『スタジオパルプ』ACT8
歴代久米田作品のオールスターズが役者としてドタバタコメディを繰り広げる『スタジオパルプ』シリーズ。いまではすっかり改蔵(高橋)、羽美ちゃん(佐藤)、地丹(小林)を中心とした『かってに改蔵2』となっております。
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おそらく、「改蔵、羽美ちゃん、地丹」って3人のキャラクターが強烈すぎて、気づけばドタバタコメディの中心人物に自然となってしまったのだと思いますが。いやー、でもいま『かってに改蔵』を読んでるって思うと感慨深いです。
『かくしごと』といい『スタジオパルプ』といい、画業生活の久米田先生の集大成感があるような気がしないでもないです。はい。どっちも面白いよ!
ハマリ役
なんてハマりっぷりなんだ
今回のネタは「ハマリ役」。
役者ならば「ハマリ役の一つくらい欲しいものだな」からはじまり、ドブにはまり、地丹がレジェンド級のハマリっぷりを披露して流れるような「ハマリ」が展開していきます。言葉遊びからはじまるネタ。
それにしてもあれですね。今回の『スタジオパルプ』からは『改蔵』『絶望先生』のようなノスタルジーを感じます。登場人物が『改蔵』『絶望先生』キャラメインで改蔵テイスト全開なので懐かしさもなにもないけど。
ネタが懐かしいんですよ。
地丹がハマリ役として披露した『犬神家の一族』の水面から足が出てるシーンなんて、『さよなら絶望先生』で何度ネタになったことか。
ひとつになった
ひとつになった
懐かしすぎる。
これぞ、地丹流操縦術である。相手のズボンに足を突っ込み自ら行きたい場所へ他者を操作して歩く。『かってに改蔵』ではお馴染みでしたからね。
『スタジオパルプ』でも地丹の活躍が一番光ってると思うの。さすが巨匠ですよ!思い返せば、『かってに改蔵』で最も初期からキャラとして成長した男と言っても過言ではないでしょう。
初期~中期は、なんか酷い目に合うキャラの担当でしたが、全てのマイナスな側面がどんどん卍解し、後期では負の側面が突出に突出し、何者にも代えがたい唯一無二のダメ男って存在になりましたからね。
『かってに改蔵』でも『スタジオパルプ』でも裏の主人公といっていいぐらいの存在感です。うわ!地丹さんの存在感大きすぎっ!?である。最も進化したキャラでありながら、改蔵初期から変わらない普遍性もある。それがオチ担当です!
ドツボにハマった事はないんですよね~?
どんどんハマっていく地丹さん
あらゆるハマリ役が出来るし、訓練してると豪語した地丹。
しかし、改蔵に「うーん、でも…」「さすがにドツボにハマった事はないんですよね~?」と指摘されれば、ドツボにだってハマれると地丹さんのプライドに火を付けてしまうのでした。
そのまま坂道を転げ落ちるようにハマっていく。ツボを買って宗教にハマって、最後は「型にハメて」しまうのでした。見事なハマリ役ですよ!生命保険的なギャラの契約書にサインして、ドラム缶にコンクリートでスキマ埋めて…。
さすがプロフェッショナルな仕事ぶりでした。
まあ、この場合は罠にハマったって上手いこと言って締めておきましょう。
ここまで裏主人公的に大活躍し続ける地丹を中心に『かってに改蔵』メンバーで話を転がす『スタジオパルプ』を読んでて思うんですけど、主人公の役者丸ひろ子さんの存在価値が揺らいでいるような…。
今回の話だって、役者丸ひろ子は居る意味があったのかと思わなくもない。
何となく改蔵メンバーと一緒に行動しているだけな気がしてくる。ま、けっこう可愛いので絵面的な価値はあるけどね。これからもどんどん『かってに改蔵2』として続いて欲しいですね。
そろそろコミック欲しいのう
早いもので、今回の話で8話か。
そろそろ『スタジオパルプ』の単行本が出てくるのではないかと期待しています。まだページ足りないかなぁ。
てか、ヤンマガやサンデーなどで描いた読み切り数を考える、どこの出版社からでもいいので短編集出してくれないかなー!
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コメント
読み切りなどは絶望先生の新装版に入るかなーと思ってる。
出る気配はありませんが。
改蔵来年で20周年か
年とると時間経つのが本当に速い
久米田先生、今やってる作品終わったら漫画はあっさり引退しそう。