『ダイヤモンドの功罪』32話
なんだかなぁ…(良い意味で)。
超天才が故に周りを蹂躙して人間関係をブチ壊すことに定評がある綾瀬川次郎。優しい性格で荒波立てずに過ごしたいのに、周りが規格外の恵体と才能を前に狂ってしまう。それがグツグツ煮込まれた「U-12」代表編だったかなぁと。
SAN値を削ってくる。
一言でいえば…可哀想なスレ違いである。
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ナインとの可哀想なスレ違い
オレどうすればよかった!?(61話)
決勝のアメリカ戦はノーコンで剛速球の投手に苦しみ、日本代表はまったく打てませんでした。そこで孤高奮闘した綾瀬川が投げ抜きタイブレークから四球&死球(最後の死球は綾瀬川)の押し出し勝利。
これは枚方ベアーズ戦とほぼ同じで、野手陣からしたら一切援護できなかった格好です。それも綾瀬川は避けれたのにわざと死球を選んだようにも他のナインから見えたわけです。
野手陣から見たら「情けない…」としかいいようがない試合内容でした。ただし、練習試合の枚方ベアーズ戦と違い、正真正銘の世界一の公式戦で優勝です。
嬉しくない訳ないでしょ。みんな今頃それぞれの部屋で祝勝会してるんじゃないですか。僕たちや綾瀬川の前では喜び辛いから。(61話)
「半分以上はフリですよ」と述べる関根トレーナーである。事実その通りで、綾瀬川は援護点0で勝ち、チームメイト的には援護できず情けねぇ…って雰囲気をコーチたちや綾瀬川本人の前だけでは隠していたのです。
もちろんガチでヘコんでる奈津緒や椿もいますが、大半は「初優勝はマジで熱いって!」「いや実際めっちゃ嬉しい!ヤバくね?」「勝ち方とかどうでもいい!綾瀬川神すぎ!」「綾瀬川さんだよマジで!」とウッキウキの祝勝会状態である。
ただ、援護点0なので本人を前にしては喜んではいけない(戒め)ですよ。
綾瀬川はみんなに喜んでほしくて頑張ったのに、みんなが全然嬉しそうじゃなくて「なんだやねん?」状態でヘコんでしまうのである。
同部屋がクソ真面目で「…ごめん…綾瀬川…」状態な奈津緒なのも拍車をかけてボタンの掛け違いを生んでしまう。同時に救いにもなってる。代表は奈津緒と出会えたことが唯一の光になってる(ように見える)。
だ、誰か本当は優勝してめちゃくちゃ嬉しい姿を綾瀬川の前で見せてやってくれ…。
なんで殊勝な態度の演技するんだってばよ!
可哀想なスレ違いである。
並木監督との可哀想なスレ違い
貴仁の側には置いておけない(30話)
やっぱ、可哀想なスレ違いである。
並木監督の野球塾に入りたいって提案を拒否!
彼はすごい人格者で超天才綾瀬川の周りを狂わすのを実体験した件剣をもってしてこの人は「ちゃんとオレの話聞いてくれる」と信頼できる人物である印象が伺える。
しかし!しかしである!
並木監督は綾瀬川の才能で野球チームに入れば使い潰される可能性を考慮して野球塾は「ええやん!」というモノローグだったのに、自身が運営する野球塾に入りたいと言われてピタリと凍り付きます。
というのもこれまで口出ししなかった息子が野球塾に入ったばかりで、こんな超天才の化物と一緒に野球したら…と親の顔を見せてしまったのだ。
俺今までコネとかお父さんの息子なのに才能ないとか言われたら嫌で真剣に野球やるの…怖かったんだけど、コネだって思われたって上手くなれるならなんでもいい。俺に野球…教えてください(30話)
最近まで並木監督は息子の野球に関して一切口出しせず指導もしてなかったが、最近になって自分の運営する野球塾に入ったのでした。だからこそ、息子の側にまわりを狂わせる超天才の綾瀬川を側に置いてはおけないって親の顔を出したのです。
これは初期のバンビーズの父兄コーチで実子よりも綾瀬川の才能に魅入られたしまったヤス(安田祐樹)の父親の対比となってると思う。
2話
綾瀬川がバンビーズに来てから狂ってしまったヤス父。
実子の野球の才能無いことを悟り、綾瀬川指導に全てを投げ打って情熱注いで家庭すら崩壊してしまった…。
- ヤス父…指導者としては凄い&父としては最低
- 並木監督…指導者としては最低&父としては凄い
これはどっちがどっちというわけでなく正解が無い。
並木監督は指導者目線では綾瀬川が使い潰されるなら野球塾に入るのは正解だと思うも、自身が運営する息子が入ったばかりのところへ超天才を入れると息子が野球辞めることすら懸念して、親の立場で断ってしまうのである。
指導者としてそれはアレだが親としては正しい(と思う)。ヤス父と表裏一体の並行世界でもある。
綾瀬川にはどうしようもないが、指導者&親の立ち位置で可哀想なスレ違いである。
代表メンバーとの可哀想なスレ違い
この人たちって、オレのためになることだったら、オレがどうしたいかとかオレがなに言うとか全然どうでもいい…関係ないんだ…(32話)
可哀想なスレ違いである。
綾瀬川は超天才である。故にまわりが放っておかないし為になるアドバイスをする。しかし、綾瀬川にとって唯一無二の心情は「みんなで楽しく」って軟弱なもの。だからバンビーズみたいな弱小チームでいいのに、おせっかいでもっと上のチームでやれや!お前の為に言ってる!という。
まったくかみ合って無い。
「ほんとにほんとにオレのためだったんだ…」とようやく理解するも、それこそが余計なお世話で自分は楽しく青春遅れればええんやで!ってスタンスなんです。かみ合うわけがない!
