実写映画『かぐや様は告らせたい』
映画見てきました。
めちゃくちゃ面白かったです。
同じ原作ファンでレビューする同士である現実逃避のayumieさんと見てきました。観終わった後にお互い感想を述べ合ったのですが、総じて「満足」「笑えた」というものでした。原作ファンもそうでない方も楽しめる出来だったと思います。ゲラゲラ笑いまくれる。
すでに現実逃避さんで感想を上げておられますのでそちらもどうぞ。
<現実逃避さんの感想>
目次
実写映画『かぐや様』
(※映画のネタバレ全開ですのでこれから観るって方はご注意)
『かぐや様は告らせたい』やってました
コミック3話
映画館でも「ドッ」と笑いが頻繁に起きておりかなら爆笑できるコメディが繰り広げられてました。
内容のほうは終盤までほぼ原作に忠実なんですよね。
つまり、内容をほとんど知ってるわけですがそれでも声出して笑っちゃいました。
はじめてドラクエ8が3Dになっても「ちゃんとドラクエしてました」って言われたのと同じように、ちゃんと『かぐや様は告白されたい』してましたわ。
コミック1~3の映画館エピソードでは内容もオチも知ってるのに噴き出してしまうのは、やはり「かぐや様」の面白味を実写で再現できたからでしょう。
もちろん役者の演技によるところも大きい。かぐや様役の橋本環奈さんも白銀役の平野紫耀さんもしっかりかぐや様と白銀やってました。メタ要素もあったがそこもきっちり笑いを取ってましたね。
アニメの印象強いので、最初は声に違和感あったりするのですが途中から「かぐや様(橋本環奈)」「白銀(平野紫耀)」がシックリきました。これは原作ファンだからなので、映画が初見なら気にもならないと思いますけどね。
で、その中でも藤原千花役の浅川梨奈さんがマジ藤原さんだった!
声もテンションも演技も「あ、これ藤原さんが三次元になった」とビビったね。
漫画&アニメで形成された藤原千花像の違和感ゼロです。
頭悪い(誉め言葉)ハイテンションかき回し役としてマジのガチで藤原さんそのものでした。実写でここまで二次元キャラが合うのかと感動ものでしたわ。特に声が素晴らしい。「ウザ可愛い」を完璧に表現しており、個人的にナンバーワンの役だったかも。IQ3の助演女優賞だYO!
ドローン大活躍
コミック6話
原作通りの展開をしていく中でも、映画オリジナル要素はありました。
それが早坂さんが操るドローンです。
例えば、柏木さんの彼氏(翼くん)の恋愛相談は原作では生徒会室で繰り広げられてました。映画版ではかぐや様がいる生徒会室では…と外に出て相談します。
それを逐一実況して観察するのに大活躍したのがドローンなり。白銀&翼の恋愛相談をドローンで追ったり、それを遠くから見るかぐや様の反応ってのは映画オリジナル要素でしたが、映画館で笑いが起きてましたし、自分も笑ってしまう。
実写映画『かぐや様は告らせたい』はドローンと佐藤二郎だったといっても過言でない(何のこっちゃ)。意外と終盤も活躍したドローンはキーアイテムにもなってました。ドローン使いの早坂さんが強烈に印象に残ってる。
ちんちん
コミック27話
爆笑したのは原作でも神回として伝説のちんちんでしょう。映画館でもかなり笑いが取れてたと思います。原作知ってようが初見だろうと噴き出してしまうくだらない下ネタは不変のおもしろ要素であるんだなぁと。
原作との違いは石上の有無。かぐや様と藤原さんの2人でやってたペスのちんちんネタ。途中で白銀が入ってきたじゃないですか。映画はそこに最初から石上がいて、かぐや様が噴き出したコーヒーを浴びるご褒美…もとい、オチ要員でした。最後まで青春ヘイトで一貫してました。
特に男子の前でこんな話はできないって、最初から石上いるやんか!男と認識されてないんかい!と観客が突っ込んでしまいたくなる石上の配置は見事。
もともと、原作では途中からメインキャラになる石上が最初から存在してるのが映画オリジナル。良い意味で笑えるのフックになってました。ちんちんエピソードも、原作コメディ要素にプラスアルファでもしも最初から石上がいたらでドッカンドッカン笑い取れた。
お見舞いと仲直り
コミック38話
映画は2時間の枠で2学期までいくので、端折るところは端折るのですがよい感じでテンポよく展開されてます。原作でがぐや様が風邪を引くのは雨に濡れたからですが、映画はちんちん事件で「変態」と言われたショックで寝込んでしまいます。
お見舞いイベントは、原作通り一緒のベッドで寝てしまい仲違い。からの仲直りでした。原作では「本当は指一本だけ触れた」描写はなかったじゃないですか。そこを映画は拾っていました。白銀がかぐや様の唇に指に触れてお可愛さショックで倒れて…と。
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当然、漫画やアニメと映画では媒体が違うので受ける印象は違いますけど、原作にはなかった部分を補完できる仕様なところもあって、原作ファンも「お!」と思う部分があったのではないでしょうか。
夏休み
仲直りして夏休み突入。
2人とも夏休みに会う約束せずにヒマで会いたいって生徒会室ですれ違う様子は、実写版でも切なくさせてくれます。
映画は生徒会室が大きめでかぐや様専用の副会長席も存在します。普段のかぐや様は自分の副会長席に座ってたので、夏休みで白銀の会長席にはじめて座ったのは映画ならではの演出かなと。
随所に居ても居なくてもストーリー上まったく関係ない白銀父(高嶋政宏)がナイスボケをかましててコメディの良いアクセントにもなってました。お前は虫取り持ってゲーセン行くのかよ!
