『わたモテ』BOOK☆WALKER特別編
BOOK☆WALKERの企画で開催された「もこっちとくっつくのは誰だ!?選手権」。1位を取ったキャラはガンガンオンラインで描き下ろしストーリーの主役ということで、見事に1位を獲得したネモの特別編が更新されました。
※スクエニ系漫画は「マンガUP!」で無料で読める。
<BOOK☆WALKER特別編>
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ネモが大正義ヒロインすぎる
扉絵からして妄想が膨らみますな。
一緒に並んで歩くネモ&あーちゃん&清田くんの1年から一緒の3人を写真に収めています。ふと後ろを振り返るネモが最高にエモい。自分の「現在」から「過去」を振り返るという意味に捉えられる。
ネモが未来へ向かって進むなら、写真は「今」で、過去は後ろにあり、未来は前に広がっている。そして、過去とは思いだした時のみ存在する。
変わったネモ
芝生で寝るネモ
昼休みに芝生で一人で寝るという行為。
今までの演じてたネモでは周りの目を気にしてできなかっただろうというモノローグがええね。変化したネモは芝生で寝れる。
目を閉じてもまぶしい。ちょっとドキドキしてるから慣れるまで眠れないかも。やってみてよかった。今までの私ならこの経験はできなかった。
ネモの演じるのを止めた成長(?)っぷりが見れる。もこっち同様、ネモにも精神的成長が見れます。精神的に退化したのはゆりちゃんだけだから!
そして、ネモは中学生の頃を夢見るのです。
さながら、過去が今までのネモを縛って、その記憶に囚われていた状態からの脱却です。
黒歴史という演出
コマ外が真っ黒やで
ネモの中学時代の過去回想。
驚くのはコマ外が真っ黒に塗られていることでしょうか。
例えば『ワンピース』の過去編ではよく見かける演出です。でも、『わたモテ』は過去編をやってもコマの外は白いままです。もこっちだってロクでもない中学時代のメモリーわんさかなのに、描かれたコマの外が黒くなることは基本的にありません。
『わたモテ』で黒くなるのは電気消した演出とか、もこっちがマジで凹んで絶望した時とかです。コマ外を黒くなる過去は、もこっちにとって1年生の自己紹介といったマジで封印したいクソすぎる思い出です。いかに、ネモにとっての中学時代の思い出がダークで思い出したくなかったのか伺えますな。どう見てもいい思い出では無さそうだ。
ネモの中学時代
ネモ…(´・ω・`)
オタク(?)仲間でアニメの話とかしてた2人からは「パンピー」扱いされ、他のクラスメイトが悪口言ってたら一緒に悪口言ってた扱いされて陰口叩かれる。『あの花』のブルーレイ借りたメガネ男子から友達だと思ってたの告られて気まずそうになる。なんだかなぁ。
中学時代のネモは、交友関係で3つのグループとそれなりにやってました。
・オタク女子2人(陰口叩かれる)
・オタク男子3人(勘違いし告られる)
・リア充っぽい男女グループ(最後まで付き合いある)
う~む。オタク女子2人組と、オタク男子3人組ともそれなりにアニメの話をしていたのでしょうが、どっちのヲタグループともアレな関係関係になったぽいですね。結局、中学3年の終盤で話せて付き合いあったのがリア充グループしか残っていなかった様子。
そして、リア充っぽいグループとの会話はあんまり面白く無さそうでした。
オタクグループとアニメの話してた時のがどう見ても楽しそう
オタクどもとワイワイアニメの話してた方が素だったんでしょうけど、リア充グループの方が最後まで付き合いあったネモ。適当に話を合わせていただけっぽいのに。悲しいなぁ。「演じる」かぁ。悲しい。
リア充っぽいグループから一緒に勉強の誘い受けても断っている辺りから、あんまり仲良くしたかったわけでもなかったのかな。なんとも切ない中学時代です。ゆえに喪122が改めて染みわたる。
ネモにとって「うまく演る」とは
普通の子になったんだねー
高校3年生になったばかりの新学期。普通に無難に自己紹介をやり過ごそうとしてたもこっちに「普通の子になったんだねー…」とつまんなそうな顔をして憂いを見せてたネモ。一体何を期待してたのか。
また、一体何と戦ったのか(ネモと戦ったんだろうけど)もこっちは見事にKYな自己紹介をかましクラス中をドン引きさせてました。触発されるようにネモの「演じるのはもういっか」と、将来は声優になりたい夢を語りました。
―今度はうまく演る
うまく演るのはもういいか(喪122)
ネモにとっての「演る」とはオタクのカミングアウトと声優目指してることを隠してリア充として振る舞うことでしょう。今回のエピソードで引っかかったのは高校入学した1学期の「今度はうまく演る」というモノローグなり。「今度は」という事は中3では失敗したってことだよね?
「演る」ことがオタクや声優目指してることを隠し一般人っぽく振る舞うことだとしたら、中3でオタクのグループと一緒に居たの何なのさと。それとも中3はじめの自己紹介ではリア充っぽく振る舞って、それでも尚ヲタグループに交じってアニメの話をしてたのでしょうか。
中途半端に演じてしまったのかな。
『わたモテ』のミソは描かれない部分を読者が想像するってものがあるので、ネモの中学時代や「演る」も色々と妄想できます。はい。
みきちゃんはどうなった?
