『もぐささん』(大竹利朋)
もぐささんは可愛い!
今更なのですけど『もぐささん』は良いよね。
百草さんの食い意地は可愛いのだ。
よく食べる、もぐもぐ女子はね、もぐもぐ食べてる姿の尊さに尽きると個人的には思うわけですよ。
細かく言うと「幸福感」「頬張る姿」「ギャップ」の3点が重要かな。うん。百草さんは全てあるんだ。
もぐもぐ女子可愛い
1、幸福感
百草さんは本当に心から嬉しそうにご飯を食べるからね。
もぐもぐご飯を食べる姿には元気を貰えるね。食べてる時が一番幸せなんですよ。その姿は無常の喜びを感じてしまいます。
2、頬張る姿
また頬張る姿も外せない!お上品に食べるよりもね、ハムスターみたいに頬張る姿こそもぐもぐ女子の重要なところ。いやしいけど癒やし効果すらあるね。頬のプニプニ具合は突っついてみたくなる見事な造形美だ。
3、ギャップ
そして…普段とのギャップ!普段は真面目系女子なのに授業中すらカモフラージュして食いまくるかんね。え?あの地味真面目な百草さんが?食い意地半端ない!そのギャップにドキッとしちゃいます。また大食いとバレたくない乙女心もナイスだ。テレ顔最高!
もぐささん
見て下さいよ!
この「幸福感」「頬張る姿」「ギャップ」の三種のもぐもぐ神器を!圧倒的な可愛さじゃないか。理想的なもぐもぐ女子と言うに相応しいです。――百草さんは食欲で出来ている。血潮は胃袋で心も胃袋。幾たびの食事を越えて可愛いである。そんなわけで百草さんはもぐもぐ可愛いのだ(結論)!
(ここからネタバレ注意ね!)
さて、そんな『もぐささん』が最近、もの凄い盛り上がりをしている事をご存知だろうか?ラブコメ方向へ。ラブがコメり出しているのです。はじまってんじゃんラブコメ。最近は食事をしてても元気が無かったからね。胃ではなく胸が一杯になっているのは一目瞭然であったが。まさかまさかでる。
小口くんが一緒にご飯を食べている時その事件は起こったのだ。
ごはん粒をつけたもぐささんの微笑みによってそれは自然と出ていた。口から自然と言葉が出たのです。想いが溢れでたのです。
第87話、ごはんつぶと百草さん
「オレ百草さんのことが好きです」
ポロリと本音がね。ポロリするのは昔フジテレビでやってた「ドキッ!女だらけの水泳大会」だけだと思ってましたが、『もぐささん』でもポロリがあったか。本音が想いがポロリである。って告ったー!
いや待て待て!
落ち着け。フェイクの可能性もあるぞ。「あ…言っちゃった…オレ」とかついつい口から出てしまったわけだし。
最初に百草さんの食い意地を目撃し何でも言うこと聞いてくれるって流れで「じゃあオレと付き合ってよ」と色々とすっ飛ばして告白したけど、冷静になりソフトクリーム屋に付き合ってよとかヘタレ化した小口くんだからな。勢いで告っちゃったけど誤魔化す可能性もあるぞ。
「だってオレの本当の気持ちだから」(心の声)
こ、これは…突き進むのか?
答えはYES!
突き進んだ
「だからオレとつき合ってください!」
「食べ友じゃなくて今度は彼女として」
い、言ったー!まさかのウルトラ大告白です!
鳥肌立った!(高田延彦風に)
感動的ですらあるね。
ついつい口走ってしまった告白であるが誤魔化さずに堂々と言ってのけた小口くんにアッパレである。言い終わった後の小口くんがまたいいね。「もう悔いはない!言えた、全部」とか実に晴れやかな表情なの。もう想いを伝えたのでフラてもいいとすら思ってるし。
小口くんはあれだね。我が生涯に一片の悔い無しって感じ。ラオウのごとく全てを出しきったわけですよ。己の全霊を賭けたんだから敗れても悔い無しの心境です。小口虎雄…お前男だよ!男の中の男だよ!(高田延彦風に)
んで、百草さんはっていえば。「あ…あの…ね…」と混乱気味ですが返事をしようとしています。野球ボールも飛んできません!キムチでもありません!携帯電話もなりません!のぼせてブクブクにもなりません!イルミネーションも光りません!小口くんの告白を正々堂々と受け止めます。告白は通じ返事が返ってくるのです。
して!百草さんの返事とは…?
百草さんの返しは
「私も、小口くんのこと…好き…です」
素晴らしい。
実に素晴らしい。
2人が両思いだったのは読者的には丸分かりでしたが、両片思いが結ばれる事の良さが改めて分かりました。これ王道なり。青春だね。最高と断じるに些かの躊躇もないわ!普通に好きな両思いの2人が結ばれるストレートな清々しさ。良くやった!感動した!
個人的に今一番面白い雑誌はヤンジャンだと思ってるんですけど、読者の期待に答えてくれるね。同じジャンプ冠の少年ジャンプのラブコメは何なんすかね。ニセなんちゃらは両思いの2人から強引なちゃぶ台返しやるし。強引すぎるだろ!納得できないわ!千棘への想いに気づくんじゃなくてさ、読者の期待に気づけよ!
話が逸れた。
えっと、告白の返事で付き合うのオーケーを貰った小口くん。もうね、ピュアピュアで読んでるこっちが小っ恥ずかしくなるの。お互いが「よろしくお願いします」「はいっ!こちらこそ」と大赤面しながらペコっと頭下げたり。後ね、ごはん粒ついたの指摘されていつも以上のメダパニっぷりの百草さん可愛いすぎるっつーの。
ごはんつぶ女
ぐうの音も出ない可愛さである。
百草さんはごはんつぶ女可愛い。一挙手一投足全ての百草さんが可愛いの。
今までも可愛かったけど、威力はそれ以上です。
そりゃそうだ。だって、この漫画は語り部の小口くんから見た百草さんを愛でるものだったし。小口くんというフィルターを通じて読者も百草さんの可愛さを味わってきたんですよ。そんなフィルター役の小口くんが百草さんと付き合うなら、百草さん可愛さは数倍増しだろう。これから百草さんの可愛さはさらに美味くなるわけだ。オラなんだかワクワクしてきたぞ!
そしてあの百草さんの食べ方が変わる!
食べ方が変わった
口元に手を当てて食べる。
「だって恥ずかしくて」である。
その後の「かあああああ」「もぐもぐ」の擬音はさながら美しいハーモニーを奏でる後奏曲だった。加えて恋する乙女の赤面とご飯食べて幸せの赤面と食べてる姿見られて恥ずかしいの赤面が混ざった大赤面マーチである。もぐもぐ可愛いの極みです。なんて威力だ。もうやめて!読者の鼓動はオーバーワークだよ!つまり最高だった。まる。
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