『左門くんはサモナー』6巻読了!
いやー面白いですね。キャラが本当に好き。ギャグ漫画として好きな作品です。かなり好きなタイプのギャグとネタばっかです。作者のアイマス愛とパロディが絶妙なバランス感覚なので思わず笑ってしまうってもの。
でも、それ以上にラブコメ漫画として大好きな作品です。
そもそもラブコメなのかと問われればラブコメではないでしょう。しかし、何度でも言うけど内に秘めたる爆発的なラブコメ力(ぢから)は相当なモノです。下手なラブコメが裸足で逃げ出すレベルでラブがコメってるわけです。
あるいはニセコイ亡き後のジャンプラブコメ戦国時代を勝ち残るのは『ゆらぎ荘の幽奈さん』でも『ラブラッシュ!』でもなく、『左門くんはサモナー』なのかもしれんな。いや知らんけど。
だってさ、普通に女の子可愛いんだもん。ペロペロなんだもん!
タイトルを『左門くんはサモナー』から『左門くんのまわりはペロペロ』って変更してもいいぐらいですよ。
左門くんのまわりはペロペロ
サタナキア
大型新人現る!
いやもう本当にさ、『左門くんはサモナー』の選手層の厚さは何なの。
山王工業もビックリの選手層を誇っているんだけど。
他作品に行けばエースクラス(正ヒロイン)なのがゴロゴロいる。
正妻のてっしーを筆頭に、ポンコツ可愛いアンリに、大天使の小鳥ちゃんに、てっしーの妹・りんちゃん…なんのかんのでえみも可愛いし、嫌田さんは…えっと…まあ…うん。冷静に見てもスゴい選手層ですよ。そこに新たに加わったサラナキアである。
赤き竜の六柱の第二柱にして大将。
能力「あらゆる女性の魅了」(←どー考えてもブヒるしかない能力)。
このサタナキア…ナッキーもかなり可愛い。ギャグ漫画と見せかけて女の子わんさか漫画としても天下を取れる!ナッキーはあれですね。幼い子大好きな需要があると思うの。見た目的に。全方向から萌え豚が釣れそうな品揃えである。
とはいえだ。ジャンプ読者はすこぶる目が肥えてますからね。
桂正和先生の尻で鍛えられ、とらぶるのエロさで修行し、ニセコイの顔芸で磨かれた眼力は相当なものです。ただ可愛い子を沢山出したぐらいじゃシビアな評価をしてしまうよ?で、『左門くんはサモナー』の評価というと…。
まいった降参だ!
電光石火の白旗である。
6巻の表紙にもなってるけど花火大会が最高すぎた。浴衣姿が可愛すぎた。青春の1ページだった。ただ女の子を量産しているだけでなく、みんな超強烈にキャラクターが立ってるのがいいんだわ。捨てキャラだろうがネタキャラだろうが男も女も悪魔もすっげぇキャラばっか。
ネタとパロディも面白いけど、強烈なキャラだからこそ会話の応酬劇だけで面白く感じてしまう。よくこんだけ登場キャラを増やして個性を別々に出せるもんだと感心してしまいます。キャラクターメイキング能力がにかけては『左門くんはサモナー』はジャンプでも屈指かもしれん。キャラ同士の掛け合い漫才の魅力だけで引っ張っていける。
で、こんだけ濃いキャラばっかの中で普通なら埋没してしまう弱々しいキャラにもちゃんと光を当てているというか目立たせているのも特筆すべきところです。つまり、小鳥ちゃんペロペロってことです!
44話「左門くんは恥ずかしっ」の小鳥ちゃんはまじ天使でした。
小鳥ちゃん自身も光り輝いたんだけど、気付けばてっしーの引き立て役だったけど。
44話「左門くんは恥ずかしっ」
なにが「左門くんは恥ずかしっ」だ。読んでるこっちが恥ずかしっだわ!
