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黒ひげは「海賊島ハチノス」を国家にして海賊の国を作りたいと夢を語っていました。世界政府に所属するのはどうかと思うけど、なかなか面白いドリームの持ち主ですね。
もちろんティーチの夢はラフテルにある「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を見つけて海賊王になること。海賊の国というのはその先…つまり「夢の果て」という見方ができる。
これはルフィの夢の果てと酷似してるのでは…?
ルフィの夢の果て
ルフィの「夢の果て」は頂上戦争でエースが死に際に心残りが一つあると語り「お前の〝夢の果て〟が見れねぇ事だ…」と述べ、ルフィの過去編ではエースとサボと一緒に海岸で叫んだものです。それはロジャーも同じことを言ったらしい。
1060話
子供が言ったことでサボは大笑い。ロジャーは白ひげにガキじゃありまいしと言われてました。子供が言うことで荒唐無稽な「夢」と推測されました。当ブログのコメント欄では「それだ!」と思うようなことが寄せられました。
当時はものすごく「それしかない!」って感じでした。実際各所でインスパイアされたこの意見は今も正解かもしれない最右翼です。ただ一方で否定的な意見も…。
7歳のルフィが「世界」を知ってたかどうかは何とも言えません。
具体的に「夢の果て」が詳細が明かされてませんので、各キャラの反応で推測するしかありません。呆れたり、笑ったり、茫然としたり、感動したりと反応は様々。
ちょっと突っ込んでたのは1060話です。
「海賊王」になったらできるかもしれねェ!!
そりゃ「海賊王」にくらいならェとムリだな!
めちゃくちゃな「夢の果て」は海賊王になったらできるかもしれないし、海賊王ぐらいにならないと無理な話らしい。世界を巻き込んだ大宴会も面白い説ですけど、1080話のティーチの夢を踏まえるともうひとつの説が出てくる(ような気がする)。
ティーチの「夢の果て」
この「海賊島」を一つの国家にしてェのさ!!「世界政府」に所属する国にな!!おれが国王!「黒ひげ王国」ゼハハハハどうだ!?(1080話)
海賊の国を作る!!
面白い意見ですね!
黒ひげが語る夢から推測するルフィの「夢の果て」という観点。ここまでルフィとティーチは「対」の関係で描かれてきました。ゆえにその説はさもありなん。
ルフィとティーチ
2人は対局
はじめて「黒ひげ」の名前が登場したドラム王国編。たった5人の海賊団がドラム王国を滅ぼし、船長は「黒ひげ」を名乗ったと語られました。偶然なのか必然なのか当時の麦わらの一味の人数も5人であった。既に尾田っちの中「ティーチ対ルフィ」の構図が出来上がってのが伺える。
現在の黒ひげ海賊団は総勢11人なので、必然的に麦わらの一味もあとひとり仲間になって「11対11」の構図になるのはほぼ確実でしょう。
そして、ルフィが黒ひげと初めて会ったのがジャヤ(地上の方)である。そこで2人は正反対のような描写をされていました。
ルフィ「このチェリーパイは死ぬほどマズイな!!!」
ティーチ「このチェリーオアイは死ぬほどウメェな!!!」
ルフィ「このドリンクは格別にうめぇな!!!」
ティーチ「このドリンクは格別にマズイな!!!」(223話)
酒場で偶然、隣の席に座ったルフィとティーチ。これまた偶然に同じものを注文して感想はまったくの正反対でした。チェリーは「マズイVS美味い」、ドリンクは「美味いVSマズイ」。いや、ヴァン・オーガーの台詞を借りれば「運命に偶然などない」かもしれない。
つまり、ルフィとティーチは正反対の対局に位置してる。隣に座ったのも、同じものを注文したのも、食った感想が真逆なのも、最後はお土産の個数で張り合ったのも、偶然ではなく必然である。
『ワンピース』は王道少年漫画であるがひとつだけ不足してるものがある。ライバルの存在です。ルフィに好敵手はいない(超新星やゾロやコビーはちょっと違う)。
だからこそ、ここまで偶然…いや必然で真逆に描かれたティーチこそ最大のライバルのような存在と言っていいでしょう。行き当たりばったりのルフィにとって、計画性抜群のティーチは海賊としてラスボスであると。
