聖杯戦争は終わった。だが――
それは確信にも似た、予感。ここから全て始まる…。
今度は聖パイ戦争だ!
まほよの感想
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苦節20時間ぐらい…
「魔法使いの夜」コンプしました。大ボリュームの大作というわけじゃないけど、短いながらギュッと密度が濃い感じでした。とにかく演出が凄かった。そして厨二病を再発した。きのこ節を読むと30歳を超えても厨二病を患う。ちぃ覚えた。
多分ネタバレ有るんで見たくない人は眼を閉じて音や空気の流れを頼りに気配を感覚で把握して下さい。多分何も視えません。それはきっと、貴方が朱に交わる程、器用でない、しいていうなら色の乗ってない空色。無欲っぷりは筋金という事です。
で、個人的に一番燃えたシーンは遊園地一択。
演出やBGMは当然凄いですけど、何よりドキドキワクワクしたのが遊園地での有珠戦。というか「魔法使いの夜」は本格的なバトルは2戦しかないわけですけど、橙子さん戦では勝つなって思いながらクリックしてました。金狼出てきても絶望感はそんな感じなかったかな。
「Fate」でいうとこの我様が初めて登場した時の、これどうやって勝つねんという絶望感は半端なかったですからね。勝てる未来展望がまるで見えないという、強敵に対する少年バトル漫画のようなドキワク感。
これが「まほよ」で一番あったのが有珠戦かな、と。どう見ても勝つ展望見えずどう打開すんだと続きが気になってクリックが止まりませんでした。
しかし、有珠の可愛さは右肩上がりすぎる。
有珠
最初は無口&冷徹&無表情の不思議系美少女という印象しかなかったんですけど、話が進めば進む程、有珠の可愛さは跳ね上がるというもの。なんですかこの可愛さっぷりは。特に表だって感情を出さないながら、述べられる有珠の乙女時空はとんでもないです。宝具級の破壊力ですよ。
だって、草十郎と一緒にバイトしたくて、寝てても草十郎が帰宅したら起きちゃって、真剣に見つめられるの初めてで、青子より体重が軽いと言われて内心喜んで、2人だけの秘密があって、青臭くチャリ2人乗りして照れたり、助けて欲しいと思っても巻き込みたくないから素直になれなくて、でも助けに来て貰うとか。これを乙女時空と言わずしてなんという!
有珠自身はあんまり語らないんですけど、第三者が実は○○と語るのがギャップ萌えも相まってクソ可愛いわけである。実は頷いてた、実は草十郎が帰ってきたら起きるとか。そして有珠の可愛さが最高値を叩き出すのはラストのエピローグ「ある日の出来事」であることは言うまでもありません。
青子が久遠寺低の図書室である本を見つけるという話。
ここのところ探す素振りすら止めてしまった、目的のものが発見された。北欧の大神が戦乙女に使ったとされる、存在だけは有名な忘却のルーン文字だ。その使用法が如実に書かれたページとにらめっこすること数分。…結局、私は本を閉じる事にした。そうして、元の位置より、もうちょっと見付けにくい場所に戻そうとした時、あれっと思い出す。…この本をどこかで見た事があるのだ。あれはいつだっただろう。たしか…そう、彼が初めて遊びに行こうと誘った時。自分の目前に座っていた少女が手にしていたのが、この本だったと思うけど…。
!?
この本である
くそ、くそっなんて乙女ワールドなんだ。
まず青子の乙女っぷりにニヤニヤである。目的のもの、忘却のルーン文字という…草十郎の記憶消去方法。つまるところの、魔術を見られたので他言無用、殺さないかわりに一つ屋根の下で住むである。その方法を見つけた青子は、もうちょっと見付け難い所に隠そうとする乙女っぷりに俺の頬はニヤニヤしっぱなしである。
だがしかし、青子が見つけるもっと前に本棚に並べたほうが見付け難いのに、本棚の上に隠すように置いた人物がいる。有珠である。既に記憶を消す方法が書かれた本を見つけて読んでいた。その上で隠した有珠の乙女っぷりを知り俺は悶絶して死にかけたのはいうまでもありません。魔法使いも魔女も一つ屋根の下生活を終わらせる気が毛頭もなとかどういうことだってばよ(ニヤニヤしつつ)。
圧倒的じゃないか有珠の可愛さは…。
有珠が乙女っぽさを出す度に、さすがマイ天使ッスとか青鳥とシンクロしたわ。というか一番ヒロインしてた(ギャルゲ&エロゲ的な意味で)。
だって、普通ギャルゲ&エロゲは主人公据えて「主人公=読者」という形体じゃないですか。なのに青子は主人公しちゃうんだもん。青子目線で物語が進むと思いきや、草十郎視点も多いし。草十郎視点ではヒロインになっちゃうという。青子と草十郎、どっちに感情移入すればいいの?なるほど…宙ぶらりん、透明、自我がない(ギャルゲ視点的な意味で)。
とはいえ、青子もクソ可愛いのは当然である!
