『ジャングルの王者ターちゃん』『新ジャングルの王者ターちゃん』ではターちゃんの出生(親)について触れたエピソードがある。
結局、最後はターちゃんの出生は謎で終わったんですが、そしたら本当の「アブラハム」「タヒム」は誰なんだよ!とか思ったり。ターちゃんの出生の謎を改めて振り返ってみたいと思います。
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ターちゃんの出生
ターちゃんの出生を作中で触れられたのは『ジャングルの王者ターちゃん』『新ジャングルの王者ターちゃん』共に描かれたアブラハム。そして新の後半で描かれたタヒムです。
- アブラハム
- タヒム
アブラハム
元祖『ジャングルの王者ターちゃん』では王妃の子
アブラハム、あなたはインスブルック家にとって生まれてきてはいけない子供だったのよ。ごめんなさい。おかあさまを許してね。(無印『ターちゃん』11話)
無印『ターちゃん』No.11「不運のアブラハムの巻」ではターちゃんが捨てられてるところが描写されている。
なんでもアラブのどこぞの国の王妃様の子供だったのである。王族の家督争いにまきこまれて捨てられたらしい。というのも王の実子でなく騎馬隊長との不倫の間に生まれた子供なんだそうな。
そしてエテ吉に拾われて育つのである。
ナレーションでも「アブラハム=ターちゃん」ときっちり明記されてる。
エテ吉…この時5歳
アブラハム=インスブルック8世…生後3ヵ月
のちのターちゃんである!!
ターちゃんの出生がきちんと描かれたエピソードでした。こうしてターちゃんはアラブのどこぞの王妃の息子アブラハムという設定でした。
ところが『新ターちゃん』ではこの設定を拾いつつも否定している。
『新ジャングルの王者ターちゃん』では否定
新では無印時代のアブラハムの続きもののエピソードが描かれました。それが王妃様が浮気した騎馬隊長…ターちゃんの父親である。
(ユンケル帝国格闘技トーナメントのテレビを見て)その時、父はあなたを見て仰天していた。20年以上も前、王族の家督争いに巻き込まれて捨てられたアブラハムが生きてたって。にいさん、あなたは昔、砂漠の王国で騎馬隊長をしていた父と王妃様との間に生まれた不幸な王子様だったんですよ(『新ターちゃん』144話)
無印時代の設定をそのまま踏襲され「ターちゃん=アブラハム」と触れられてました。
いわく父アレクサンド・コーガンの子種を持つ格闘技の天才兄弟の長男であると。
アレクサンドの息子 | |
長男 | ターちゃん(アブラハム) |
次男 | ロド・ソドム |
三男 | ニド・ソドム |
四男 | マイケル・コーガン |
五男 | マット・コーガン |
長女(末子) | リサ・コーガン |
6人兄弟だと判明して、ターちゃんの出生もより深掘りされたわけです。
しかし、なんと実はアレクサンドの息子で無かった事が判明するのです。
ドクターがマイケルの輸血の際にターちゃんの血を調べた。ターちゃんはB型。わしはA型、そしてターちゃんの母親と考えられるアラブの王妃もA型。B型の子供は生まれない(『新ターちゃん』159話)
なんとターちゃんはアブラハムでなかった!
