『黄泉のツガイ』左さんに「月がきれいですね」と言った与謝野イワンが含み有りすぎる件！

 

『黄泉のツガイ』（荒川弘）6巻読了！

令和最高峰の妹漫画と言われてる（←言ってるのは私だけです）今作は、普通にストーリーラインもめっちゃ面白いと改めて思った次第です。

 

東村に単身乗り込み、東村の子供と偽アサの二人を誘拐したイワンはユルに伝言を残した。それは人質を盾にユルをおびき出す伝言だった。ユルは二人を助けるため、指定された場所の近くで張り込むが音もなく現れたツガイにさらわれてしまう！一方、分断された左右様はイワンとの戦闘に突入し、イワンの刀からユルの両親の血を嗅ぎ取り…!?虎穴に入るは我か敵か。勇往邁進ツガイバトル、第６巻!!

 

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新郷は小悪党？

そりゃあ俺はおまえに死んでもらいない！死んでもらいたいがよぉ！納得して死んでもらわねぇと、なっ！（21話）

 

アスマの叔父のフルネームも判明した新郷ハヤトさん。2人には何かある様子が意味深に描かれてたけど、ガチの黒幕的なものじゃなさそうだなぁ。小悪党のようにしか見えない。

 

まず、ユルをぶっ殺せる立場でいつでもヤれるのにやらない。いわく「納得して死んでもらわねぇと、なっ！」である。これは本人が「俺はこう見えても平和主義者なんだぜ？（23話）」と言ってる通り（に見える）。

 

もっといえばアサを殺すって発想は前提から持って無かった。

 

力で押せねぇならアサを懐柔しろ！世間知らずの小娘だ！たらしこんでモノにしちまえ！（15話）

 

ユルが逃げられた（絶対殺すではない）ことに甥アスマを攻めてて、じゃあ片方のアサを垂らしこめろって命令である。

 

もうこの時点で6話で描かれた襲撃犯の黒幕（たち？）と相克してる。

 

「小僧が影森の屋敷に入った」

「ジンの奴うまい事やったな」

「東の村では四百年ぶりの夜と昼を別つ双子だ」

「四百年ぶり！四百年ぶり！四百年ぶり！」

「その双子がこの下界でそろった」

「顎使いの小娘は足のケガで思うように動けん」

「ジンもだよ」

「当主も留守だ」

「またとないチャンス！」

「双子がいっぺんに手に入るのか！」

「大丈夫か、男の方はツガイ含めかなりやるようだぞ」

「女の方は？女の方は？女の方は？」

「今は昼間だ。昼間ほど力は出ない」

「男の方は…まぁ死んでもかまわん」

「女の方は首から上があれば良い」（6話）

 

影森家襲撃事件で黒幕っぽく手引きしてた者は最低でも3人。1人はオツムがアレなんで論外として少なくとも2人はまっとうな受け答えが出来てる。で、ユルは死んでもOKは分かるが、既に「解」能力得てるアサまで「首から上があれば良い」と死んでも大丈夫ってスタンス（おそらく右目だけ残ってれば利用できる？）。

 

一回死ななきゃGETできない「封」能力を得てないユルは殺していいってのは分かる。もう「解」能力得てるアサを殺してもOK（首から上があれば良い）ってどういう意味だってばよ！？

 

6巻まで読む限り新郷ハヤトはアサを「首から上があれば良い」って分かって無い。だから甥アスマにたらしこんじゃえよ！って言ってるわけで…。

 

影森家襲撃事件の真の黒幕は新郷ハヤトで無い！？

 

含みを持たせる笑みと浮かべてたアスマも、実母の恨みを叔父（母の兄）に持ってて暗躍してたものの、アヤシイ笑みは元から。生まれつき損する顔らしい…。

 

あの子なんであんな企み顔になってしまうんだろうね。顔で損してる（24話）

 

笑みがめちゃくちゃうさんくさい影森アスマ。

裏切者は黒谷アキオ

22話

 

