『ワンピース』78巻を読破。
コミックでまとめて読む震えるほど燃え上がるってものですね。
ドレスローザ編もいよいよ佳境で最期に立ちはだかるドフラミンゴに相対するルフィ。
支配VS自由、元天竜人VSDの宿命の対決ですよ。さすが尾田っち、盛り上げ方を熟知している!
78巻は本編も盛り上がりましたがSBSもめがっさ重要な事が書かれていた。
活目すべきは76巻762話「白い町」でコラさんが読んでいた新聞でしょう。そこにはクロコダイルが描かれていたのであった。まったく気づきませんでした。
これはローが10歳、ドフラミンゴ25歳の16年前の世界。クロコダイルは30歳の年齢です。若い頃はルフィ達の様に破竹の勢いで海にその名を轟かせましたが、割と早い20代前半で“七武海”に加盟し、その後、白ひげに戦いを挑み惨敗しています。一旦、大人しくなったものの、彼の野心は次のアラバスタ王国に向けられ、ちょうどこの頃は七武海として海賊を狩る英雄の扱いで、度々新聞に載っていました。
現在、詳細に確認できる「元」を含めて王下七武海の加盟時期は、ハンコックが13年前、ジンベエが11年前、ドフラミンゴが10年前、バギーとローと(ゼファーの腕揃った)例の男が2年前…でした。46歳のクロコが20代前半で加盟って20年以上前やね。クロコダイルは作中で確定してる中で一番の古株だったわけである。
クロコダイル
22歳でロジャーの処刑を見て、その後はルフィ達のように破竹の勢いで名を轟かせ、20代前半に七武海へ加盟。白ひげに惨敗し野心をアラバスタ王国へ…か。
ちょっと気になったのは、クロコダイルがBW(バロックワークス)を立ち上げたのって6年前じゃん!
6年前に「お前の力を借りたい」「ポーネグリフが読めるらしいな」とロビンを誘う。
クロコダイルとロビンは協定を結びバロックワークスを立ち上げた。歴史の本文(ポーネグリフ)のある場所へロビンを連れて行けば兵器の情報はクロコダイルに譲るというもの。
私はてっきり真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)を求めたロビンが、クロコダイルを利用したというかそそのかしたと思ったものです。
だが、398話の描写や78巻のSBSでハッキリした。
クロコダイルはロビンに教えて貰ったわけでなく、古代兵器・プルトンの情報を最初から知っていたのだ。だからこそアラバスタ王国に狙いを定め、七武海として英雄となり、6年前にロビンと出会いユートピア計画を進めた。最初からアラバスタ王国にプルトンが眠ること、ポーネグリフがあることを知ってたわけだ。誰に聞いたんだ?
古代兵器・プルトンはウォーターセブンに設計図があったわけですけど、それを世界政府が知ったのはスパンダムの報告である。
五老星も知らなかった
五老星は設計図の存在すら知らなかったのである。
スパンダムにトムが古代兵器の設計図を持ってると報告され「―やはりそんなものが存在したか」「設計図とやら」とはじめて聞いた様子。
空白の100年を知っている(と思われる)五老星すら10年前にスパンダムに設計図の報告を聞いて初めて知ったわけ。
政府は古代兵器・プルトンを手に入れようと動いたけど、最初からアラバスタ王国に眠るの既存のやつ探せばいいじゃん。でもできなかった。というか知らなかったのだ。
クロコダイルはどうやって知ったんだ?
世界最悪の古代兵器・プルトン
歴史上で古代兵器・プルトンが使われた事はあるようだ。
一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばす威力らしい。プルトンがアラバスタ王国に眠っていると最初から知っていたクロコダイル。世界政府すら知らないのに、どこでだれに聞いたんだろうか?謎である。
もっと謎なのはアラバスタ王国そのものだよね。
ドレスローザ編でアラバスタ王国は20の国の20人の王の1つだった事が判明したのであった。
ネフェルタリ家は20人の王の1つ
今から800年前に現在の世界政府は作られた。
20人の王達が中心になって創造主となり聖地マリージョアに住む事になり、アラバスタ王国のネフェルタリ家だけは移住を拒否し19の王家が天竜人となる。代わりに各国では新たな王族が生まれる。これが現在の世界政府と天竜人である。
ふむ。何か凄く引っかかりませんかね?
アラバスタ王国のネフェルタリ家は創造主である20の王国の1つ。だけど天竜人になる事を拒否した。何故か?
