『Spotted Flower』、斑目さん幸せの結末の先へ…

 

アンタにソックリだねぇ

 

『Spotted Flower』2巻を読了。

いやー、素晴らしい。表紙を見れば分かる通りです。

あの斑目がパパさんですよ！

 

※マンガParkなら基本無料で読めます。

 

『Spotted Flower』は、『げんしけん』であったかもしれないもう一つの話。

 

「そんな未来…」を描いた作品です。咲ちゃんと高坂が別れてしまい斑目と結ばれて…という「if」です。これアレなんですよね。簡単に言えば二次創作のカップリングみたいなものなんですよね。それを木尾士目先生が描くってんだから。たまりません。

 

もちろん、『げんしけん』を知らなくても十分楽しめます。オタクの夫と一般人の奥さんのセキララな夫婦生活をニマニマ楽しむも良し。『げんしけん』好きなら最高の作品なのであります。

 

『Spotted Flower』、斑目と咲ちゃんの「そんな未来…」

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（ネタバレ風味です）

咲ちゃん可愛すぎる

『げんしけん二代目』を読みなれてしまった身からすると『Spotted Flower』の咲ちゃんどちゃくそ可愛い。というのも『げんしけん二代目』の咲ちゃんは大人のアドバイスしてくれる姉御肌だったじゃん。それが『Spotted Flower』の咲ちゃんは旦那さんに甘えて構って欲しくて四苦八苦する様子がいちいち可愛らしい。

 

咲ちゃん

 

旦那である斑目をデレさせようとあの手この手で誘惑する。

『げんしけん』の咲ちゃんを知っているからこそその可愛さも格別です。

 

春日部咲ちゃんは高嶺の花でしたからね。ラメ先輩じゃ最初から攻略無理ゲーの難易度がありました。美少女ゲームで例えるなら、選択肢を全部正解しても攻略できない感じ。これは陥落とすの厳しいなって思わせる「お高さ」がありました。それがどうだい。斑目咲ちゃんの「お安さ」ときたら（褒めてます）。

 

あの咲ちゃんがここまでエゴ丸出しに斑目を攻略しようとするなんてね。何でもお見通しでデキル女象だったのに良い意味でダメ人間みたいじゃん。決して手に入らない存在感だっただけにギャップが際立ちまくって可愛さは通常の300倍です。

 

咲ちゃん可愛すぎ

 

咲ちゃんがデレデレなのがご褒美です！

勝負する相手が美少女ゲームや同人誌というのも、咲ちゃんは一体何と戦ってるんだ…と可笑しくも微笑ましいですな。

 

自分が嫌がったり恥ずかしがったりすれば旦那は悦ぶと攻略法見つけるもオチどころまであるし。特にわざわざ縞パンをネット注文してコスプレまでして誘惑する姿には感動しましたね（色んな意味で）。

夫婦漫画としても楽しい

僕なんかは『げんしけん』の延長線上で楽しんでるけど、『げんしけん』など知らんという人でも全然楽しめるつくりになっております。『Spotted Flower』は夫婦のすれ違いをおもしろおかしく描いているという側面もあります。

 

オタクと一般人、妊娠してからシなくなって寂しく思ってる奥さん…と夫婦生活漫画として見ても面白い。つか旦那さんかっこ良すぎなんですよ！

 

斑目△□×（さんかっけー死角無し）

 

いつも奥さんが感情を発露させて旦那さんは黙って下手なんだけど、これは木尾士目先生の実体験なのかにゃ。旦那さんが言い返したり、怒って言い争いになることがほとんど無い。夫婦喧嘩というより斑目サンドバックである。まあ、実質的にはラブラブですけどね。

 

この手の夫婦生活って正解が分からないから面白いところでもあると思うんですよ。「仕事」漫画なんかもそうだけど。普通に生きてりゃ、自分のサンプル数なんて0か1か2か…多くても数回でしょう。でも、実際には見事に色々ある。千差万別だからこその特色が参考にもなり、いやならなくても新鮮で楽しい。

旧げんしけんメンバー

『Spotted Flower』はげんしけんパラレルワールドなので気になる点がある。

この世界での人間関係はどーなっているんだと。大野さんと咲ちゃんの関係は多分変わらない奥さん友達になるでしょう。でも、1巻で咲ちゃんはイベント後の飲み会に行かず「冗談、元カレと同席して周りの空気重くするのなんかやだよ」って、高坂と会うのを躊躇っているなど正史との違いがあります。