アンリ本人に左門くんの恋人だと聞いて、左門くんい付き合ってる人がいたんですねと確認すれば左門くんもてっしーも自分たちの事だと勘違いするの図ですよ。なんだよこれ(笑顔)。
驚異的なラブコメっぷりである。こんなん見せつけられたら矢吹ジョーのように小鳥ちゃんの恋心が燃え尽きちゃうのも仕方ない。仕方ないよー!とはいえだ、アンリと一緒にてっしーの引き立て役になった小鳥ちゃんでしたが、再びハートに火が灯ったのは素直に感動しましたね。
再び点火した小鳥ちゃん
頑張れ小鳥ちゃん。どー見ても勝ち目はゼロだが。
いやだってさ、もうてっしーは正妻すぎるんだもん。正妻というよりもお母さんの領域なんだもん。これは勝ち目ありませんわ。とはいえ、それが小鳥ちゃんの恋が頑張らない理由にはならない。僕たちが小鳥ちゃんにペロペロしちゃいけない理由にもならない。小鳥ちゃんペロペロ。
左門くんは破局を目指す
もう一つ6巻で括目すべきは45話「左門くんは破局を目指す」だろう。
左門くんとアンリ(と盛り塩)の過去が判明するエピソードなんだけど、これがなかなか深い。深いというか考えさせられる。左門くんとアンリの馴れ初めから左門くんがサモナーであることが分かり意味深なんですわ。
上図(天使ヶ原さんを指した)「知ってる」と下図(アンリを指した)「知ってる」のてっしーの表情の違いをあなたの意見を○○文字以内で述べなさい。…いけるやん! pic.twitter.com/T08rkbb55L
— 山田 (@yamakamu) 2016年8月21日
「てっしーにとって地獄に落ちる物語」と「左門くんとアンリが友達になり恋人でなくなる物語」がなぜイコールの関係になるのか。あなたの考えを述べなさい。 pic.twitter.com/osiW3UKcip
— 山田 (@yamakamu) 2016年8月22日
これはかなり深いぞ。
過去の描写と被せる超意味深なエピソードでした。アンリは好きを「知ってる」とてっしーは嫌いの「知ってる」が喉に小骨のように引っ掛かる。実はどーいう意味なのかいまだに答えが導き出せていない。お母さん的な感覚なのだろうか。また、てっしーが地獄に落ちる物語はイコールで左門くんとアンリが友達になって恋人でなくなる(元々恋人でない)物語か。ふむ。
おーけー!分かった!
「地獄に落ちる物語」とは、てっしーと左門くんが結ばれて、アンリとは友達になる物語。くそめんどくさいクズのツンデレ男と付き合うなんて地獄そのもの。そういうことでしょう!つまりこれは左門くんとてっしーのラブコメだったのだ!( Q.E.D.証明終了)
てっしーと左門くん
もうこの2人さ、テニプリの大石・菊丸のシンクロ並に意思疎通して気持ち通じ合っちゃってんだけど。夫婦かよ!って突っ込み入れたくなるぐらいに深いとこで通じてる。「T・O」(テシガワラオンラオイン)なんてゲームどころじゃないです。「テイルズ・オブ・シンパシー」(君と通じるRPG)という名でゲーム化できる。バンダイナムコから出せる。それぐらい通じ合っちゃってる。
アンリ可愛い、小鳥ちゃんまじ天使とかいろいろ言いつつ、なんのかんのでやっぱりてっしーだよなぁって結論になるね。我が家が一番的な感覚でさ。うん。
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コメント
あくまで「二人」であって左門とアンリって言いきってるわけじゃないのでアンリルートワンチャン
この作者さんはアイマスMADの頃から知ってるからギャグのセンスも半端ないしすごい面白い
でもどうしても絵が個人的に受け付けないというか…ギャグならまだしもラブコメはどうにも合わないのが本当に惜しい
要は左門とアンリがお互い形は違っても「両思い」ってわかった話だったんだよな、破局を目指す回って
アンリが一方的に好きと思ってたら左門からでっかい矢印むいててビックリした人が多いだろうけど、正直、あの二人は純粋にお似合いだと思う。種族違うけど
なんでや嫌田さん可愛い・・・?・・じゃないか!
でもサタナキアの方が好きです!もろ好みです!
萌えに貴賎なし。女性キャラの魅力は色気の大小では決まらない。
2015年と言う世界で原点に立ち返らせてくれたこの作品に至上の感謝を。