年齢を重ねてもなんか子供の頃や若い頃と同じような扱いを受けるケースってあるじゃないですか。学生時代の部活の先輩とか、親戚のおばさんからおっさんになっても「○○ちゃん」って子供の頃のような言われ方したり。
自分にとって瀬尾公治先生ってそんな感じなんですよ。今やマガジンでベテランだし大御所なんだけど、場外で森川ジョージ先生や赤松健先生に若い頃からかわいがられてるの見てたので、永遠の若手作家みたいな…正確には永遠のちくびの王子様なんですよ!
『女神のカフェテラス』はそんな懐かしさと永久の不滅の良き味が満載です。
運命の女×5と一つ屋根の下!ヒロイン多すぎシーサイドラブコメ!
東大現役合格の秀才・粕壁 隼。ケンカ別れしていた祖母の訃報を聞いて、3年ぶりに海辺の町の古びた実家「カフェテラス・ファミリア」に帰ると、そこには見知らぬ5人の女の子が! しかも彼女たちは「おばあちゃんの家族」を名乗り…!? 運命の女×5との贅沢すぎる共同生活が始まるっ!『涼風』『君町』『風夏』の瀬尾公治が描く一つ屋根の下ハーレム! どの娘に恋する?どの娘を愛でる?ヒロイン多すぎシーサイドラブコメ開店!
※マガポケなら基本無料で読めます。
懐かしさがある『女神のカフェテラス』
1話
『女神のカフェテラス』は主人公の隼が祖母が経営してた喫茶店を引き継ぎ、ドキ!美少女だらけの一つ屋根の下で暮らしてみんなと仲良くなるラブコメです。ポロリもあるよ!
ヒロインは5人。最近は増えたり、ひとり脱落したと思ったらすぐ帰ってきたりしましたが、ヒロインレースで勝ち目がある制裁候補は5人です。
- 鶴河秋水(高校2)
- 月島流星(大学2年)
- 小野白菊(大学2年)
- 鳳凰寺紅葉(19歳 フリーター)
- 幕澤桜花(19歳 専門学校生)
めちゃくちゃ平成の大傑作エロゲ『パルフェ』を思い出すのは私だけでないでしょう。
瀬尾先生の新連載こういうのでいいんだよこういうので!って感じで素晴らしかった。パルフェ思い出したのは私だけではないでしょう。
— 山田 (@yamakamu) February 17, 2021
主人公が大学を休学して喫茶店経営したり、店名がスペイン語で家族を意味する「ファミリア」(パルフェはフランス語で家族の「ファミーユ」)、メイド服の本格喫茶店…。『パルフェ』が令和に蘇ったとテンションMAXです。
そして、みんな一緒に暮らすのもグッド。美少女わんさかハーレムものでも最近はあまり見なくなった同居ものです(近年は『ゆらぎ荘』くらいかな)。『ラブひな』世代で伝説の女子寮「ひなた荘」を通過したならクリティカルヒットです。
「パルフェ+ラブひな」みたいな感じ。実に平成っぽい!懐かしい!
振り切ってる
66話
どういう漫画かといえばこんな感じの漫画です。ブヒブヒ。純度100%の少年誌ラブコメの旨味がギュギュっと濃縮してます。
東大生の主人公が祖母が亡くなり実家の喫茶店に戻れば、住み込みバイトの個性豊かな美少女×5。なんやかんやあって、一緒に暮らして喫茶店経営頑張ってどんどんヒロインたちを篭絡してハーレム王国を作っていきます。
45話
美少女たちに囲まれながら生活するので、サービスシーンのオラオララッシュです。お風呂でバッタリ、入浴シーン、パンチラ、着替え、ラッキースケベとベッタベッタなお約束の満漢全席です。ラブコメ模様もグッド。
いやー、マジで面白い。話作りも面白くて「おいおい、王子はどうした?覚醒したのか?」とビックリする。個人的に瀬尾公治先生の最高傑作なのではないかと本気で思う。今作は雑味が一切無い。
もともと「ちくび券」を発行することに定評のある王子でした。女の子は可愛いし、サービスシーン満載だし、恋愛漫画をこれまで何本もヒットさせてきたけど、ラブコメでなく恋愛漫画なんよね。なんか色々とドライブして超展開やってたので、沼のように嵌るという事は無かったんですよ(個人の意見です)。
えっちぃシーンは大好きだったけど、少年誌ラブコメのヒロインに「えー!?」みたいな事やってたじゃん。普通は在学中に中田氏一発で(ゴムを付けろ)妊娠したり、亡くなったり、セックスしないと思いまーす。
そこいくと『女神のカフェテラス』は萌え豚を完全にロックオンして、萌え豚の為に喜ぶものに振り切って、理想郷が作り上げられてる。嫌な思いとか「ちょっとなぁ」みたいなドライブ展開はなく、萌え豚の諸兄なら10000%楽しめるワールドが形成されてる。
乳首の王子は健在
単行本 / マガジン掲載
「ちくび券」が発行されてるぞ!!