 

波戸くんは正史とこの世界では変わっているんでしょうか。

いや、実際には意中人と結ばれなかったのは同じではあるが…。

 

波戸くん

 

あの清純派「男の娘」だった波戸くんが悪女のような振る舞いである。

斑目をラブアタックで誘惑してきます。実際には矢島っちとヨロシクやっていますけど。波戸くんの変わりようは、正史でもこうなってしまうのか、咲ちゃんに取られたからこうなってしまったのか…。『三代目』をやってくれないと分かりません。

 

一番気になるのはスーですよ！この前も語ったけど超気になる。

この世界のスーはどーなってしまったのでしょうか。

斑目さんのその先…

美少女ゲーム（美少女ゲームに限らんけど）において最高のエンディングは「結婚END」か「出産END」の大団円であると言われています。なぜかっつーと、それが最高の幸せの結末だからでしょう。そこに至る紆余曲折や夫婦生活などは語られずエンディングで時間が飛ぶんだけどね。

 

個人的に美少女ゲームの最高傑作の一つ『パルフェ』（と続くフォセット）なんかは顕著です。（これ最高ゲームなので『冴えカノ』なんかで丸戸氏に興味持った若い衆は是非プレイしてもらいたい。僕はいまだにこれを超える王道美少女ゲームに出会えていない）

 

で、このゲーム2大ヒロインなんておりまして。

ツンデレを完成させたカトレアの『フォセット』結婚ENDで頬を決壊させてニヤニヤ悶絶し、ラスボス夏海里伽子の出産ENDには日本全国1億人を感動させて涙腺崩壊し大洪水の涙を流させたのです。王道ながら伝説であります。

 

当時の世界60億人を感動させた幸せの結末

 

やはり「結婚END」と「出産END」はハピーエンドのベストでありますわ。

恋愛もののラストを締めくくるには最高で最高の顛末でしょう。これこそが物語の「おしまい」なんです。良かった良かったなんですよ。ハッピーエンドの具現化といえる。

 

何が言いたいのかっつーと斑目は最高のハッピーエンドを迎えたのです。

 

ハッピーエンド

 

オタクの星となった僕らの斑目の物語はハッピーエンドに辿りついたのである。

つまりだ。もう俺たちのカリスマ斑目さんは「物語」がお終いなんですよ。見事な幸せの結末なんですよ！これが美少女ゲームならば、ここでＥＤ曲が流れて僕たちは良かった良かったで胸を熱くさせるってものです。「fin」ですよ。

 

がしかし！しかしである！『Spotted Flower』は終わらない。

はてさて。ハッピーエンドを迎えた斑目は物語の「その先」にいってしまうわけです。木尾士目先生はアフタで『二代目』の前に『ぢごぷり』っつー子育て（赤子）の明るくない闇の部分にスポットを当てた作品を描いたこともあります。あんな感じになるのかにゃ。

 

赤ちゃんの描写がやたらと生々しくリアルなのがとても気になる。

僕らの斑目は子育てっつー現実（リアル）とどう向き合っていくのでしょうか。

 

はじめての赤ちゃんに、オタク新米パパはてんてこまい…といった感じのハートフルでほのぼの温かいものなのか。現実（リアル）の波に飲まれてしまうのか。一番重要なのは斑目はオタクであり続けられるかですよ！

 

まあ、子供が生まれるとオタク仲間は付き合いは悪くなるどころか、もう漫画アニメゲームサイト更新やる時間無くなってんですよね。久々に飲んで話すと、お前もう全然オタクじゃねーじゃんって人が多数ですよ。え、このアニメ観てない？この漫画知らない？コミケ行かんの？更新は？何やってんですか？「子供が…」「あ、はい…。」ですよ！

 

田中のように趣味をそのまんま仕事にしてるわけじゃないですしおすし。

斑目は「趣味」と「リアル」を別けてるわけじゃん。奥さんオタクじゃないし。

 

会社じゃオタ話できねーし

 

僕の経験上、この手のタイプは十中八九子供が生まれると卒業していく…。

斑目のオタ活がどーなってしまうのか。私気になります！

 

※マンガParkなら基本無料で読めます。