アキオが裏切り者なのは予想通りかな。ジンから「結界の外に控えてろ」「誰もいれるな」って言われてたのに結界内である屋敷にいて現場リーダーの昭島を撲殺してました。明らかに口封じしてましたもん。

 

またアキオはアサを生け捕りにしようとするわけでなく、初手で撲殺しようとしてるのも気になる。この辺を踏まえると、新郷ハヤトの手下ってわけでなく、「女の方は首から上があれば良い（6話）」と言ってた仲間かなぁ。

 

 

まだ具体的に姿を現して無い勢力がありそう。ユルとアサの沖縄にいる祖母をほぼ監禁してたり、アサは死んでも「解」が利用できる（？）と知ってる奴等かな。

 

そもそもアキオが影森家を裏切る動機が分からない。黒谷四兄弟は影森家に恩義あるらしいですしおすし。それなのに本気でユルに殺意向け、アサの帰る場所消そうとしてた。雇われたとか裏切ったとかそういうチャチな動機でない「何か」がある（気がする）。

影森ヒカルが謎

あと、やっぱ気になる存在は影森ヒカルです。

 

俺、風呂に行ってくるんでその調子で続きよろしく！（22話）

 

今回のアキオをあぶり出す作戦は影森ゴンゾウとジンが企んだ壮大な計画。影森家ほぼ総出で協力しており、立川マコトさんまで演技させアサ（偽）が一人になるシチュエーションを作ってアキオを騙してました。

 

影森家総出なのにどう見ても作戦何も知らされてないヒカルである。23話では本当に風呂入ってたけどさぁ、タイミングとか考えちゃうと…ねぇ？

 

正門とまったく同じ存在しない西門（8話）

 

これ…門一つ分くらいの幅ですかね。この線は…カミソリ？いや…もっと鋭い何か…（15話）

 

現時点で判明してるのは白壁しかないはずの西門を生み出したのは与謝野イワンで間違い無いでしょう。マガツヒ「大凶」「小凶」で西の壁と正門を入れ替えたと思われる。ただこれだと正門の方にも鋭い刃物で斬った跡が残りそう。

 

6巻ではアスマが叔父を騙す為にツガイ能力を過小に見せる事が描かれてたので、影森ヒカルのツガイ黒白「ベタ」「ホワイト」はモノクロにしかならないってのは本当か。まあ現時点では何とも言えませんが…。

与謝野イワンは新郷のところに最近入った

新郷の元に最近、手練れのツガイ使いが加わってね。そいつに感づかれたくなくて余計に慎重になってる。大小の刀のツガイを使う男だ（24話）

 

夜道のチカンこと与謝野イワンはヤベー奴だという情報…ってちょっと待て。

 

＞新郷の元に最近、手練れのツガイ使いが加わってね

＞新郷の元に最近

＞最近

 

与謝野イワンが新郷のところに雇われたのは最近。これはめっちゃ含みがありますね。マガツヒ「小凶」「大凶」にはユルとアサの両親（ミネとナギサ）の血の匂いがあった。

 

なにより人すら転移して入れ替えられる能力ならば、飛行機からミネとナギサが消えたアンサーでしょう。

・私を影森家に預けて夫婦で沖縄に向かった飛行機の中で…消えた

・飛行中に上空で密室から消えてた

・東京から確実に搭乗してた。沖縄に着いたら飛行機の中にいなかった（6話）

 

ミネとナギサが幼いアサを連れて「東村」から逃げ出したのは約10年前です。で影森に保護されてしばらくしたら、生活が落ち着いたのでナギサの故郷の沖縄に一度顔を出そうと飛行機乗ったら行方不明。

 

犯人が与謝野イワンだとして、最近の出来事では断じてない。なのに新郷のところに最近入ったそうな。これは偶然なのか、何か目的があって新郷のところに加わったのか。

「月がきれいですね」

月がきれいですね（21話）

 

