『背すじをピン!と』、つっちーはヒーロー

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背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 7 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

綾辻理央!

リオ先輩は胸のインパクトこそあるもののどうもキャラとして埋もれがちな面がある。リオ先輩の胸に埋もれたいと常々思ってたが、キャラとして埋まってどーする。まあパートナーのインパクトが強烈すぎる上に、性格ものほほん系なので仕方が無い面もあるが…。

 

ところがどっこい!

7巻はリオ先輩にスポットが当たって、リオ先輩の胸の内をさらけ出すというお話である。リオ先輩は強烈なもの持ってんだから胸をどんどん出していこう!リオ先輩の胸は最高である。と同時にリオ先輩の胸の内も最高である

 

STEP54~56で描かれる「綾辻理央①②③」。

はじめて明かされるリオ先輩の胸の内。胸はどんどん出してたけど胸の内を読者にはじめてさらけ出すわけです。端的に言えばリオ先輩は壁にぶつかっていた。悟っていた。実は降りていた。心が折れていたともいえる。つまり「才能」である。それが無いのではないのかと。

 

1

気付いてしまったリオ先輩

 

(´;ω;`)リオ先輩…。


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これも青春だよね。うん。

リオ先輩は凡人

土井垣、金龍院、そして王者・咲本。

三怪獣に注目しがちですがパートナーに焦点を絞ったお話がリオ先輩の過去編。

 

土井垣とダンスをはじめるようになり、咲本のパートナー永島紗羅と出会い「才能」というものを見せつけられる。紗羅だけでなく、後輩・秋子先輩の成長スピードを見て、「ああ、そうなんだ」と悟ってしまうのである。主役になれる者となれない者の違いを。自分は持っていないと。才能というどーしようもないものに。打ち砕かれてしまう。だからリオ先輩は降りてた。

 

2

降りてたリオ先輩

 

悲しいがリオ先輩の気持ち分かる。分かりますよー。

人は平等なんてウソもいいところである。才能というか運というか「何か」を持ってる人間と持ってない人間は別れる。

 

例えば、仕事でも結果を出す人と出せない人、出世する人とできない人がいる。もっと言えば、小学生や幼稚園のかけっこなんかもそう。この差を「努力が足りない」の一言で片づけるのは残酷すぎるでしょう。埋めがたいモノが必ずあります。

 

よく成功したアスリートや経営者が決まり文句のように「努力しました」と言うけど、そりゃ凄まじい努力したんだろうけど結果を出した者の言葉ですよ。美談のように語られる「努力したから成功した」。がしかし、現実には同じぐらい、いや下手すればもっと努力しても成功できない者がゴマンといる。人これを凡人と呼ぶ

 

リオ先輩は凡人なのです。

だからこそグッとくるものがある。降りたリオ先輩の闘志がまた燃え出す。うおおおおおおおお!となるね。これぞ熱血なり。

 

3

再び立ち上がるリオ先輩

 

王道といえばジャンプらしい王道展開です。めちゃくちゃ熱い。「壁にぶつかる→絶望する→乗り越える」ってのは少年漫画の醍醐味ですからね。括目すべきはリオ先輩の勇気でしょう。勝敗がどうなるかに限らず凡人と知って、才能の違いをって悟って、それでも挑戦する。この手の展開にぼくは弱い。

 

例えば、ジャンプの傑作作品『スラムダンク』で一番好きなシーンは山王工業戦の終盤で赤木が河田に立ち向かったところなんですよ僕は(30巻の69-76のとこ)。湘北の大黒柱だったのに河田にボコボコにされ、魚住に発破をかけられ、湘北は負けんぞって言ったくせに、やっぱり河田にビビって怖がってた赤木。まあ適わないと悟ったからしょうがない面もあるが。

 

それでも河田に立ち向かった赤木にものすごいカタルシがあった。シュートは入らなかったけど、魚住は「落ちてもお前の勝ちだ!」と言っていた。実際にその通りでしょう。勝ちだ。河田を怖がらなくなった赤木は最後の最後で河田のダンクをブロックしました。「うおおおおおお!」ですよ。

 

人は自分よりも優れた者を見ると、勝手に「あ、どうやっても勝てんわ」と計算して相手をより大きく作り上げる傾向があります。過大評価してしまうのです。勝てるかもしれないのに勝てなくなってしまう。まあ、実際には難しいんだけどね。だからリオ先輩には勇気付けられる。胸が熱くなるってもの。

 

だってつまんないもんな!才能だけで全てが決まるなんて。

天才や運命に挑む凡人というのは、どうしても心の琴線に触れるものがある。人を勇気づけさせるんだよねぇ。

つっちーは主人公!

そのリオ先輩に闘志の炎を点火させたのが、つっちーとわたりさんペアってのがまた良いね。

 

4

つっちーたちの頑張りで

 

つっちーたちのおかげでリオ先輩が勇気付けられる。天才に挑む決意を固める。

STEP61「ちょっとだけの勇気があれば」もなかなかどうして。つっちーは主人公ですわ。一瞬!だけど閃光のように!輝いてみせた。カタルシスがあったね。つちわたブーストによってまわりの競技者もキラキラと輝かせてしまった。元気が拡散する。

 

ぼくは『背すじをピン!と』がはじまった時にジャンプらしくないかなと思ったけど、実はとてもジャンプ漫画なのかもしれん。つっちーはヒーローなんですよ俺の中で。別に世界を救うわけでもなければ巨大な悪と戦うわけでも天才でもない。等身大の少年である。

 

ただね、自分がジャンプのヒーローに求めてたものを思い出させてくれる。それは「元気をチャージすること」「勇気を貰うこと」であります。こういうエネルギーが補充できる事こそジャンプのヒーローなんだよなぁと。まる。

 

コメント

  1. dol より:

    ものすごくジャンプな漫画なのにジャンプっぽくなく見られて掲載が後ろの方で固定されてるのが悔しい…。このままワートリのように居座ってくれたら嬉しいけど、無理ならソルキャのごとくジャンプ+移籍でもいいから続いて欲しい!!

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