アラバスタ王国のネフェルタリ家
ネフェルタリ家は古代兵器・プルトンの在処を示すポーネグリフを守り続けてきたのである。これを守る事が義務づけられてきたらしい。おそらくこれが聖地マリージョアへの移住を拒んだ理由でしょう。アラバスタ王国は代々古代兵器・プルトンを守り続けている。でも世界政府はそれを知らない。この矛盾!
なんかおかしいよね。
だって、アラバスタ王国って創造主の20の王国の1つってことはさ、ポーネグリフを代々守るのは明らかに矛盾してるよ。20ヶ国の連合国だったって事でしょ?ある巨大な王国と戦った敵側じゃねーか!
ある巨大な王国VS連合国
空白の100年には「ある巨大な王国」が文献で浮かぶそうな。
ある巨大な王国には敵がいた。それが20ヶ国の連合王国。この2つの勢力は戦った。「ある巨大な王国VS20の連合王国」。勝者は20ヶ国連合国なり。それが現在の世界政府。
アラバスタは「ある巨大な王国」と戦った20の連合国側である。800年以上前のある巨大な王国と敵対する国だった。ね。おかしいでしょ?なんで敵側の勢力であるアラバスタ王国がポーネグリフを代々守ってんだ?それも世界政府に黙って。ここが最大の謎なり。
ポーネグリフとは敗北を悟った「ある巨大な王国」がその思想を未来へ託そうと全ての真実を石に刻んだものなり。
つまりポーネグリフに在処が記されてる古代兵器って「ある巨大な王国」側のモノって事だよね(よく連合国は勝ったな)。
「ある巨大な王国」の未来へ託したポーネグリフや古代兵器を敵側であるアラバスタ王国が世界政府に黙って代々守ってきた事実。明らかにおかしい。
同じようにポーネグリフを代々守ってたシャンドラは「ある巨大な王国」側でしょう。というか巨大な王国のいち都市かな。多分。
シャンドラ
1000年以上前に栄え800年前に滅んだシャンドラ。
「真意に口を閉ざせ」「我らは歴史を紡ぐ者」「大鐘楼の響きと共に」と書かれた古代文字があった。町の書物の類は全て燃やされていた。シャンドラにポーネグリフが運び込まれ、敵意に対してポーネグリフを守るために戦い滅んだのである。
シャンドラはどう考えても「ある巨大な王国」側。
ここで代々「神の名を持つ“古代兵器”ポセイドン…そのありか」と書かれたポーネグリフを守り続けた。都市は滅ぼされたけど。アラバスタ王国と同じようで立場は逆!
シャンドラはポーネグリフを代々守る(ある巨大な王国側)
アラバスタはポーネグリフを代々守る(20の連合国側)
アラバスタ王国がおかしいよな。
どうして世界政府にとってもみ消された不都合な歴史、ある巨大な王国の思想をアラバスタが守ってんねん?しかも隠れて。
ポーネグリフとは
ポーネグリフとは古代兵器の復活を可能にする。
だがそれ以上に世界政府が危惧しているのは「ある巨大な王国」の“存在”と“思想”こそが脅威と言い放ったクローバー。
それを代々守る「ある巨大な王国」側のシャンドラは分かる。
だがしかーし!敵側の20の連合王国側だったアラバスタが、なんでポーネグリフを世界政府に隠れてコソコソ守ってるんだ?
アラバスタ王国はなんなんだ?
まあ、コブラも知らねーだろうね。
800年前にビビの先祖である20人の王家の1つネフェルタリ家の王様は、神である天竜人になる事を拒否し、敵側の残したポーネグリフを世界政府に隠れて代々守り続ける。
あくまで仮設であるが、ビビの先祖は20の連合国で「ある巨大な王国」と戦う敵側の立場だったけど、「ある巨大な王国」の思想にシンパシーのようなものを感じたのではないだろうか?
連合国を裏切ったというか敵側の王国のが正しいのではないかって。
だから現世界政府の「支配」とは別の道を歩み、天竜人にもならず、世界政府に隠れて敵側のポーネグリフを守る事にした。
アラバスタ
人の上に立つには優しすぎる事もアラバスタはこれでいいのだ。
国とは人なのだと述べるコブラ。「ある巨大な王国」の敵であったアラバスタ王国は、敵側の古代兵器やポーネグリフを世界政府に黙って守り続けている。ひょっとしたら、アラバスタ王国こそ「ある巨大な王国」の思想を受け継いでいるのかもしれんな。まる。
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