『14歳の恋』6巻を読了。
他の子より大人っぽい田中彼方と吉川和樹。大人っぽいけど中身は年齢通りの中学2年生の恋模様を描いた初々しいニヤリング度120%のラブコメ『14歳の恋』。
はやいもので6巻まできました。6巻の収録内容は修学旅行や学園祭などドッキドキな青春イベント満載で個人的に大満足でした。
修学旅行の活目ポイントはメインの彼方と和樹のイチャラブっぷり。
頬を全力でユルユル緩めながらニヤニヤとしてしまいます。特に他人の恋話を聞いた彼方は、和樹に告白されたことが無いことに気づきます。みんなに隠れてイチャイチャする仲なのに…告白はしたこともないしされたこともない。
て、告白しないで付き合ってたんだ。
はじめて明かされる衝撃の事実!
※「マンガPark」なら白泉社系作品無料で読めます。
修学旅行というイベントこそ告白チャンスと張り切る彼方ですが、今さら何て言えばいいのか分かりません。告白用の文章を考えたりしちゃうんだけど結局のところ不発に終わります。そもそも今更言葉で伝える必要があるのか?否である!
言葉はいらんかった
もうね、最高のイチャラブを見た気がしましたね。
言葉で「好き」を伝えることはできなかったけど、一挙一動から伝わる「好き」って気持ち。読みながら膝を叩いちゃうってものです。
これだよ!
こういうの!
彼方と和樹のやり取りの素晴らしさ。
産みたて卵のようにピュアッピュアでありながら、長年連れ添った仲睦まじい老夫婦のような、心を共有し合った者同士でなければ醸し出せない以心伝心の間柄。和樹が年齢相応の思春期男子な事を思うのもお約束。
まあ彼方と和樹は常に最後にイチャラブしてるのがお約束なんですけどね。でも、そのイチャつきようはバカップルというよりかは、見守って上げたい微笑ましいものです。
見ているこっちが恥ずかしくなるというよりも、見ているこっちが幸福になれるぐらいの絶妙なイチャイチャなのです。
んで、現在進行形で『14歳の恋』のキモはメイン2人以外の脇役です。
6巻では、脇役のラブがコメる展開が最高なのです。例えば3年の日野原先生の片思いして双眼鏡で覗いてる土井くんと、土井くんに片想いしてる内海さん。
土井くんと内海さん
内海さん → 土井くん → 日野原先生
流しそうめんのような恋愛相関図よ。
いや実に良いねこの2人。
土井くんの心は内海さんに向いてない(?)ので、内海さんの健気な言動が心の琴線に触れまくり。遠くから「すき」と呟けば「月」と変換されちゃう空回りっぷりがなんか応援したくなっちゃいます。
『14歳の恋』ってメイン2人以外は片想いばっかだからね。
内海さんの片想いっぷりはちょっと切なくもなるけど見てて楽しいです。
やることなす事から回る様子が実に良いね。報われない様子が可愛い。これぞラブコメ!コメディ調で時にはお笑い担当となる内海さんである。必ずオチどころがあるヒロイン!
対してだ。同じ片想い組の志木さんの報われさっぷりは切ない。
もう見てて「うわぁ…」って感じです。はい。そんな志木さんに救済(?)が。保険の先生である。かなり印象的でした。
保険医と志木さん
男の子よりも女の子のほうが気になるかと聞かれてついつい「はい」と答えてしまった志木さん。
「大丈夫、特別に変なことではないよ」
「病気でもない」
「だから治せるものでもないけどね」
という台詞が鳥肌モノ。
実はメガネ保険医も日野原先生に片想いしてるシーン(モテモテだな日野原先生)が描かれ、彼方に片想いする志木さんと通じるっていうね。
報われない百合片想いをする2人。志木さんは保険医との出会いを「きっと一生忘れないのだろう」と回想していましたが、なんとも大人っぽいというかゾクゾクする2人でした。
『14歳の恋』って明るく楽しく可愛いニヤリング製造機だったので、こういう切なげなエピソードはぎゅっと胸を締め付けられます。
なんつーか、悲恋というか、報われない恋をしているというか。はかなく散っていくであろう者同士の傷の舐め合いになるのかな。今後の志木さんと保険医は要注目!
まあでも6巻の最大の破壊力を計測したのは日野原先生のセーラー服姿一択なんですけど。これはヤバイわー。楽園掲載時でも言いましたけど、妙齢な女性が無理して着る(でもイケてる)セーラー服姿は尊いのだ!
セーラー服を着た日野原先生
まいりました!(無条件降伏)
こんなん見せつけられたら長井や土井くんでなくてもKOされちゃいますって。反則です!可愛すぎます。『めぞん一刻』でセーラー服を響子さんに撃沈され胸をトキメカせた私としては日野原先生のセーラー服すがたは致死量レベルの威力があった。
日野原先生って大人っぽい「美しさ」が全面にありながら、長井とのやりとりで見せる「可愛さ」というギャップを引き立てる二段構えが魅力的でしたが。
さらにセーラー服着用という三段構えを見せられたらね、信長の三段鉄砲を食らった武田騎馬隊のごとくノックアウトですよ。
もうね、日野原先生があざとすぎるの一言に尽きる。
あざといんですよ日野原先生は!
巻を重ねるごとにさ、ものスゴい勢いで魅力を開花させていく。
「狙いすましたあざとさ」と「天然発露のあざとさ」を交互にぶっ放してくるからね。あざとさのダブルアタックですよ。あざといにも程がある。読者のハートを鷲掴みですよ。
また、長井とのラブのコメりっぷりも実に良かった。
長井から見たセーラー服日野原先生、セーラー服を着る日野原先生視点からの長井を交互に描き分けたことで2人の細部まで分かりましたし。他のキャラの視点でもセーラー服日野原先生が描かれ、この一連のエピソードがより深みがましたね。味わい深い(ニヤリング的な意味で)。
セーラー服を着た日野原先生はあざとい!
そして素晴らしい!あざとすばらしかったです。まる。
※「マンガPark」なら白泉社系作品無料で読めます。
コメント