『楽園』24号読了!
最終回を迎える作品もいくつかあり、なんか一区切りって印象を受けた24号でしたね。
気付けば、2009年に創刊された『楽園Le Paradis』も8年目か…。再来年には10年ですよ。自分の中の感覚的にはつい2~3年前に出来た雑誌なんですよね。何か自分の歳を考えると色々と思うところがあります。
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ある程度時間が経てば雑誌ってカラーが見えるじゃないですか。
すごいのは『楽園』はそのカラーが未だに何色なのか判断できないことでしょう。
初期は「恋愛コミック」「オール読み切り」ってコンセプトだったのに、今では微塵もそんなことありません。じゃあ、何か色が決まってるかといえばそんなこともなく、様々なカラーがある。多種多様でごった煮。で、面白い。
そんなこんなでピックアップ感想。
『楽園Le Paradis』24号
『Spotted Flower』(木尾士目)
22話
いや、これはないだろ。さすがに擁護できない。
率直な感想をズバリ言わせてもらいます。
残念です。斑目パイセンさんよ…。
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やってしまいましたね。いや、正確にはヤラれてしまいましたね。この作品は『げんしけん』のイフなんですよ。スーじゃなくて咲ちゃんと結ばれた斑目のそんなメルヘンの近未来。それで、奥さんが妊娠してる夫婦生活をこんな未来もあったんやなって楽しんでたわけです。
で、実際に子供が生まれました。
ここから新章『Spotted Flower』のはじまりや。
オタク旦那と一般人の嫁に子供が加わるほのぼの新生活になるかなって思ってたんですよ。
なのに!
赤ちゃん生まれたら、元カレ(高坂)がオメデトウって祝いに来て、旦那さん(斑目)の精神がゲスゲス削れてしまい、ついつい…。
大学時代に自分の事が好きだった後輩(波戸くん)と朝チュンかましてしまったでござるの巻きですよ。なにこれ?えー、ちょっと無いわー。しかも斑目砲は勃たずに、逆に攻められるという顛末である。これが浮気なのかどうかは意見が分かれるかもしれんが、ちょっと、「僕たちの」斑目先輩じゃないでしょ。
どうなん?これ?
有坂さん
JSだっただと…。
ほう。いいじゃないか。実に良い。
彼方と和樹を中心に青春群像劇として甘酸っぱい恋愛事情をニヤニヤと楽しみつつも、もうあらゆるネタを出しつくし、後は完結させるだけだろって個人的に思っていたのに。ここで、新キャラ投入ですよ。今までに無いニュータイプである。
中学生として見るとガキっぽい加藤。そんな彼がある日、出会った綺麗なお姉さん。
もちろん、年上かと思いきや…背の高い女子小学生だったでござるの巻きですよ。
新しい。これは新しいぞ。
ありそうでなかった「見た目大人っぽい」を活用した頬が緩むニヤニヤ案件やんか!
Line.08
いまさらなんですけど、『ぱのらま』めっちゃええね。
前作『てるみな』とテイストは被るものの、あっちはやっぱりファンタジー的な側面が多かったですから。今作『ぱのらま』はリアルのぶらり電車旅の楽しみ方をギュッギュッと濃縮した感じ。
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もう、自分はぶらり電車でゆったり旅行なんてしなくなっちゃったけど。電車で旅行するなら、何か用事があって遊びに行ったりとか出張とかで、「なんとなく」「まったり」って気持ちが無いんだけど、読んでると思わず「分かるわぁ」って頷いてしまう描写が多々ある。
今回の旅では、熱い中でご当地グルメ「ほうとう」を意地でも食わなきゃなんかもったいない気分になる様子とか、ものすごい理解できちゃう。それにしても、kashmir先生の背景ってすげーな。じっくり見入っちゃう細かさと味わいがある。アシが描いてるかもしれんけど。背景だけでもいつまでも見てたい綺麗な景色が満載で必見なり。
いまさらですがおススメです!
『鬼脊上村の晦』(沙村広明)
第1話
『幻想ギネコクラシー』シリーズで、腹筋を何度も崩壊させられた沙村広明先生の新連載。不条理ギャグ系かと思ったら、これまたまったく予想外の新作でした。『鬼脊上村の晦』はヒリヒリするサスペンスである。ま、まだどうなるか分からないけど。
約600年前に、鬼脊上村で2人の落ち武者を村人たちに殺されてしまい(この事情も興味深い)、その翌年から鬼脊上村には殺された2人の若武者そっくりの女児しか生まれなくなり、彼女たちと夫婦になっても男児を授からなくなってしまうのであった。
まだ1話なのに、設定だけでグイグイ読ませられます。
沙村先生はギャグでもヒューマンドラマでもスプラッタでも、どんなジャンルでも最高な作品という天才だと個人的に思ってますが、今作もミステリーホラー系で傑作だと確信してしまう。続きが楽しみなんじゃ。
長く続いた『ディアティア』シリーズも最終章。
甘い甘いスイーツのようなイチャイチャっぷりを堪能し、ついにベッドインである。もうね、イチャイチャイチャイチャイチャと読んでて糖分摂取し過ぎてどうなってしまうのかと思いましたよ。
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あまりの甘さに、もう勘弁して下さいってジャンピング土下座しつつも「ありがとうございました!」と感謝を繰り返していました。しかし、初体験後に「普通でした」とガッカリさせてからの、「自然?でしたよ」からの「またしますってことです」は反則すぎるだろ。
コメント
ぢごぷりの時で確信したけどこの人に夫婦以降の恋人生活をかかせるのは無理なんだと思う。
班目と波戸?
え?
微熱空間のおねーちゃんが入っていないとは流石の管理人も動揺していると見える
Spotted Flower?知らない漫画ですね・・・
げんしけん時代から思ってたけど本当に高坂ってゴミキャラだなってつくづく思った
桃鉄のボンビーをイケメン化させたような戦国ランスの島津をもっとウザくさせたような
とことん読者の感情を逆撫でさせるためだけに存在するようなうざさを記号化させただけのキャラ
IF漫画にすらしゃしゃり出てくるし軽いストーカーレベルのクソキャラなんだよなあ…
斑目は斑目で気持ち悪いホモに成り下がるし露悪路線でしか話展開出来ない弱点はもう改善されないんでしょうねこの作者
「お互い道を踏み外したけど」って会話がポイントじゃないかな
つまりスーは・・・荻上と・・・って予想
お、14歳の恋単行本楽しみだな。(単行本派