みきちゃん
ネモの真っ黒中学編で一番気になったのはみきちゃんである。おそらく、中2まで親友で中3のクラス替えで別クラスになったのでしょう。クラス替えしたばっかの時はお互いの近況を聞く仲だったのに、そっから忽然と消えてしまいました。
もちろん『わたモテ』は描かれない部分こそ旨味なので解釈は多様です。
・描かれてないだけどずっと親友
・何かあって疎遠になってしまった
どうとでも取れる。描かれてないけど、中学校卒業まで友達で今でも付き合いあるかもしれませんし、2人の間に何かが起きてしまい付き合いがなくなってしまったかもしれませんし。みきちゃんとネモがどうなってるのか気になりました。
例えば、みきちゃんに告ったという小島くん(ロッテの今年のドラフロ3位)がネモへ傾いてしまったというドロドロな関係だってあり得る。みきちゃんを応援してたネモが、次のページから中3クラスメイトのヲタグループから疎外されてるのも意味深だ。回答は多分無い。
ネモともこっちメモリー
喪110
今回のネモ過去編でもこっちろの思い出が美味しく補完できました。思い返せば、2人が最初に出会ったのは喪110「モテないし受験者を応援する」で描かれた入試の日です。
ゆうちゃんが同じ高校受けても落ちそうだと踏んで、今の内に受かりそうなやつと仲良くなっておこうと、隣の席で受験したネモに声をかけたのが始まりなり。「テストできた?」「うえーい、やったね」と。
「私、黒木だから覚えといて」
「あっ、うん…私は…ね」「も…」
もこっち、ネモの名前聞かずである。
名乗れなかったネモは1年生で同じクラスになります。
根本陽菜、覚えといてね黒木さん
受験時の席順と同じ並びだった2人。
ネモはすぎに気づいて「あの…」と話しかけるも、もこっちはどもりながら「初めまして?」とまったく覚えておりませんでした。髪の毛の色といい雰囲気全然違いますからね。てか、高校受験なんて1~2月だよね。4月になって髪の毛伸びすぎである。カツラかよ?
もこっちに覚えられていなかったネモが同じクラスで隣同士になって、数ヵ月ぶりの、あの時に出来なかった自己紹介は胸が熱くなる。「覚えてといてね」ですよ。丁度1年後にちゃんと覚えていたのもグッとくる。
喪39
よかった!覚えててくれたー
私、存在薄いからさー
ちゃんと(?)覚えてたもこっち。覚えられててめっちゃ嬉しそうだったネモの「存在薄いから」は入試の時と1年生1学期を指してると思うとグッときます。そしてはじまった、もこっちとネモの絡みですわ。最高すぎるな。
闇から光へ
あーちゃんとクロ…
暗黒だった過去から目覚めたネモの視線がキラキラと眩しく輝いているのもええっすわ。最高ですわ。黒いコマ外から白くなる演出といい、光る視線の先にいたもこっちとあーちゃんの親友2人。演じる必要ない相手。
今のネモにはもこっちとあーちゃんがいるからね。「演る」?なにそれですよ。あまりにも尊すぎて眩しすぎるぜ。また、もこっちはあーちゃんとどもらず普通にスラスラ遠慮無しで会話できるとうになってるのもいいなぁ。
もしかしたら「あの時、ああすればよかった」「あんな風にしなければよかった」と思っているかもしれない。でも、今のネモは過去と折り合いをつけてるのでしょう。過去は思い出した時にのみ具現化する。暗黒のコマ外から白いコマ外になる今へ繋がる表現。
黒から白へ
過去のメモリーをどう解釈するかは現在の心の持ち方に委ねられてますからね。過去は変えられないです。しかし!しかしである!過去と向き合う今の姿勢は変えられるのです。あまりいい思い出が無さそうな昔を夢見たネモ。それでも、夜が明けてたのがグッドだ。
過去をなかったことにすることはできないが、過去にまとわりついている自分の黒い感情を消すことは出来る。そんなネモのメモリアルでした。
もこっちは普通じゃないから
見えても見ないんだよ普通は!
普通じゃないもこっちに期待してたくせに
可愛い反応だな!おい!
寝てるネモのパンツを見てたもこっち。
「何見てんの!バカじゃない」と普通は見えても見ないものだと主張するネモ。
もちろん、もこっちは「普通」じゃないからね。天然百合ジゴロ鈍感主人公ですから。空気も読みません。おっさん思考でセクハラもします。ネモのパンツだってガン見するわ。
だ・け・ど!
