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『ふたりが家族になるまでに』、ある日いきなり従兄と一緒に暮らすようになりました

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ふたりが家族になるまでに 1巻 (まんがタイムコミックス)

『ふたりが家族になるまでに』(黒麦はぢめ)読了。先日の飲み会で「4コマオブザイヤー」「出たとこBlogger」の花盗人さん(ツイッターアカウント)におすすめされ、ついでに布教用として譲り受けてガッツリとハマりましたね。良い作品や。

社会人従兄と、いきなり二人きり……困る! あさひは母娘二人で暮らしていた高校1年生。ある日、母の急な海外単身赴任にともなって「お世話係」としてやってきたのは、従兄で社会人のジローさん!? 男性が苦手なあさひは当初反対をしていたものの、その家事力になすすべもなく押し切られ……? ほんのり甘苦い青春同居物語。

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『ふたりが家族になるまでに』

どんな話かといえば女子高生のあさひが社会人の従兄ジローさんと一緒に暮らすものなり。いいね!ひとつ屋根の下とか大好き!

起承転結の上手さ

第1話:今日からふたり暮らし

『ふたりが家族になるまでに』の特徴は「起承転結」の上手さでしょう。4コマ漫画の基本にして究極だと個人的に思うんですが、それがピカイチです。4コマ1本としても1話単位としても見事な「起承転結」が巻き起こっています。

JKのあさひは母娘2人で暮らしをしていたのに、ある日突然お母さんが単身赴任で海外へ行ってしまいます。で、お世話係として頼まれたのが従兄のジローさん。これから2人で一緒に暮らすようになっていく紆余曲折や状況説明がとてもわかりやすい。

1話1本目は4コマ(扉絵的なのも入って5コマだけど)1本の「起承転結」と1話としての「起承転結」の絶妙さに舌を巻くというもの。

私、今朝までお母さんと2人で暮らしていたのに

唐突にこの世話係と2人で暮らす話になるなんて…

女子高生と成人男性がひとつ屋根の下なんて認められるわけない

たとえ、たとえ従兄妹でも私は絶対認めないんだから

なんてモノローグで従兄のジローさんが作る料理が美味しいあさひちゃんであった。これが4コマとしてちゃんと落ちてる「起承転結」なら、1話の1本目としての「起」であり、1話内の最後には「結」になっています。

1本でも1話でも「起承転結」がべらぼうに上手い。

そして1話が、おそらく作品全体の「起承転結」の「起」なのだろう。1巻の「起」にもなっており、1巻ラストの「結」は繋がっててぐっときましたね。

1話が作品としての「起」

1話のラスト

「一緒に家族になっていこう」

「…えーと」(赤面)

「なんかそれプロポーズくさいんですけど…」

「あははー従兄妹って結婚できるっけ?」

「知んないし」

従兄妹は結婚できます。

とはいえ、ジローが言ってる家族は「夫婦」的なものでなく「兄妹」的なニュアンスでしょう。『ふたりが家族になるまでに』というタイトルが深いね。意味深だね。だって、どっちの意味でも取れるもん。

最高の物語としての「起」です。

「家族として好き」と「異性として好き」って相克は、この手のひとつ屋根の下の男女ものをドラマチックに盛り上げる王道でもある。そこで赤の他人でなく「従兄妹」って絶妙な関係が良い意味でワクワクドキドキさせてくれます。

まったく血のつながらない男女2人の一緒に暮らして疑似家族して「家族として好き」なんて欺瞞だよ(きっぱり)。とはいえ、ジローさんとあさひちゃんは「家族として好き」と「異性として好き」になるとしても絶妙なんです。従兄妹はどっちでもイケる。

「家族」のよさみ

家族やなぁ

『ふたりが家族になるまでに』の絶妙さはこの家族愛が「like」と「love」の曖昧っぷりに尽きる。あさひちゃんにとってジローさんはやっぱり男性であるが、それでも親とか兄みたいな感じでもある。

この辺のどっちつかずなのが良い意味で従兄妹って関係を上手くて美味くさせてくれる。微笑ましくもありニヤニヤもさせてくれるのです。「ふたりが家族になるまでに」の「家族」とは夫婦になるまでとして読んでもいいし、兄妹や父娘としての家族になるまでとして読んでもいい。

ハッピーエンドの「めでたしめでたし」がどうなるか分かりませんけど、「like」と「love」が交差しまくるあさひちゃんのモノローグや反応がめちゃくちゃ可愛い。少女漫画のようにあさひちゃん視点しかないので、ジローさんが本音でどう思ってるか分からない塩梅もグッド。

私はジローさんと上手くやっていく自信あるよ

最初はジローさんを警戒して男だろって感じから徐々に距離感がつまっていく感じ。これ至高なり。そしてジローさんの心の声は一切ないのであさひちゃんのスーパープレイに本心では何を思ってるか分からんのも良い。

この2人は「家族」も「男女」もどっちの意味でも尊いんです。

あさひちゃん可愛い

6話

なんのかんのであさひは着実に確実に間違いなくメスの表情をしているようになっていると思う。やっぱり従兄妹は結婚できるかならね。もちろん乙女的リアクションと同じぐらい、家族愛のリアクションも満載です。

序盤はまだどこか壁とか遠慮があったけど1巻で「愛」とは何かのアンサーも提示されています。「愛」とは「心」を「受」けると書くものですしおすし。2人が心を受けあって「愛」になってるのが感動的でした。頼って頼れてるのが家族だ。

でもさ、この「愛」はどっちだろ。

「愛とは何か」「家族とは何か」って哲学でもある。果ては若松みゆきかエルシィか。私はラブコメ主義者なので男女愛を切望してるけど、どっちでも受け入れられるぐらい「家族愛」「男女愛」が見事なラインで交錯してます。おすすめです。まる。

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コメント

  1. 匿名 より:

    あさひちゃんがかわいいから買うわ
    しかし「愛」は「心」を「受」けると書く、とはこれは「一本取られました」なあ

  2. 匿名 より:

    みゆきは一番人気のメインヒロインだったけれどエルシィは人気もない単なるサブヒロインだったから例えとしては適切ではない気がものすごくする