遊園地のやり取りは悶絶して死ねます。きっちりバーサーカーを12回殺す程の破壊力です(死因は悶死)。
何か色々と勘違いし照れ照れになって自爆した青子先生の可愛さのなんたることか。僕は壁を数回殴った末に部屋日をゴロゴロ転げまわりました。そう「魔法使いの夜」の青子こそがキモなのですよ。奈須きのこワールドを紐解くと、原点であり最先端である青子こそ稀代の魔法使いであるといいたい。僕の頬を緩めてニヤニヤさせまくるのは魔法である。
あえて問おう。
奈須きのこワールドとは。文学か厨二か、幻想的な世界観、魔法か、熱い燃え展開か。違う、奈須きのこワールドとは名ツンデレである。そもそもツンデレのテンプレを紐解けば、金髪ツインテールお嬢様である。しかし、奈須きの世界のツンデレはきのこテンプレが存在する。秋葉、凛、鮮花と見て行けば明らかである。
金髪ツインテール?何それ食えんの?と言わんばかりの黒髪である。髪の毛は長い。文武両道で短気。すぐデレない。デレそのもが本当に少ない、あれデレてる?という感じ。でもたまに発動するからこそ威力は半端ない。
これがきのこ的ツンデレである(と僕は思ってる)。
1つ1つは有り触れたものですけど、これを全て揃えるのがきのこ的なツンデレですよ。何か深い拘りを感じてしまうというもの。青子は一見するときのこ的ツンデレでありながら、彼女達とは一線を画す。秋葉、凛、鮮花に共通する絶対のモノこそ「乳がちっぱい」である。
貧乳こそ、きのこ氏の書くツンデレの絶対であった。
にも関わらず青子の乳を見れば一目瞭然。青子は今までのツンデレ娘とは同じようでまったく違うのである。
青子の乳
で、でかい…(乳が)。
こいつは今までのきのこツンデレとは違いますよ!
…はじめのツンデレは全てを変えた。
…次のツンデレは多くを認めた。
…受けて三つ目はテンプレを示した。
…繋ぐ四つ目はツンデレブームを起こした。
そして終わりの五つ目は、とっくに意義を失っていた。
三つ目で終わってれば良かったのに、と誰かが言った。
ツンデレとは歴史の研磨。
変化は劇的だった。
ツンデレ胸ぺったんは消え、巨乳が現れる。
それは雪解けによるものではなく。まったく別の乳に書き換わったもの。
―秩序は、ここに崩れ落ちた(貧乳ツンデレは終わった)
宣言通り、五番目の魔法が、この時間、このゲームにだけ、その姿を現した。
巨乳ツンデレ!
五番目の魔法とはツンデレなのに巨乳という事だったんだ!
「魔法使いの夜」は、原点回避のうようでいて、進化ではないかという。これはきのこワールドにおけるツンデレの進化である。回避のようでいて進化。何て奥が深いんだ。
話がそれましけど。
えっと…個人的に印象的だったのは差し伸べられる手でしょうか。
手を差し伸べ
遊園地では青子が差し伸べた手をあえて取らなかった草十郎。
空気の読めない奴かと思っていましたが、そうではなかったと思う。
その後の最終決戦「そして青の魔法」では、草十郎が倒れる青子に手を差し伸べるのである。「ようやく約束が守れた」と言って。
嬉しそうにささやかな笑顔で。約束とは遊園地で敵を引き付ける、役に立つというものでしょうかね。草十郎はずっとそうしたかったんだと言って手を差し伸べ、青子はこの手は拒めないと思い差し出された手を取ろうとし…。
手が触れる事はなかった。
やっと約束を守れた…と思いきや
その瞬間胴体真っ二つである。
最後まで、2人の手が触れ合う事はなかった。
結局、握手…手を触れ合う事が出来なかった2人。
遊園地では青子から差し出された手を無視した草十郎。約束を守ったと思って、今度は自分から手を差し出せば真っ二つで、結局握手できなかった。2人の手が触れ合う時は来るんだろうか(続編あんだよね?)。なんとも難儀である。これは約束はまだ守られていないという事なのだろうか。
何とも意味深で胸熱ですなぁ。
青子のツンデレっぷりにニヤニヤしつつ続編を待つしかない(出るよね?)
つまるところ、総括すると青子のスカートの下である。
スカートの下
時は80年代。
女子高生のスカートの下がスパッツだとぉ?
そこはブルマだろ(結論)。
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コメント
鮮花はどっからどう見たって巨乳だろうが
馬鹿かよ