血液型が違ったそうです。ブラザーズとは同じ目をしてるとか同じ匂いがするとか言われてましたけど他人でした。旧では明言されてましたけど設定が変わった様子。
タヒム
アブラハム(コーガンの血筋)でなかったターちゃんでしたが終盤のルシュ王国編で再びターちゃんの出生がフィーチャーされるのでした。それがタヒムです。
249話
ルシュ王国の軍神アペデマスと彼に仕えたアペデマス五戦士。五千年前のアフリカ最強の6人が蘇生液で永久保存されており、アペデマスが蘇ってターちゃんたちと対峙する。
アペデマスは未来予知ができ、彼を上回る未来予知能力者で五千年前にアペデマスを倒したナパが50年先に蘇ってしまい年老いて殺されてしまった。ターちゃんも敗北。
もはや成す術が無い中でタヒムがいれば大丈夫と主張する智将メロエなのであった。メロエとバルカンの子タヒムは何年も前に棺が開けられて蘇ってたのです。
252話
そして案の定、「ターちゃん=タヒム」という風に転がっていく。
メロエだけでなくアペデマスまで「こいタヒム」とバルカンの血を感じ取っていました。これはついにターちゃんの出生が明かされたと思いきや、こちらも完全ではないけど否定されたのでした。
それがバルカンの子なら獣人化できるはずなのにターちゃんは出来なかったこと。
・ターちゃんはもしかしたらタヒムじゃないかもしれない。だってタヒムには動物からパワーをもらう力なんてないもの
・獣人バルカンも動物を操ったけど、そにこはまだ人間と動物の上下関係があったわ。でもターちゃんは動物と対等だわ(253話)
「ターちゃん=タヒム」と確信してたメロエはアペデマスとの最終決戦で息子タヒムじゃないかも…と述べるのでした。
こちらは結局、アブラハム(コーガンの血筋)ほど完全否定はしてない。「獣人化できない」「タヒムは動物からパワー貰う力無い」「ターちゃんは動物と対等」という事が否定する根拠ですが、100%違うというわけじゃない。
ルシュ王国編以降、メロエは本編に登場することなく、ターちゃんの出生にこれ以上追及されることも無かったのでフワッと否定されたぐらいのものです。
ターちゃんじゃなくてもタヒムはいる
また、ターちゃんがタヒムで無かったとしてもタヒムは何年か前に棺から蘇ってたのは間違いない。
メロエさんの棺の近くに小さな赤ん坊の棺があったんですよ。どうやらナパさん同様、何年か前に蘇生したらしい痕跡が残ってて中はからっぽだったんですけどね(249話)
本物のアブラハムは20年以上前に捨てられた赤ん坊なので今は生きてるかも不明だし本編にそれらしい人物もいないのですが、ターちゃんがタヒムで無かったとししても作中でそれらしいマジのタヒムかもしれない人物がいるのは面白いところ。
それが無印時代に登場したライオンのライ太(ゴリさんのライバル)に拾われたレオ太です。
無印『ターちゃん』25話
ターちゃんそっくりの髪型でライオンに拾われた子のレオ太は、今考えると何年前に蘇ったか不明の本物のタヒム説は成り立つ。
何よりレオ太は子供だったのにターちゃんと正々堂々と立ち合って頬に傷をつけるぐらいの戦闘能力者である。ヴァンパイア編以前のペドロより遥かに強いのは間違いない。まだ幼いのに凄まじいポテンシャルだ。
もしもメロエの「タヒムが近くにいる」って母親の勘が合ってたなら、近くにいるはずのレオ太を感じ取った可能性が微粒子レベルで存在する。
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コメント
真面目な話、血液型が両親とは違う場合もあるらしいですよ。
DNA鑑定ではなく血液のみで判定したあたり、自分の息子ではないと思いたかったんでしょう。
だから、可能性としてはそちらも完全否定では無いです。
連載当時はまだDNA鑑定は精度が低く、信憑性は十分ではありませんでした。
王妃と騎馬隊長の他にB型の不倫相手がいた可能性もあると思うんだ。
タヒム=レオ太説は目から鱗だった
しかし終わってみればターちゃんの出生の謎は特に引っ張るべきではなかったような
ワンピースを読んでるとチラホラとターちゃんの香りがして読み返したくなるんだよね、特に非人道的な話が出てきたりすると徳弘節を感じる。
ヴァンパイア編もターちゃんの出生に多少絡ませてた気がするんだよなあ
ターちゃんの回復力がヴァンパイア並だったり
ラスボスのヴァンパイアの王がちょっとターちゃんに似てたり
ターちゃんのアニメは原作ではバッドエンドだったエピソードをハッピーエンドに変更してたのが個人的には好きだった
原作はバッドエンディングというより、ビターエンディングだと思う(徳弘作品には多い)
久々にヤマカムさんの考察ネタ、今まで気づかなかった視点が面白い
ターちゃんの正体を散々出し惜しみして、結局明らかにしなかったのはこの作品の最大の失敗だと思う
うんこひりパワーアップやクローンの末路とか見ると
現代人ってよりはまだヴァンパイアや古代人って言われた方が納得いくかなぁ
まぁ話としては血筋やルーツが重要なのではなく、ジャングルの動物たちに育てられたからこそ、たーちゃんはたーちゃんになったんだって思えれば十分なのかもね