デジャブである。
最近の『かぐや様は告らせたい』は以前のエピソードを拾ってセルフパロディすることが顕著です。今回の「石上優は見せつけたい」は、お馴染みとなった藤原さんが白銀に色々と手ほどきするシリーズの最初である23話「白銀御行は見せつけたい」を踏襲したものでした。
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166話:石上優は見せつけたい
石上優は白銀よりできる男
流れから構図やコマ割りまでコミック23話「白銀御行は見せつけたい」のセルフパロディであるものの、白銀に比べれば石上はできる男だったのです。
白銀の壊滅的な不器用さを何度も経験した藤原さんは嫌な予感で目が死んでいましたが、普通に基本ができるのを見て藤原さんもビックリです。
いやさすがに白銀のアレと比べるのもどうかと思いますけどね…。
そういえば藤原さんの白銀に教えるシリーズってまだ「社交ダンス編」が消化されてませんね。どこで社交ダンスを教える話をやるのか気になる。
かぐや様がコーチしてた
日が沈んでから男子と会うはしたない女だなんて思われたくないもの
前回「かまってちゃんアピール」でさんざんはしたない姿を見せといて今更である。
ま、そんなこんなで白銀も加わって、石上にコーチしようとしますが、実はかぐや様がすでにコーチをしていたのでした。藤原さんの反応が最高に面白かったギャグの切れでしたね。
藤原さんと白銀のやり取りがレベル高い漫才とbなっており、おおいに笑えるギャグ回でもあった。普通に面白かったです。しかしながら、我らが最も刮目したいのはラスト2ページの「石上×つばめ先輩×ミコちん」の三角関係でしょうよ。
最近の…3学期はじまってからの『かぐや様は告らせたい』は笑えるギャグは健在なもののどこか物足りなかったのは事実です。修学旅行でビッグイベントがあるからかもしれんけど、大人しいエピソードがずっと続いてましたしね。
なんつーの?もっと読者的にも「うおおおおおお!続きどーなんだよコレ!」って展開はとんとありませんでした。
だ・け・ど!
ここで超特大の爆弾を落とすってんだからね。
3学期の『かぐや様は告らせたい』がようやくはじまった感よ。
爆弾落ちました!
そう!これこれ!こういうのだよ!
俺たちが求めていた3学期はまさにこういうのなんだ!
ミコちん(と大仏さんと小野寺さん)が見てる聞いてる真ん前でつばめ先輩をデートに誘うっていうね。これはもうあれじゃん!ラブコメにおける「修羅場」ってやつじゃないのかにゃ。
ラブコメといえば「風呂場」と「修羅場」は最大の見せ場です。
ぶっちゃけ、かぐや様と白銀のラブコメ模様はくっ付いてるので完結してるといえます。四宮本邸がある京都の修学旅行で一波乱あるでしょうけど、ラブコメ模様では俄然興味あったのは「石上×つばめ先輩×ミコちん」の三角関係です。
果たして石上は誰とくっ付くのか。その過程におけるミコちんとつばめ先輩はどれだけの可愛い記録を叩き出すのか。読者の3学期の興味はこれに尽きてましたしおすし。もちろん日常ギャグ話も面白く読んでましたけど、エサを目の前に「おあずけ」くらい続けてたような状態でした。
ここで、石上関係のラブコメが動き出すとなると「キター!!!!」と拳を握りしめて叫びたくなっちゃう引きですよ。めちゃんこ続きが楽しみです。
それぞれの反応
大仏さん、ミコちん、小野寺さん、つばめ先輩…それぞれの心境を述べよって国語のテストに出てもおかしくないぐらい文学的ですな。それぐらい意味深です。
まず、大仏さんのめちゃくちゃ嬉しそうな反応は気になるところでしょう。
あんた、石上がつばめ先輩をデートに誘うことがそんなにルンルン気分になる事柄なのかよ!って思ったり思わなかったり。
あーあ。これは悪手だ。よくない。
よくない。ミコちゃん。そろそろ気づいちゃう。
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冬休み、骨折したミコちんが石上をこき使えって小野寺さんのアドバイスに微妙な顔して、実際に甘えまくってる姿をみて「これは悪手だ」「よくない」「そろそろ気づいちゃう」と含みがあるモノローグを述べてただけに意味深すぎるだろ!