ルフィが最初から敵認定
笑われていこうじゃねェか。高みを目指せば、出す拳の見つからねェケンカもあるもんだ!!ゼハハハハハハハ!!(225話)
ルフィ「…」(ずっとティーチを見つめてる)
ルフィは良い意味でニブイ。基本的に「面白いやつ」かどうかしか判断しません。だからルフィが敵と認定するのも仲間に危害が及んだ場合のみです。これは初期から一貫したルフィ像。
ニブイ…図太い神経なので、最初からルフィの「敵」という存在はいないんですよね。ただ、自分や仲間に危害を及ぼしてきたらぶっ飛ばす。これがルフィのジャスティスです。モージやワポルだって最初は「面白い奴」で好印象でしたから。ベラミーなんて「いい奴」認定。
そんなルフィが最初から敵意剥き出しの例外だったのがマーシャル・D・ティーチです。
出す拳が見つかないケンカやベラミーたちに勝利したとか空島はあるとか「人の夢は終わらねェ!」とか、ルフィに肯定的だったのに、味覚が逆で印象悪かったでは説明できない敵意のような含みを持ってました。
黙って「…」とティーチを見つめ続けたルフィ
明らかにティーチに対してだけ反応が違う。夢を肯定してくれたんだから、味覚が真逆で仲違いしても「さっきは悪かった」とか言って打ち解けるのがルフィじゃん。でもティーチには最初から最後までずっとにらんでるのか含みを持って「…」である。お互い名前も素性も知らんのに。
そもそも黒ひげはユニークで面白い奴だったのに、ルフィの「面白い奴」の琴線には触れなかったのか。直観で宿命の敵であると認識したのか。気になるところである。
そんなわけでルフィは誰だろうと「面白い奴」なら極悪人でも好印象を持つのに、ティーチだけは例外だった。意味深だった。敵と見てたのかもしれない。
ルフィとティーチは「対」である。完全に対局…だけど同じ。表裏一体のようなものなのです。
ルフィとティーチの「夢」は「≒」?
585話
ティーチの夢が「海賊の国」を作ることだという事を踏まえると、表裏一体のルフィも同じなのではないかというのは十分あり得る(と思う)。
もちろん同じ海賊の国を作るにしてもティーチとはまったく中身が違うものになるはずですが。海賊王になったらできるかも、海賊王くらいならないと無理って荒唐無稽な「夢の果て」は、海賊の国ってのは面白い意見ですね。もちろん世界中を巻き込んだ大宴会説も面白い説です。
ルフィとロジャーが夢見た海賊王になった後に叶えたい「夢の果て」はワクワクしますね。海賊の国か。いいね!
コメント
「巨大な王国」こそがまさに海賊の国であってジョイボーイは海賊王だったのかも。
ティーチが国王になって国を持つんだったら、ルフィは国を持たない方が対なんじゃないかな
国があるから対立が生まれるし。国をなくしてしまえば、差別も対立もなくなるのでは。それか国を世界で1つだけにしちゃうとか。ティーチはそこで支配者になりたいけど、ルフィは支配者になりたくない。
支配者のいない自由な世界を作ることが夢の果て、だったりして
「支配なんてしねえよ」だし、傘下すら持ちたくないもんな。
ルフィのこれまでの旅は王族だったり支配者だったりと統治に関わる話題が多かった。
だからそれらに対して自分の理想をぶつけてきたわけで、それを繋ぎ合わせると見えるのかな?
ただ疑問なのは、ルフィが初めて夢を語った時(対シャンクス)はまだサボと会う前なので、
ゴア王国の実情を見る前にそういう発想になるのかなぁという点。
何から影響を受けたのだろうか、やっぱガープか?
全ての島をつなげるとか?
ラフテルにみんなあつめて宴会ですかね?
世界を一つの国にするってのがルフィの夢だと思ってた。
ルフィの夢の果ては『この青い星をひとつの国にする』ではないでしょうか。世界征服ともとれるこの夢は世界中の人達を国境という縛りから開放し真の意味で自由にすること。ジョン・レノンもイマジンで国境を無くすことを歌っていました。
海賊王に俺はなる!
海賊(の国の)王に俺はなる!
尾田先生はゾウが像のように文字通りっていうのが結構あるのでルフィの意思はともかく文字通り海賊国王はありえる。
それな 確かに王ってそういう意味だもんね
ティーチが同じ場所に留まる国づくり、なら、ルフィは終わらない旅に出る、が対な気がするけども。
やはり宇宙かな〜