!鎖野郎の弱点…!(117話)」って真意を完全スルーで正反対の行動してクラピカのいう事を全て受け止めて言う通りにした。
幼少期のゆで卵のようなピュアピュアな2人のメモリー見て、幻影旅団のクモの頭(団長)として以上の意味があったのではないかと思ったり思わなかったり。
そしてクロロはクロロでパクノダの「NO.9」を永久欠番にしてるのも含みありまくりだよ。ヨークシンシティ編で「NO.11のウボォーが死んだ」「NO.4のヒソカが裏切った」「NO.9のパクノダが死んだ」。
順番通りに欠番を埋めれば、「NO.4」から埋めるし実際にヒソカの代わりの4番はカルトちゃん。次は「NO.9」を埋めるはずなのそこは欠番なのだ。死んだ順に埋めるとしても「NO.11」のウボォーの前に裏切り者のヒソカの「NO.4」にカルトちゃん当てて次は「NO.9」なのにイルミを「NO.11」を当ててる。
欠番順だろうが死んだ順だろうが空いてる「NO.9」をスルーして次の番号を渡してるのである。「NO.9」はプロ野球の永久欠番のようにクロロにとってスペシャル番号だった可能性が微粒子レベルで新在する。
117話
パクノダとクロロからとんでもない尊さが浮き彫りになる。パクノダはなぜ一人で来たのか。めちゃくちゃ理不尽の契約なのにパクノダの「あたしの記憶、わたしの想い」を受け止めて初期メンバーは納得したのか。
何より、抜けた順でも死んだ順でも数字優先でも「NO.9」のパクノダの後任を先に出すべきなのに、現在の幻影旅団は9番が欠番となってる。クロロとパクノダの尊さをメガ盛りにしてるエピソードでもあった。
コメント
クロロがパクノダを好きなのは本心だと思うんですが、恋愛って感じじゃないのかなと
でパクノダもそれがわかっているから軽くあしらうみたいな そんな関係性に見えました
というか1話の中でこれだけのキャラを深掘りさせるのは流石だなと
10歳くらいだろうからなぁ
恋愛感情にはまだ早い歳でしょう
それにしては頭の回転がすごいけども
サラサかシーラのどっちかがシルバに殺されたのか?
どっちも戦闘員という感じじゃないなぁ
相当強くないと「割に合わない仕事」というシルバの最高級の評価にならないのでは?
まだ名前の出てない過去のメンバーがいるということに思える
仲間を殺したヒソカは、殺す為に探しに来てるのに、同じ仲間を殺したクラピカを探さないのは何故だろう?
ヒソカは「裏切り者」だからな
最初から敵より、裏切った方がヘイトが強いので最優先なんだろう
初期メンバーはクラピカの顔をパクの銃弾で知ってるから、もしクラピカに会えば戦闘にはなるだろうが、そもそもクラピカが船に居ることを知らない
ヒソカVSクロロで、クロロの能力強化にいちばん貢献したのがコピー人形数百体だった
なので、コルトピだけ殺せばクロロに勝てるはずだが、ついでにシャルナークまで殺した、というのも初期メンバーの怒りを強めている原因に思えるな
また、コルトピもシャルも「特攻」役ではなく後方支援なので、弱いヤツから狙いやがって、という感情も加わっている気がする
あと、マチを介しての挑発や、操作系のシャルの代理のつもりなのかイルミも旅団に入れた、という舐めプも旅団の感情を逆撫でしていると思う
パクノダのナンバーを永久欠番にしてる説。全然きづきませんでしたが確かにそうですね!ここにきて繋がった。ここまでくると結成メンバーもしりたいし なぜそんなに近しいパクノダが後ろの方のナンバーなのかとかも知りたいですよね。好きな番号をとったとかいう描写もあるんでしょうか
一番を取りたがりそうなウヴォーがN0.11だしな
揉めたらコイン、みたいな感じで、くじ引きとかゲームで決めたんじゃなかろうか
今回連載の10話でどこまでやるのかな?