どういう意図だったのか詳細不明ながら、大仏さんは石上がつばめ先輩とくっ付くことを良しと思ってることは間違いないでしょう。ミコちんとくっ付くのはダメであると。
対して、ミコちんと石上をくっ付け隊の小野寺さんの微妙な反応よ。まるで「あーあ」「なにやってんだ」とでも言いたげな面白く無さそうな表情をしています。
ミコちんの親友でもある2人の反応の正反対っぷり。大仏さんは石上とアレコレするの反対。小野寺さんは石上と一緒になるべき派といったところ。
もっとも刮目すべきはミコちんの無表情だよね。
ミコちゃんはどう思ってるんじゃろ?
ゴリゴリに甘やかされてたミコちんは恋する乙女のように赤面してましたからね。少なからず石上に対して異性として意識してたのは間違いない。客観的に見てメス顔してた。
さらに深読みすれば前々回で、石上にノート取ってもらったのが明かされました。つまり、石上の「文字」を知ってしまったともいえるわけで。これは「気味の努力はいつか報われる」って手紙を書いた…ミコちんにとっての「王子様」がイコール「石上」と気づくフラグでもある。
今回のノート写しで「石上の書いた文字をミコちゃんが手に入れてしまう」というのは後にあのしおりの手紙の文字とのフラグになりそう
— R.K (@ryutark) January 9, 2020
この漫画は、白銀やかぐや様を中心にエピソードによってキャラクター視点が変わり心の声を吐露する青春群像劇でもある。が!ミコちんだけは一度足りともミコちん視点で描かれることはなかった。
ようするに内面がまったく描かれてこなかったわけです。モノローグはゼロである。ゆえにミコちんの本心はどうなのかは正確なところは分からないのです。ここが三学期バージョン『かぐや様は告らせたい』を面白くさせてるキモでもある。
裏ヒロインのエモ部分
・ミコちゃんの本心は分からない
少なからず石上に惹かれてる…むしろメス化してるのは間違いない。
石上がつばめ先輩をデートに誘ったのは本心では絶対におもしろくないと思ってることでしょう。
ただ、その乙女内面の詳細が分からないのがミソよ。面白く無さそうのは分かる「ひょっとして手紙で励ましてくれたのは石上だと気づいてる可能性もあるのでは?」と読者が想像できる前々回を踏まえてるので、ミコちんのヒロイン力(ぢから)は輝く。
ミコちんは王子様が石上と気づいてるか否かで今後の趨勢が大いに変わる。
んでもって、つばめ先輩もまた「裏ヒロイン」(?)であり、内面…心の声が描かれてません。クリスマスイブとそれからの描写を見る感じ、石上の惚れてそうですがね。俯瞰して見れば「石上」「つばめ先輩」は両想い状態だよなぁと。しかし一筋縄でいかなそうなのがこの三角関係です。やべー!楽しみすぎる!
コメント
小野寺さんも実は石上に惹かれていてこの表情だとしたら超エモい(深読み)
大仏さんもその可能性があるのだよなあ
オタク同士だし(親友同士で三角、四角関係とか好物です)
それはないわ
それなら今回喜ぶ訳がない
そもそも団長と付き合ったりしてるし
団長とは別れたんじゃなかったっけ?
別れたけど、一度は付き合った訳じゃん
しかも、筋トレが気持ち悪くなければまだ別れてなかったかもしれないし
石上周りが動くのは修学旅行編の裏だと思っていたんですが、まさかここでこんなにあっさりぶっ込んでくるとは…
最近日常回がずっと続いてたので、そろそろ真面目な方向性の恋愛モード突入でしょうか?
やっぱり裏主人公だけあって石上の恋愛話面白いよな
ネットでたまに、主人公くっついたんだから引き延ばすなとか見るけど
こっちも気になるし面白いわ
現状、石上が100%つばめ先輩に矢印が向いてて、ミコちゃんに可能性がないからいうほど三角関係でもない
この漫画は1巻から徹底して自分に正直にならないと恋は進展しないと描写されてるのでミコちゃんは今のままだとマキちゃんルート一直線だと思う
だからこそ、経験者のマキちゃんの出番
素直にならないと後悔すると言えるのはマキちゃんしかいない
石上の直球なデートのお誘いが大仏さん的にアリ寄りのアリだった説
大仏さんは石上とミコちんがくっついて欲しくないんだから喜ぶに決まっているでしょ
大仏さんはミコちんが好きなんでしょ、柏木神的な意味での好きならいろいろ納得できる