『星間狂詩曲』(nico)1巻を読了。
ツイッターでおすすめ頂き読んでみたらこれがかなりの当たりでした。電子書籍「ebookjapan」がやってるWEB漫画「みんなのコミック」で連載されてます。あ、ちなみに電子版コミックしかありません。紙版の単行本は多分出ていないはずです。今後電子版のみのコミックという形態が増えていくのでしょうかね。分かんないけど。
私の担任の先生はとっても優しいです。でもいつもカメラみたいな被り物して、宇宙が~とか人類の発達… なんて変なこと言うのが玉にキズ。フツ―の中学校生活のハズなのに、ちょっぴりSFなのはセンセーのせいです!
<試し読みできます>
地球外生命体の宇宙人…というか外見がロボット(?)のJ先生と女性生徒よもぎによるSF(すこしふしぎ)な学校生活を中心とした4コマ漫画なり。
いわゆる「ほのぼの系4コマ」というジャンルに分類される作品ですかね。J先生とよもぎのやり取りがなかなかどうして。雰囲気が独特の味わいがあってツボでした。
『星間狂詩曲』の日常とSF
J先生とよもぎ
見た目がロボなJ先生ですが生徒たちからは優しい眼差しを向けられています。生徒たちには自分を「地球外生命体」と説明しているのですが、当の生徒たちからは「変な被り物している設定の面白い先生」としか思われていません。この辺の温度さが楽しい。
植物や動物と意思疎通ができるのがJ先生。植物に話しかけている姿を目撃してしまい可哀相な目で見つつも、よもぎも実際に植物に話しかけてみたり、J先生に頭ナデナデされたり、微笑ましいやり取りをします。心が「ほっこり」します。
J先生とよもぎのやり取りの微笑ましさこそが『星間狂詩曲』の真骨頂でしょう。特によもぎ。2人の会話には和むこと和むこと。濁ったソウルジェムが浄化されるようです。日常4コマのキモである「ほのぼのする」が味わえる。
ほのぼの
いやー、J先生とよもぎは良いっすねぇ(しみじみと)。
この手のほのぼの4コマは扱ってる「たわいない日常」を、いかに楽しい日常だと感じられるかどうかだと思うんですよ。『星間狂詩曲』はJ先生とよもぎの学園生活の日々がとても良い。J先生の宇宙人(?)設定がいい感じで「平穏な日常」にスパイスされて、日常の楽しさを味付けしています。
『星間狂詩曲』は「和み」「ほのぼの」「ほっこり」といった日常4コマの三大要素がギッシリつまっています。つまり、読んでて癒されるのである。個人的に日常作品は「癒し」効果が大事マンですしおすし。
よもぎに癒されるわー
よもぎ
よもぎが可愛いんです。癒し効果抜群です。
これこそ「可愛いは正義!」です。
あんま4コマ漫画読みこんでいる方ではないので、あくまで独断と偏見なんですけど「可愛いは正義」を標榜する作品って「可愛い女の子たちがひたすらキャキャウフフする」「ストーリーよりも日常描写に重きを置く」がメインでしょう。最近は男を排除してかわいい女の子だけが登場するのが多いかなって。
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物語性よりも「かわいい」を追い求めた日常系。人によっては内容が薄いと感じるかもしれないけどボケーって読むに最適です。社会に揉まれて心が乾いた現代人にとっては、可愛い女の子の日常はそれだけでハートが潤いますからね。可愛いは正義である。
で、『星間狂詩曲』はそういった方面の癒し効果も抜群です。心優しい性格で何気ないよもぎの日常でこう黒く沈んだ心やモヤモヤした気分も晴れやかになります。「よし!大丈夫!」って。友達ときゃうふふするよもぎの可愛さに癒され、J先生と漫才してるよもぎの可愛さに和む。ま、個人的にはJ先生以外の男はいらんと思うけど。
女子生徒仲良し3人組とJ先生の日常がとにかく最高。優しい世界で消耗してるおっさんをフッと楽にさせてくれる。それでいて、よもぎの可愛さを毎度毎度引き立てている。「可愛い+日常=癒し」である。
つまり、よもぎは可愛い。
よもぎは可愛い
よもぎの一挙一動が「可愛い」。ビジュアルも性格も可愛すぎ。あまりにも可愛いもんで頭ナデナデしたくなること多数、ギュッと抱きしめたくなること無数です。友達とJ先生の家に遊びに行きトイレに行きたくなってもじもじし出したよもぎには心の中の小宇宙が爆発しましたね。
ストレス社会に疲れた時には可愛い日常癒し漫画がいちばんの特効薬です。はい。
また、クセのある絵柄が日常にフィットして独特の世界観を作ってるというか。何気ないシーンも1枚絵として味わい深い雰囲気になってます。なんだろ。例えるなら、冬目景先生や沙村広明先生や高橋ツトム先生とかのタッチを萌え4コマ風にした感じというか。
ラブがコメる…?
ラブがコメ?
何より『星間狂詩曲』で最も心の琴線に触れたのはラブがコメりそうなとこ。ほのかにかすかにわずかに、しかしながら確実にニヤリングがある。ラブコメハンターとして匂うね。ちょっとJ先生に惹かれているよもぎの中の乙女心が!
特筆すべきは6話「今月の目標『整理整頓』」でしょう。理科準備室の整理整頓してたら荷物が落ちてきてJ先生に抱きしめられる格好になるわけですが、この時に叩き出した赤面顔と「男の人に抱き寄せられてしまった。めっちゃビビった。ふぁぁー」はかなり破壊力でした。頬を緩めてニヤニヤしたものです。
たまに魅せる乙女の一面。これ究極なり。可愛い女の子の日常に心が癒されるならば、可愛い女の子のラブコメ要素に心が潤うのだ。もうね、愛しくてしょうがない。なんなのこの可愛い生物。是が非でも、この子を守ってあげたくなるような可愛さがそこにはありました。
よもぎとJ先生の楽しい日常良し。期待値高いラブコメ要素良し。よもぎの可愛さ良し。うん、『星間狂詩曲』は今後が楽しみな作品です。まる。
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