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『インスタントバレット』無念の完結!ロクデナシ

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ib -インスタントバレット- (3) 過去と未来に初恋を (電撃コミックスNEXT) ib -インスタントバレット- (4) 怖がりだよと、一度でも言えたなら (電撃コミックスNEXT)

古砂夢、「古い砂にこめた夢」って書いて古砂夢

めたくそ面白かった。
以前にも紹介しましたが、『インスタントバレット』は超面白い。ストーリーが良い。そのシナリオ回しは圧巻の一言でしょう。4巻は3巻から地続きの第二章「過去と未来に初恋を」の完結と新たな第三章「小さな世界に弾丸は降り注ぐ」スタートし途中までが収録という内容である。
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ちなみに公式サイトで3話まで、ニコニコ静画で9話まで読めますので、読んだ事がない人はどうぞ。圧巻のシナリオ回しがご理解頂けるかと思います。
<読んだ事無い人は読むべし>
『ib-インスタントバレット-』公式サイト(3話まで読めます)
『ib-インスタントバレット-』ニコニコ静画(9話まで読めます)

ラストの疾走感

第二章「過去と未来に初恋を」を総括するとめがっさ感動した。そこに至るまでの流れが実に良いね。二転三転するシナリオ回しには、息をするのも忘れるぐらいグイグイ引き込まれるし、プラスして魔女さんの乙女っぷりは私の心の琴線を鷲掴みにする。

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乙女な魔女さん

可愛いと断ずるのみっすわ。
絶望的に底なしにダークな雰囲気の中で魔女さんの乙女っぷりは、サバンナにおける動物たちのオアシスのようなものでしょう。癒やされるますわ。

そしてラストね。泣けたわ。
涙腺弱いおっさんである事は自覚してますけど、第二章「過去と未来に初恋を」のラストはヤバイね。電車で単行本読むのが俺のジャスティスなんだけど、失敗したわ。電車でボロボロ泣いちゃったじゃないの。周囲はさぞドン引きしただろう。

「過去と未来に初恋を」は、第二章開始と共に結論が描かれてたから。2章開始のプロローグでいきなり結末を描く。そも、この『インスタントバレット』という作品自体1話の冒頭で結論が描かれ、「かくして僕は世界の完全破壊に成功した」へ至る過程を楽しむ漫画だからね。第二章も同じ感じである。プロローグで、銃で撃ち殺されちゃった魔女さんの物語である。

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二章プロローグで結末が描かれる

魔女さんは死ぬ」という結末を明示され、そこへ至る過程をどのように描いたか。これがね。いいんだ。序盤はコメディ、終盤は悲劇、ラストはドラマティック。急展開を迎えるラストへ吸い込まれるように読破する。伏線が面白いように回収される気持ちよさがあるね。

序盤のコメディも、ラブがコメるやつだからね。
思わず頬がニヤニヤとしちゃうじゃないの。もうね魔女さんの可愛さが半端ない。読んでて頬を緩めながらニヤけてるんだけど、結末明示されちゃってるから、あれ?この可愛い魔女さん死んじゃうの?と不安になる。死んじゃうんだ。決定事項なんだ。「未来は絶対に変わらない」と言い続けた魔女さんの通りや。未来は絶対に覆らない

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魔女さんが死ぬ結末は決定事項

魔女さんの能力は未来の情報を知ることが出来る「未来視」。とはいえ、未来が見えても変える事は出来ない。「決定論」、過去が不変であるように未来も不変と初期から言われていた。未来は見えても、その未来は変えられない。「魔女さんは死ぬ」という決まった未来に進むだけ。

普通の王道作品なら運命に足掻いて奇跡が起き未来を変えてハッピーエンドというのがモアベターでしょう。しかし、『インスタントバレット』は王道じゃないからね。邪道だからね。それがいい

第二章「過去と未来に初恋を」は感情を焼きつくされるように読むしかないよね。どんなに頑張っても、どんなに足掻いても、「決定してる未来」からは逃れる事が出来ないという、ある種の「諦め」に似た感覚が読んでる途中で体験させられる。3巻オビの「その恋は無価値」に、いやそんな事はねーだろと叫びたくなる。「魔女さんが死ぬ」という決まった結末まで、どう魅せるかが2章である。これが悲しい中の感動であった。

かくて、魔女さんは死んだ。
最初から決まってた事である。そして死んだ魔女さんが生きてた頃に書いた手紙が1通届く。その内容が…ええぇっ!?というもの。衝撃展開である。ドラマティックである。

オーケー把握した!
第二章「過去と未来に初恋を」というタイトルの意味をね。なるほどなー。確かにタイトル通りでした。第二章完結でラストの展開を知り、改めてサブタイ見ると鳥肌立つぐらい見事な構成だったと分かる。胸に熱いものが込み上げてくるというものです。

さらに、魔女さんの名前も色々と考えさせられちゃうじゃないの。最初は名前を出さないで何か大きな秘密があるのかと思ったものですが、明かされた名前はめっちゃ普通の名前でしたからね。

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魔女さんの名前は古砂夢

古砂夢が魔女さんの名前。
古い砂に込めた夢」って書いて古砂夢である。
名前隠してた割に「ふーん」としか思わなかったんだけど、二章のラストを知るとね。あれ、この名前って…となるね。下の「夢」というのは本名というか戸籍上のものであろう。親にもそう呼ばれてるし。じゃあ、苗字は?

作中で本当の苗字は一度も呼ばれてないんだよね。苗字不明なんだよね。勿論、本当に元から「古砂」だった可能性もあるけど。「夢」は紛れもない本名なんだけど、苗字は自分で名付けただろって思うね。自ら「古い砂に込めた夢」って願いを込めてね。

「過去と未来に初恋を」というサブタイトルの意味と、古砂夢という名前。何より過去も未来も変わらないと述べてた魔女さんの行動よ。第二章を読み終えて、もうね、号泣ですよ。4巻の表紙がクソええな

そんなテンションで第三章「小さな世界に弾丸は降り注ぐ」が、またもや二転三転するシナリオ展開である。度肝を抜く、実は「こういう事だった」というドンデン返しは実に良い。18話と19話の開始の対比は、向き合わない2人の象徴である。

以下、ちとネタバレ有りなんで自己責任で

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18話「ずっと傍にいた少女」 / 19話「ファーストネーム」

上手い対比の仕方である。
18話は十色の視線で話を転がし、19話はクロの視線で物語を転がす。お互いが、「どうしてキミは笑ってくれないの?」「キミはそんな顔をするんだろう?」とほぼ同じことを思っている心の吐露で真っ黒背景のサブタイが出るという構成。向く方向は逆であり、この2人が向き合うのが4巻に収録されている第三章「小さな世界に弾丸は降り注ぐ」である。

うむ、4巻まで加速して面白くなっている。
インスタントバレットという破壊願望を持つ者だけが使える能力で世界を破滅させる物語であるが決して絶望だけでないのが良い。いや、クソみたいな過去を持つ者しか居ないんだけど、身の毛もよだつ人の汚い部分がクローズアップされるんだけど、同時にもの凄く人の綺麗な一面を描くからね。

悪意そのものというインスタントバレットという能力者。だけど、汚い悪意の間から輝くほどの善意を持ってるキャラばかりである。今のところ、能力者は人間の邪悪な姿と高潔な姿が同時に描かれている。ここが実に考えさせられるね。面白い。

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