その「普通」じゃなさこそネモの憧れた「普通の日常」なんですねぇ。
今のネモは理想郷にいます
主人公が私でみんながいてクロはメインキャラの一人みたいな生活
以前から語られてたネモの好きなアニメ「日常系」。具体的に言えば萌え系4コマのアニメです。その世界はただただ優しく可愛いのです。今のネモはそんな中学時代に夢見た「普通じゃない普通の日常」にいるのです。
具体的に言えば『ゆゆ式』みたいなものです。可愛い女の子たちが不純物抜きでキャキャウフフする世界。そこには悪意もなく、男の存在もほとんど無く、可愛い女の子達の日常の風景が執拗に描写されております。癒やしですね。
すっげー幸せそう。普通じゃあり得ない二次元の世界だけの「普通の日常」。普通じゃないもこっちのお陰でそんな世界が具現化しちゃってる。すごく幸せそうだ。
でも、やっぱ普通の日常じゃないね
びん
なんだこの超反応。
ゆりちゃんと吉田さんは「DV慣れしてる」というパワーワードも美味しいけど、不器用に思わずあーちゃんもビックリするぐらいの手が出てしまうネモが可愛いすぎる。
だってですよ!エロいゲームやらされても、パンツ見られても、手が出なかったネモがビンタですよ。ものすごい赤面っぷりで恥ずかしさMAXだったことも分かる。もこっちに言われた台詞は以下のようなものです。
・あっでも、ネモは処理してるから大丈夫か
・あっでも、見えても大丈夫か。ネモのはピンクできれいだし
アソコが見えても「ピンクできれい」がフォローだと思ってるもこっちのレベルの高さもさることながら、ネモのこの超反応で無意識に大赤面で恥ずかしがってひっぱ叩いたのは一つの結論へ導かれる。
『女子高生 Girls-High』とか「yahoo知恵袋」の知識だけどさ、あくまで水着とかではみ出ない処理で中心部分はカットするとかいうのがアンダーの処理じゃないですか。ネモは見えてピンクって…ちょっと違和感ありませんか。普通は処理しててもメデューサを指摘するよね!ズバリ、無いってことでは!
つまり、ネモはパイ〇ンだったんだよ(Q.E.D. 証明終了)
※スクエニ系漫画は「マンガUP!」で無料で読める。
コメント
>4月になって髪の毛伸びすぎである。カツラかよ?
これ喪110の時からずっと思ってた。
でも喪39の1年時の回想で髪長かったから今更変えられないしな…
ネモがパイパンだと判明したのにまるで盛り上がってない…
物凄くいい回だった。ネモの株というか魅力もグっと上がって最後は笑えるオチで。
誰が一位になってもいいように全キャラ分(上位陣のみかも)の話を用意してたのかは分かりませんが、例えばゆりちゃんならキバ子との過去だったのでしょうかね。
普通に素晴らしい内容だっただけに、他のキャラのも見てみたかったなあという思いました。
最高の回だった
特別編だから短いんだろうなと思っていたら・・・
なんスかね、この大ボリュームは(歓喜)
個人的には岡もこがかなり仲良くなってたのが嬉しかったですね
ネモの「上手く演ろう」でどことなく茅野カエデを思い出したり。
あと12巻の書き下ろしで、もこっちの馬鹿な所をキバ子と話し合ってる場面でキレ顔晒していたのは
「もこっちは馬鹿なところが可愛いと話を振ったのに、明らかにもこっちを馬鹿にしている態度を返された」
「中学時代で散々嫌な気分になった&日常アニメ的日常に要らない『誰かの陰口』」
という二重要因だったんだなぁ。
ええ話やったなあ、ネモも可愛いし最高
ただ1位に選ばれなくてもこの掘り下げはいずれやってた気もするけど
ネモは理想的な空間を手に入れつつあるわけだけど、その最後の障害がキバ子なんかねえ
ゆりちゃんとは何やかんやうまくいきそうではあるし
ネモ自体はいじめも険悪な空間も望んでないから穏便に何とかしたいんだろうけどやっぱり一波乱ありそう
まあ何にしてももこっちに理想を話してニコニコしてるネモはとても可愛いかった
山田さん今回更新しないのかなって思ってたw
それか力技でゆりちゃんの話をするかと思っていたのにw
ゆりちゃんの過去見たくなるよな
今までネモの処理は揃えるくらいだと思ってたけど全剃りだったのかな?
それならピンクの具が見えてたとしても納得ですね
な
はいて
ん
だ
よ
合格発表のシーン何人か登場してて吉田さんぽいのが黒髪だし本人ならいつ染めたのか気になる
加藤さんにも同じような話をしてほしい
正直角川の変な煽りなしで見れれば何にも引っかかりなしで楽しく見れたのにってのが感想っす
内容は普通に素晴らでした
ネモが求めて止まなかった理想の友達関係を、もこっちが意図せずに招き寄せる形で実現してるんだなー。
前回のゆりちゃんもだけど、ケンカしても(もこっちの対応で)すぐ仲直りできて親しさを深めるきっかけになってるね。
ネモの起こし役をあえてもこっちに割り振るあーちゃん良い子
吉田さんの(いつものセクハラか…)と言わんばかりの醒めた目笑った
4クールのJK日常アニメなんて存在しないし、あり得ない。
それは日常アニメ好きのネモにとっては当然の常識。
なのに現状をそれに比喩してたとえてるってのは、今があり得ないような幸せな日常ってことなんだろうね。
ピンクは具の話だと思った
僕のかめちゃんもピンクだよ