訓練された荒川弘読者は与謝野イワンが左さんに「月がきれいですね」と言ったのは何か訳アリなんじゃないかと裏読み・深読みしちゃうね。本当に満月が綺麗で言っただけの可能性はゼロじゃないが、荒川弘作品だと「何かあるのでは？」と思うのは普通のこと。

 

夏目漱石が実際に言ったかは真意不明ながら「I love you」を日本人は直球で言わないので「月がきれいですね」と翻訳しなさいと言ったとか言わなかったとか。つまり愛の告白と同義である。

 

その言葉を与謝野イワンは左様に発した。

つまりどういうことだってばよ！？

イワンのかゆいところ

■左様だけご指名（絶対殺す）

あんたがいると「封」がユルと契約してくれないかもしれないんだよ。よいう訳で左さんは邪魔だ。消えてくれ（20話）

 

「解」と「封」の天敵である左右様がユルと契約しちゃったのはマズイ事だと呟きつつ、特に左さんはユル（封）との相性最悪。左さんがいると「封」がユルと契約してくれないかもしれないということで消しにかかります（当然右さんも参戦するが）。

 

理屈の上では「まあ、分かる」ぐらいでしたけど、それでいてお互い初対面（と思われるやり取り）で「月がきれいですね」と言い放ったのは、恋焦がれたような絶対左様ぶっ殺すマンって意志すら感じた。

 

そもそも現在進行形でユルは命狙われてるし、死んで「封」目覚めて欲しい勢力が多数の中で、「封」の天敵なんで能力目覚めないかもしれんから左さん抹消するって発想はこれまで誰も無かったので新しすぎる。

 

イワンのこの着想は自ら出した推測なのか経験則からくるものなのか。

 

■400年前が関係？

おぬしらを除いて一番新しい東村の双子が約四百年前と言ったろう？その時の双子の片割れは生き返らなかった（10話）

 

妄想の領域なものの経験則なのか？と。

 

ユルが「封」の力に目覚めないかもしれんので天敵である左さんを消すって発想に至るなら前の…約400年前（関ヶ原の合戦で左右様の下界に現れ夜と昼を別つ双子が生まれたそうな）が関係あるのかと思ったり思わなかったり。

 

前回（約400年前）の東村の双子は片方は生き返らなかったらしいですからね。

 

もっと想像膨らませるとイワンが刀の達人っぷりとファッションも含みあるんよね。

 

■現代人のセンスではあり得ない独特な髪型

そういえば今の下界は刀持ちが全くと言っていいほどいないな。四百年前はそこら中にいたものだが（20話）

 

イワンは刀の達人である。それはもう、現代人が刀のツガイと契約したので修練積んだ…では説明つかないほどのレベルで刀を操ります。今の下界には似付かわしくない刀持ちであり、それを超レベルで使ってる。

 

さらにイワンの前衛的な髪型も引っかかる。「髷」に「簪（笄？）」を差してる。平成・令和を生きる者には理解できないセンスである。

 

 

ほとんど想像・妄想の領域だけど、与謝野イワンは400年以上生きてる化物かタイムスリップしたか輪廻転生したか…400年前の人物の経験があってこその言動があるように見えてしまう。お前ほんまに平成・令和に生まれた現代人で刀のツガイGETしたので刀の達人になったの？

 

与謝野イワン400年前に左さんとの因縁ある説！知らんけど。

6巻の妹アサ

下界で狼煙使い人なんて限られてるから兄様かと思って来たのに。ちっ！！（24話）

 

銀河級舌打ちキター！！！

 

兄様デレのアサも可愛いけど、兄様に会えるってルンルンで（配送センター屋上にいたのに外のユルより早く別邸みたいなところへ駆け付けたって狼煙見てダッシュしてきたのか？）ハズレで心底ガッカリして銀河級舌打ちするアサちゃん可愛い。

 

これまでお兄ちゃん大好き実妹として数々のファインプレーしてきたが、ヤンデレ妹にもなれるポテンシャルを見せてくれた。やはりアサは令和最高峰の妹キャラだと改めて思った次第です。はい。

 

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