ちくびの王子様の肩書は今なお健在である。マガジン掲載時では湯気っぽい白いモヤモヤで隠されていたものも、単行本ではばっちり乳首がくっきりです。
流石は2000年代のマガジンの乳首券発行を一手に握ってきた瀬尾先生だぜ。「何で大暮先生と瀬尾先生は×××(※乳首)を自由に描いていいんですか?」。それはね無限に乳首券を発行できるからだよ!
まあ、それも10年代になるとマガジン本誌では発見禁止になってしまう。ジャンプみたいになってしまった。巻末コメントで修正されまくってる事を嘆いていました。
マガジン本誌で乳首券はもう発行できない!
そんな王子の経緯を知ってるだけに、大人っぽい作品も袋とじも良かったが、やはり寸止め少年誌ラブコメでの乳首券発行は感無量なんよね。
乳首の王子様の券は単行本で発見される!…と言いつつ、『女神のカフェテラス』は乳首券発行に踏み切ってるの1巻だけなんですがね。温泉旅館編は流石にコミックス修正で発見されると思いきや、マガジン掲載時そのままで「王子!忙しいのか!?」と心配したものです。はい。
- 最高峰の乳首を描く王子様
- マガジン掲載時は隠されるも単行本では乳首券
- 1巻しか乳首修正されてない
乳首の王子様は健在!
しかし『女神のカフェテラス』は乳首修正は1巻にしか適用されてない。
お尻がエッチだ
35話
ふーん、エッチじゃん。
瀬尾漫画といえば乳首にばかり焦点が上がった印象ですけど、氏の本領が発揮されたのは「尻」です(断言)。
世界で一番女の尻を描くのが上手いのは桂正和先生で決まりなんですが、2番目は誰か?と聞かれると…少し悩んで考えて、やっぱ瀬尾公治先生じゃないかな!という結論になる。
(羽柴の)尻、マジぶち込みたいぜ!である。
あくまで個人の意見であるが、王子はマガジンでスポーツ漫画で当てたかったと思う。しかし、えっちぃシーンが卓越してて、女の子は可愛かったので、紆余曲折あって美しい乳首と可愛い女の子とサービスシーンが凄くて『涼風』に至って当たったんじゃないかなと。知らんけど。
とにかく、陸上部の引き締まったぶち込みたいぜ!の羽柴の尻を彷彿させる芸術的な尻の数々は素晴らしいのです。
23話
また、今作はいわゆる留美子カット(久米田カットでも畑カットでもいいけど)が多い。2~3段のコマをぶち抜いて決めポーズしたキャラを配置するアレ。
留美子カットは基本的に正面向くのがデフォですが、瀬尾王子が使うと後ろ向きで顔をこっちに向けてるカットが前代未聞なぐらい多い。どんだけ尻描きたいんだよ…あんた…と白旗を上げるぐらい、留美子カットで尻をめちゃくちゃ強調してくるのです。
令和の現在では尻描写に定評があるのは桂先生だけでなく、ディティールまで丁寧に描く尻漫画家は数あれど、ここまで癖を前面に押し出すのは瀬尾王子だけじゃないでしょうか。すごくお尻が大好きだって業が伝わってきます。
令和の今では(個人の意見だが)瀬尾王子よりもこだわって細かくドスケベな尻を描く作家は多い。しかし、ここまで「引き締まったお尻が俺は好きなんだー!」と強調して全力投球で表現する作家はいないだろう。瀬尾先生の描く尻愛…最高だぜ!
主人公がクール
1話
COOL!COOL!COOL!COOL!COOL!
瀬尾作品の主人公といえば熱血主人公がデフォでした。熱すぎるぐらい真っすぐです。だから、初エッチでうっかりゴム付け忘れて高校在学中なのに一発着床させてしまうぐらい熱すぎる主人公でした。
そこいくと今作の主人公・隼は良い意味で超冷めてます。クールです。恋愛ごとやラッキースケベには慌てつつも真はブレずに、ヒロインズからの好意もきちんと処理していきます。ついうっかり寝て孕ませてしまう事は絶対に起きない(断言)。
ハーレム王国を建国してるのに、ちゃんそ個別に対応して誠実で、ヒロインレースを面白くさせてくれる。これまでの王子の主人公像だったら、紅葉か流星か白菊…あるいは全員を孕ませてしまいそうなのに。
クールで流されずバカ熱血系主人公でない。各ヒロインに対してきちんと向き合ってる。おいおい、どうした王子…これではケチがつかない名作ラブコメのコードじゃんか!そして主張したのは、これ100%名作や!
ラブコメとして秀逸
67話
はい!可愛い!
『女神のカフェテラス』は平成の王道を踏襲して令和の最先端のラブコメです。えっちぃサービスシーンだけでなく、手に汗握るヒロインレースが繰り広げられて、手にも心も汗握る熾烈なヒロインズの可愛さと乙女っぷりが味わえる。
ずーっとニヤリングローリング身悶え10回転決めれる。
惚れるまでの紆余曲折(改めて惚れ直した者含め)、三大ヒロインが強すぎる。
- 月島流星(大学2年)
- 小野白菊(大学2年)
- 鳳凰寺紅葉(19歳 フリーター)
この3人がヒロインろして超火力すぎんだよな!
