圧倒的じゃないか!
我が推しヒロイン(重曹ちゃんの可愛い力)は…。
あまりのヒロインっぷりに圧倒されてしまいました。あまりの主人公っぷりに震えてしまいました。あまりの心情の機微が凄すぎて鳥肌が立ってしまいました。ええい!新生「B小町」センターの有馬かなは化け物か!
※ヤンジャン!なら【推しの子】が無料で読めます
新・重曹ちゃんをすこれ
伝説のアイドル・星野愛は恋をして化けた
【推しの子】はアイドル漫画と並行してミステリーサスペンスのようにアクア・ルビーの実父を探す…って軸がある。いま最も有力なのは「劇団ララライ」の誰か(現在も所属してるかは不明)。
アイは最初っからスーパーアイドルだったわけでなくただの芋娘だったのである。
33話
そんなアイが変わったのは恋をしらからなんです。鏑木プロデューサーがワークショップとして「劇団ララライ」を紹介したことがきっかけで、そこで誰かに恋をしてスーパーアイドルロードを歩むことになったと。
恋を人を変えるのである!これは有馬かなにも当てはまるのです。レジェンド・アイのようにプロ意識が芽生えたというかスーパーアイドルになる(だろう)歴史的瞬間を目撃しちまったぜ。
伝説アイドルと同じ道を歩むのが我らが重曹ちゃんってわけです。
いやまあ、「今日あま」収録でとっくにアクアに恋してたわけですけど、本人は気づいていないお子ちゃまでしたからね。そんな有馬かなの恋を自覚(?)する歴史的瞬間が芸術的ですらあった。それが38話です。
羨ましい
38話
羨ましい.
インフルエンサーのMEMちょ(黄色)のファンが多いのは想定内。予想外にルビー(赤色)のファンもいた。かな(白)はまったく無いというファン層。
そしてリアルタイムに現在進行系でルビーのアイドルとしての才覚を目撃するのです。誰もが心を奪われる眩しすぎるスマイル。今この瞬間も誰かの心を奪ってファンを増やしてる。ルビーはアイドルとして天下とれるだろうと。
そんなメンバー2人とファン0人の重曹ちゃん。抱いた心情の吐露は単純明快な劣等感である。羨ましいと。皆に見てもらえて求められて。そう。重曹ちゃんは天才子役時代を最後に誰からも見て貰えなかった(と本人は認識してる)。
この「羨ましい」って本音の吐露に至る過程も芸術的だ。
劣等感の塊だった重曹ちゃん
私はもう要らない?(37話)
売れっ子の天才子役だったのはとっくの昔に過去の栄光。芸能界の荒波にはじき出された。期待に答えられず、失敗、挫折、蹉跌を繰り返す内に自分はもう要らないのではないか?って自問自答までした。
でも努力だけは続けたのは売れなかったリリース曲でもめっちゃ上手くなってた事から明白。でも、芸能界は売れなきゃ意味がないので、有馬かなは失敗しかなったわけ。誰からも認められず自虐思考になっていた。
だから誰かに見てもらいたいし、認めてもらいたいわけ。
「誰か私を見て」
誰か私を見て
心の叫びである。
赤(ルビー)と黄(MEMちょ)のサイリウムしかないライブ会場。白(有馬かな)は目に見える限りゼロの状況下で、過去の天才子役から没落して「私の事を見てくれる人は誰も居ない」って言い切れるぐらいの紆余曲折。
作画の「眼力」も凄まじいものがあった。冷静に俯瞰してライブ会場のファンのペンライトを把握してる時の、いかにもな業務上な瞳。そこからルビーの天性アイドルスマイルで一瞬驚いた瞳。自分を見てる人もファンもいないと死んだ魚の目。
まさに暗闇で光を求めて縋るかのような目隠し。「誰か私を見て」って吐露のインパクトを強調させる。誰も有馬かなのファンなんて居ない。白のペンライトは無い。
そこからの劣等感と自己嫌悪に苛まれたモノローグと暗黒色のコマ外が凄まじい。コマの外を黒く塗るってワンピでお馴染みの過去回想じゃん。漫画読む上の一般常識の表現じゃん。それを逆手に取って過去の劣等感に苛まれたシーンだけでなく、過去に囚われてる有馬かなのを見事に浮き彫りにする。
同時に真っ黒のコマ外はどす黒い負の感情を表現するのにもよく使われる(羽海野チカ先生の漫画で同じみの表現技法)。
- 過去のエピソードで使われるコマ外の黒いベタ塗り
- どす黒い負の感情吐露で使われるコマ外の黒いベタ塗り