全てを察して絶望する絶妙な黒塗り
綾瀬川は楽しく野球したい!
なのに代表のチームメイト共はそんな純粋無垢な少年の「やりたいこと」を全否定する。もっと強いチームでトップレベルでやり合わなきゃきけない!その才能は腐らせてはいけない!
これは綾瀬川の思想の対局でしょう。桃吾とのやり取りの途中で悟った綾瀬川は黒い影の人物描写で、いかにもとりつくろった瞳で適当にやり過ごしながら「野球はいい思い出終わりたい…」とこれまで同様な諦めの境地に達するのであった…。
綾瀬川、野球やめるってよ
…って秒読みに見えてます。
しかし、初期から描かれる未来描写から分かるように、高校野球までは絶対やる。ついでにプロトタイプの読切踏まえると、もうちっと野球やるはずなのだ。
それは奈津緒なのではないかと推測できる。
奈津緒だけが唯一無二や!
綾瀬川、ありがとう(30話)
苦しんで悩んでやっとのことで優勝したのに誰も嬉しそうじゃなくて「なんでやねん!」と本音を吐露した後の奈津緒の言動は100点満点だった。唯一無二だった。
本当hクァ嬉しかったんだって教えてずっとわざとらしく金メダルを付けてた。他のナインにアホかって言われようとも綾瀬川のために付けてた。なんで嬉しくないんだ?って言われて、綾瀬川にメダルを付けせ、本当は嬉しいんだって主張を続けたのです。
もっと自分のこともってることとか話した方がいいよ(32話)
綾瀬川は自分の思ってる深層を言葉にしたほうがいいってアドバイスしたのが同部屋の奈津緒です。それを実行してみても…まったく誰にも通じなかったのです。会話のキャッチボールが逸れてたのです。
だって綾瀬川はみんなでキャキャウフフみたいな楽しい空気感求めてたのに、代表メンバーはもっと良いチーム移籍しろとか、綾瀬川のためを思ってなアドバイスをする。余計なお世話ですよ!
綾瀬川は楽しく過ごしたいしかない。本心言っても通じないことが黒塗りベタで表現されてました。ああ、可哀想なスレ違いだなぁ。それしか言葉が無い。
で、プロトタイプを踏まえると大和にリトル時代にはじめてホームランを打たれるはず。大和は関西なので全国大会で無いと出会えない。
ということはバンビーズから移籍するのはやはり既定路線かな。名前が出てる足立ファニックスなのか、なんか奈津緒のチーム行くフラグが立ってるようにも見える(気がする)。
現状、代表で唯一の綾瀬川の理解者。いろいろ慮っている。なにより同地区らしい。
奈津緒、綾瀬川と同地区じゃん。綾瀬川のチームと当たった時点でほぼ100詰みゲーなのに、これからずっと大会序盤で綾瀬川に当たる可能性あんだよ(31話)
奈津緒は同じ地区で家が近そう。東京のチームだろう。奈津緒とだけ連絡先交換したのは綾瀬川と同部屋で仲良くなったというよりも家が近いので代表解散後も連絡取り合って会ったりするっぽかったが…。
プロトタイプ通り全国大会で大和と出会うには強豪チームに入る必要がありますし、奈津緒のチームが一番あり得そうかなと。
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