いかにもなパッケージヒロインだったのに消えたし(帰ってきたけど)、胸のトキメキに今更気付くお子ちゃまも、ここから捲ったら「なんだかなぁ…」である。
本命レースは3人に絞られる。そして、3人ともめちゃくちゃ可愛いし、上記の2人に負けたらブチ切れる自信あるが、3人の誰が勝っても負けても納得できるドラマとバックボーンがある。
正妻の座…現在空位!
最高のラブコメ
乳首券は1巻限定です☆
ヒロインレースで最高なのはどのヒロインを応援するかが最先端よね。
優柔不断の男主人公で、どの娘を選ぶんだ…ってのはラブコメのキモ。そして、平成ラブコメの代表作『ニセコイ』『五等分の花嫁』は新たなステージを提供した。ヒロインを応援する!である。
現代ラブコメを評するものは様々な企業サイトで上がってるけど、どれもこれも検討外れで「なんだかなぁ…」というか。分かってないわ(個人的に)というケースが多い。
ラブコメの歴史的転換は綿密にエロゲーとも結びついてて…以下のようになる。
- 高橋留美子・あだち充が更地をローラー
- エロゲ(蛭田昌人作)が大ヒット(諸星あたるみたいなのが主人公)
- 広がったエロゲで名無し・特徴無し主人公がデフォ
- 当時のエロゲを取り入れた赤松健先生がメジャー史でヒット
- 赤松チルドレン爆誕
- エロゲの幅も広がった
- ニコセイ以後
超ざっくりでこん感じ。
『女神のカフェテラス』は当時はヲタク王国最先端だったエロゲと、それをメジャー史でやったラブひな的なフォーマットがギュギュっと濃縮してる。平成の桃源郷を令和の今に楽しませてくれてる。
また、『ニセコイ』前後って言葉が(一部のラブコメ業界にあるように、ヒロインを掘り下げて掘り下げて(ヒロイン視点で)感情移入させて…ヒロインを応援するって形態でも描かれてる。ヒロイン同士の対決の熱量はヤバイ!
実際、今作は月島流星、小野白菊、鳳凰寺紅葉の可愛い仕草と一途に主人公を狙っていく紆余曲折を見て、彼女たち3人を応援してるファン層が大多数だろう。知らんけど。
平成のメインコンテンツだったエロゲ・赤松イズム踏襲して、唐変木主人公でヒロイン視点で描いて掘り下げてヒロイン各ファンに応援されるスタイルを築いてる。懐かしくも最先端のラブコメです。
マガポケなら無料で読める
講談社公式アプリ「マガポケ」なら瀬尾公治先生の『女神のカフェテラス』が基本無料で読めます。『涼風』『君のいる町』『風夏』『ヒットマン』も!他にもヤンマガ・マガジン系など講談社作品が沢山無料!
- 女神のカフェテラス
- それでも歩は寄せてくる
- 兎山女子高校2年1組!!
- 生徒会にも穴はある!
- 世が夜なら!
- 幼馴染とはラブコメにならない
- 可愛いだけじゃない式守さん
- カッコウの許嫁
- 山田くんと7人の魔女
- ヤンキー君とメガネちゃん
- はじめの一歩
- UQホルダー
- 魔法先生ネギま!
- EDENS ZERO
- 化物語
- 東京卍リベンジャーズ
- 炎炎ノ消防隊
- 彼女、お借りします
- 不滅のあなたへ
- ブルーロック
- シャングリラ・フロンティア
- 黙示録の四騎士
- カノジョも彼女
- 女神のカフェテラス
- アルスラーン戦記
- トモダチゲーム
- あせとせっけん
- コウノトリ
- 転生したらスライムだった件
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令状に転生してしまった…
講談社の作品がたくさん読めます。
無料ですのぜ是非とも通勤・通学のお供にアプリを入れてみて下さい。
コメント
瀬尾公治作品ではマシな方
ホント、桜花は可愛げが無いし、秋水はあまりにもアホだし、これでこの2人のどちらかが最終的に隼とくっついたら、えぇ…?って感じよね
単行本売るわ
ヒロインの位置付けとしては、冴えカノに近い印象
白菊→恵、紅葉→詩葉、流星→英梨々、桜花→美智留、秋水→出海、みたいな
がんばれ紅葉
がんばれ詩葉
>場外で森川ジョージ先生や赤松健先生に若い頃からかわいがられてるの見てたので、永遠の若手作家みたいな…
ラブひな世代なのでよく分かる評
えなりかずきくん今年38歳ってウソだろまだ15,6だろ!?みたいな。
そんな王子が覚醒して王道を描いてる…というより、全力で癖を押さえつけて王道に軌道修正しているイメージですね
秋水とか特に。あのガチ脳みそ小学2年生なキャラは、王道からはちょっと出てこない味。混浴で完全同意の下にちちもんでるのになんで風情しか生まれないのか
ラストスパートで癖が暴発して小学2年に着床とかしないかしらとちょっと期待している王道ラブコメ。