このダブルの意味合いを持ってた有馬かな視点のモノローグ。過去と負の感情のダブルパンチです。だから過去のエピソードが終わって今のライブシーンでコマ外黒いベタ塗りが続く。
誰か誰か
私はここに居て良いって言って
十数年来の過去「誰か私を見て」の内面。過去エピソードと負の感情を両面で黒いベタ塗りコマ外ページで表現させるのが上手すぎる。そして黒いベタ塗りのページは、白いペンライトを発見して白くなる。あまりにも芸術的な描写に鳥肌が止まらなかった。
野外の夜空に輝く白いペンライトを見つければ黒い霧(過去のトラウマと今の負の感情)が晴れたかのようにね…。「瞳」もグッド。ここまで達観した半生を踏まえて死んだ魚の目してたのが一転してすさまじい眼力がったのです。
ふつくしい…。
コマ外の黒ベタが白くなり黒いもやもやが晴れたかの如く描写と同時に、白いペンライトを振るアクアを発見した重曹ちゃんの「瞳」がね。いいんだ。ただただ圧倒されるのみです。
まるで暗黒に差し込み光。荒野に咲く一輪の花。アクアの白いペンライトは重曹ちゃんにとってどんだけありがたい奇跡だったか。
驚いた表情でありながら、目に光が生きる希望のようなものがあった。そんな眼力がギュギュッと詰まってたのです。子役時代で賞味期限切れて、矢吹丈のように燃え尽きて、灰と化してた重曹ちゃんのファイティスピリットが再点火されたのだ。
「アンタの推しの子になってやる」
アンタの推しの子になってやる
タイトル【推しの子】。アクア・ルビーが前世で推してたアイドルの子になる…という意味合いだけでなくもう一つの意味を示して見せた僕らの重曹ちゃん。
アクアの推しの子になる!
ワンピのルフィによる海賊王におれはなる!に匹敵するパワーワードですよ。
ハートを撃ち抜かれる。だってですよ?有馬かなは誰からも認められず誰か自分を見てって自虐少女だったわけですよ。だからこれまでの心の叫びは以下のようになってた。
- 期待に応えられなかった
- 私はもう要らない?
- 子役じゃない私に価値なんてないのよ!
- 私にファンなんていないから
- 羨ましい
- 私の事を見てくれる人は誰も居ない
- 誰か私を見て
- 私が必要だと言って
- 誰か誰か、私はここに居て良いって言って
重曹ちゃんお闇が深すぎる。
ここで刮目したいのは、誰からも求められず必要とされず見られていなかったって自己評価による願望吐露でしょう。欲したのは【誰か】なんですよ。
誰かに見て貰いたかった。誰かに求められたかった。だ彼かに見て欲しかった。誰かに必要と言って欲しかった。誰でもいい。誰でも良かった。「誰か」だったわけです。でも、アクアは実はちゃんと重曹ちゃんを見てたって38話まで示され、それに気づけたと言える。
つまり、有馬かな【誰か】はとっくに叶ってた。でも、そこからさらに未来を希望を夢を見据えたのがいいんだ。最高なんだ。
アンタ(アクア)の推しの子になってやる
誰からも求められず見られず必要とされなかったトラウマと劣等感しかない重曹ちゃんが、【誰か】…って有象無象でなく、はっきりとしっかりと【誰か】でなく【アクア】ただひとりの【推しの子】になりたいってね。
「誰か(誰でもいい)の推しの子に」からの「アクアだけの推しの子に」である。
誰でもいいから私を見てよー!からのまるで違う心持ち。例えるなら9999人に好かれるよりたった1に愛されたいみたいなものです。「誰か」「誰か」「誰か」…と誰でもいいからって心情からアクアたったひとりに好かれたいって本音の心情。最高のヒロインすぎて白旗上げて降参です。
重曹ちゃん is 可愛い!
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コメント
これが王道だ!っていう「予想通り期待以上」の典型でしたね。
積みに積んだ描写が爆発して、シュールな絵面のはずの真顔ヲタ芸に感動してしまった…
重曹ちゃんは「誰か」に見てほしかったから「ピヨえん」が自分の長所をポンポンあげてくれたときドキドキしてたんだよね
闇深で誰かに見てもらいたい女の子と
いつも見てくれる王子様と
同じ事してくる正体不明の人物
なんか某風紀委員と某会計と某ステラの君みたいですね…
がわいぃじぬすきはぁーすき