念能力を得てからでないと盗賊とかやれないと思うし、クルタ族襲撃事件までがけっこう遠そうなんだが
子供時代の旅団は歳が近いようだし、苗字も違うから同じ家の子とかではなさそうだな
王族みたいな念の才能が特別な血筋ではないとして、それで旅団全員が強力な念を身につけたのは何なんだろう
すごく良い先生が居たのか、念を習得させる能力者が居たのか、それとも「念で村人全員が攻撃された生き残りの子供たち」だったりするのか
×スフィンクス
○フィンクス
ヨークシンまではスフィンクスみたいな被り物してたから、フィンクスの名前の元ネタなのは間違いないんだろうけどな
少年時代のフィンクス、バイクに乗ってるからメカに強そうで、ウヴォーみたいにバカとは言われてなかったな
結局はクロロに手玉に取られてるから、頭良いわけでもないんだろうけども
幽白と世界観違うとは思うけど
富樫作品でテープを見ると黒の章が思い出される
旅団は死亡順も離脱順もひっくるめて、番号が欠けた順に補充してるのでは?
ヒソカは本人曰わく「最初から蜘蛛じゃない」とのことで、刺青も偽物だった
よってウボォーが死ぬよりも真っ先にヒソカの番号を欠番扱い→真っ先に補充
ウボォーはヨークシン編途中で死亡判定→ヒソカの次に補充
パクノダはヨークシン編の最後に死亡したので次の補充対象→新メンバーが見つかったら次はここが塞がれる
No.9が特別な番号だから永久欠番説、とても面白く独特な着眼点で興味深く思いました
ただクロロは団員の前では冷静さを見せるように性格を変えてる様子なので、仮にパクノダに特別な感情があったとしても旅団の運営(番号の扱い)には反映させないのではというのが私見です
それにしてもクロロを筆頭に幼少期の旅団員、純真無垢で(フィンクスとフェイタンは既に怖いけど)、これが今の冷酷な殺人集団になると思うと切ないなぁ
でも流星街がこんな扱いだったなら、それを容認してる外の世界は全て敵みたいに思っても無理ないか
ゴンに無関係な人を何故殺せるのか聞かれたクロロが「何故だろうな。関係ないからじゃないか?」と答えていましたが、その返答の印象が変わった気分です
月曜になったので、次のNo.396でどうなったか検証してみます。
◯ビデオ上映会は大好評、音声テープが絡まるアクシデントが発生したがクロロのアドリブで乗り切る
クロロの演技力が高いことが周囲に知られるようになりました。
◯ウヴォーギンは吹き替えや芝居に協力するようになり、ノブナガ、フェイタン、フィンクス、シャルナーク、フランクリンも参加
テープではなく舞台上で生で吹き替えを行う形になりました。部分的に芝居を上演することもあるようです。
◯マチは悪役派
吹き替えをマチが「イヤ」だと言っていたのは参加したくないのではなく、やりたい役のイメージがはっきりしているようです。
◯最年少のサラサは団員の間をつなぐ大事な役目を果たしている
フィンクスやウヴォーもサラサには弱いようです。
◯旅団の名前の由来が語られた
劇団に旅の一座を足した意味でした。
また「旅」には旅行と、(古代中国の軍事用語に由来がある)旧日本陸軍や陸上自衛隊での1000人規模の隊の意味がありますが、この説明をクロロがしていることから、流星街には「漢字」や日本に近い文化があることが伺えます。
◯「始めはただ欲しかった」(No.102)の意味が語られた
ウヴォーのセリフが元になっていて、さらに「ハッキリと欲しいモノややりたい事があるってのは格別だな」と続きます。
◯サラサ、集落に戻ると言いつつ1人でビデオテープを探しに行ってしまう
人攫いが「最後に一匹見つけたら…たっぷり遊んでくか…」と話すシーンに続いていて、非常に危険な状況です。
▶︎サラサとシーラも旅団の団員ということのようですね。
▶︎団員番号はまだ決まっていません。
▶︎クリンパープルの浮気ぶりがひどい。