『ニセコイ』168話ツウジタ
感無量である。
そっかー。いよいよ『ニセコイ』が完結か。
小野寺さんと楽の想いは一つになったしね。もう結ばれるだけです。感無量としか言いようがないね。好き合う小野寺さんと結ばれて大団円です。
思い返せば、『ニセコイ』が連載開始された頃は『鏡の国の針栖川』へ放たれた刺客程度の認識でした。実際に『ニセコイ』なんてすぐ打ち切られると思ってましたし。
ぶっちゃけ最初は斜め読みだったし。ところがね、読み続けているとね、あるヒロインがもの凄く可哀想な扱いなんだと気付く。小野寺さんである。
なんか知らんが、円環の理に導かれる如く谷底へ落とされたからね。
いくらなんでも、この子が可哀想過ぎると応援したものです。
初めは同情心からでした。それがいつの間にか、小野寺さんは俺に生きるエネルギーをくれていた事に気付く。その天使の笑み、疲れを癒してくれる可愛さ。小野寺さんがいれば、今日も生きていける!
小野寺さんは女神!
とはいえ、毎度毎度上げては突き落とされる小野寺さんである。
なんかこっちも小野寺さんはそういうキャラだと慣れてしまった。
そういうキャラ
いつからだ…?
可哀想な小野寺さんを笑って済ます様になったのは?
一体いつからだ?
フラグが折られるのを間を置かず過ごせる様になったのは?
そんなんじゃねェだろ!
オレが求めた『ニセコイ』の極みは!
敗色濃い小野寺さんにこそ、全霊を以て応援する事!!
ここは墓場!千棘のな!
感謝するぜ!
クリスマスイブで小野寺さんと結ばれる、これまでの全てに!
感謝するぜ!これまでの全てに!
感無量と言うしかない。
胸に熱いものが込み上げてくるね。
今まで、何度も小野寺さんが告白しようとして神の見えざる力が働いて無効化されてきたか。しかし、今回は楽から動くからね。もう過去など振りきって今の気持ちが大事と結論付けてますから。
らっくんは、今まで、小野寺さんの気持ちに気づかない唐変木だと思ってすまんな。
さすがラブコメ漫画の主人公だ。僕らの期待を一心に背負って小野寺さんに告白する!今の楽とのシンクロ率400%突破である。エヴァ乗れちゃうよ!
楽「…オレは、小野寺の事が…」
フッフッフッ。
まて、まだ笑うな。いやもう笑っていいのか。
これは勝ったな。完全勝利である。乾杯しようじゃないか。
小野寺さん派の勝利に。実にめでたい!
ついに宝具のエクスカリバーを炸裂させたか。
「約束された勝利の告白」である。
モチのロンで小野寺さんの返事は決まってるでしょう。
大勝利確定!「ニセコイ」完である。
これが夢にまで見た「オノデラピース(愛の大秘宝)」か。
うーん、感無量!
パアァアァアァ…
…ん。
楽が告白しようとした絶妙のタイミングで伝説のもみの木のイルミネーションが点灯した。まあ、これはアレですよ。決して邪神コミの邪魔じゃないと思うよ。
だって、このもみの木のイルミネーションを男女で見ると、その2人は一生幸せなカップルになるという伝説があるから。
つまりそういう事だ。
告白して結ばれる前に、一生幸せなカップルになれる伝説を達成したわけだ。
やったね小野寺さん。
これで一生幸せなカップルになれるよ。つまり結婚って事だ!感慨深い。
その証拠に、今度は小野寺さんから切り込むからね。
切り込む小野寺さん
こんなに幸せでいいのでしょうか?
小野寺さんが、こんな素敵展開ばかり起きていいのでしょうか?
いいのだ!(断言)
…そうか余は、この瞬間のために小野寺さんを応援し続けて来たのだ。
小野寺さんの勝ちだ!
もう笑うしかない。この大勝利に!
ブロークン・ファンタズム(壊れた幻想)敗れたり!
いかに、フラグをぶっ壊す事に定評のある神(作者)といえども、もうこれは覆らない。
神話の宝具は凄いぜ。
小野寺さんが覆したのだ。
因果と結果を逆転する魔槍、ゲイボルグ(放てば必ずハートを貫く返し)である。
今回は、宝具級の必殺技がバンバン飛び出すから凄い。
これにて完全勝利。
最高だ。今までアヴァロン(全て遠き理想郷)を目指し小野寺さんを応援してきました。並行世界ではない。夢じゃない。あれは遠き理想郷、この『ニセコイ』本編の先の世界である、と。
その通りだよ。
小野寺さんとの新婚生活はここからはじまるのだ。
さあ、らっくんはきっちり決めてくれるでしょう…。
ピリリリリリ
読者は即座に理解した。
小野寺さんのフラグは折られる。
小野寺さんの「さっきは何て言おうとしたの?」は、楽の返答を待つまでもなくカップル成立を可能としている。小野寺さんと楽の気持ちを知りつつ、なお凶々しく明瞭に発せられる作者の意志は、是非に関わらずその答えが作者の意にそぐわぬ場合、フラグをへし折る事を示していた。
「いてつくはどう」である。
全てかき消える。無かったことになる。
大魔王コミが放つ、最強にして最悪の技である。
最も鬱陶しい特技です。何もかもが最初から無かった事になる。
「無」に返る。
いい感じになっているが…
今回のクリスマスイブで、一見すると小野寺さんとの仲が進展した風に見えるが、次回からは全て無かった事になるのは周知の事実である。
今までも、ちょっとは進展したかと思えば次回で「しかし何もおこらなかった」状態だから。
フラグを無効化させる事にかけては右に出るものはないのが小野寺さんだからね。
告白して失敗して「次はきっと伝えるからね」って言ってたのに。
次は永久に来ないし。初恋の相手が楽だといいなって質問えが永遠と答えられなからね。
てか、次が来ても全部「いてつくはどう」でオールキャンセルさせられるからね。
なんか進展したように見えて、次の回から何事も無かった事になるのが小野寺さんだからね。セーブ機能ないから、効果が全て掻き消えるから。
―忘れない
「―忘れない」とかいい感じになってるようで、次回からはただのクラスメイトに戻るのが小野寺さんである。「―忘れられる」からな。それは何度も何度も…。なんで告白しないかな!しなきゃ、全て「サクシャインデス」で無かった事になるのに。
―小野寺さんは「虚無」で出来ている
幾度の恋愛勝負を越え不敗
ただの一度の敗走はなく
ただの一度の勝利もなし
小野寺さんはここに独り、0勝0敗の全無効試合に立つ
ならば小野寺さんの告白に意味はなく
このフラグは無意味の「虚無」で出来ていた
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