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「花火の音は聞こえない」
コミック45話
後半の山場はやっぱり「花火の音は聞こえない」である。
もちろん実写版でも素晴らしいエピソードだったんですよ。
ただ、やっぱ感動は漫画のが遥かにありましたね。というのも、漫画はサブタイトル込みの演出で前編で花火に行けなくて「花火の音が聞こえない」で、後編で白銀イケメンっぷりに心臓がドキドキして「花火の音が聞こえない」で読者がKOされたからね。
映画はサブタイトルの演出が無いので、はやり心臓の音で「花火の音が聞こえない」と言われてもニヤニヤできるが感動がドッカーンと打ちあがる程ではなかった。そこは仕方ない部分でもありますが…。
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また、映画は「巻き戻し」の演出が光る。最初の映画チケットを白銀が隠すでも使われており、コミックおまけでやった「四宮を探せゲーム」を巻き戻して詳細を映像化してたのは印象的。こちらも補完としておもしろかった。
田沼正造であり佐藤二朗
田沼正造(佐藤二朗)
そして、夏休みまで時系列含めて原作に忠実でしたけど、2学期は原作話を拾いつつオリジナルストーリーになっていきます。恋の病に倒れたのは夏休みの「花火の音が聞こえない」が原因で、そっから田沼正造(佐藤二朗)の独壇場となります。
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映画版のナレーションも担当してた佐藤二朗。情熱大陸のパロディもソーラン節も腹抱えて笑う。メタネタも散々繰り広げて卑怯なほど笑いまくりました。反則だよコイツ!実際、この映画を総括すれば佐藤二朗映画だった。強い!強すぎるんですよ!佐藤二朗のキャラは!もう佐藤二朗が映るだけで笑いが起きるレベル。
佐藤二朗はズルイ。
映画オリジナルの選挙戦
2学期の流れとしては、コミック46話「かぐや様は避けたくない」(恋の病煩い)→コミック79話「かぐや様は診られたい」→コミック59話「第67期生徒会」→オリジナルの「白銀VSかぐや様の第68期生徒会長の選挙戦」って感じで締め。
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白銀はかぐや様が倒れたのは心臓病だと思い、かぐや様にこれ以上無理させられないと生徒会選挙に再び立候補。かぐや様は白銀が心臓病と勘違いしてもう役職には付かせないと言われ生徒会長に立候補。
ミコちゃんは登場しません。かぐや様と白銀の一騎打ちの生徒会選挙が繰り広げられるのです。原作であったネタを上手く踏襲しつつのオリジナル話。
まあ、誤解が生じてはじまった選挙戦ですが目も当てられないものでした(誉め言葉)。選挙演説ではもう全校生徒の前でイチャイチャしてるだけでしたからね。コミック51話「柏木渚は見てられない」を全校生徒の目前でやってるようなもの。
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「もう勘弁してください!」と土下座して謝ってしまいそうになるぐらいイチャツキで自然と頬が緩みました。すごいラブコメっぷり。ラストも含めてよくまとまってたなと。まあ、終盤もうほぼ佐藤二朗劇場だった気もしますが…。
笑いあり、ニヤニヤありで、『かぐや様は告らせた』ファンとして大満足の映画でした。特にコメディ部分は最高。文句無しに笑える。まる。