『よふかしのうた』ナチュラルフラグボーンクラッシャー夜守コウ

 

恋する乙女に覚醒したナズナちゃんの勢いが止まらない！タイトルを『よふかしのうた』から『なずなのこい』って変えてもいいぐらいの勢いがあります。

 

※サンデーうぇぶりなら『よふかしのうた』が基本無料で読めます。

 

ナズナちゃん可愛すぎ問題

単刀直入に聞いちゃおうかと思うんだけど

夜守くんのこと好き？

うん。

 

「え？」←ハツカ＆読者

 

172話

 

自然とコウが好きか聞かれて「うん」と答えたのに、ちょっと間を置いて冷静になった後に必死で否定するナズナちゃん可愛すぎないか。

 

恋する乙女（実年齢はアラフォー）になったナズナちゃんのスーパープレイが止まらない。ナズナちゃんはこの状況をヤバイと言ってたけど、本当にヤバイ！読者のニヤニヤが止まらなくてヤバイ！

 

とまあ、ナズナちゃんをずっとニヨニヨしていたいんですが、シリアスな一面も孕んできました。それが吸血鬼が人間に恋して血を吸うと？である。

もうコウの血は吸えない

君はもう夜守くんの血は吸えない

 

キクさんとマヒルを例にして、吸血鬼が人間に恋して血をすえば人間になる。人間になると吸血鬼として過ごした時間が一気に経過する。だからキクさんは消滅したと。

 

この解釈は美しいもので（そもそもハツカはマヒルも消滅したことをどう解釈してるのだろう？）、マヒルはキクさんが最大の弱点で最期に気付いてしまって一緒に消滅したというのが一つの説で成り立つ。

 

しかし、吸血鬼が人間に恋して血を吸うと人間に戻るの他に、もう一つの説が提示されてました。

 

・あれ？知らなんですか？〝吸血鬼から惚れた人間の血は吸ってはいけない〟っていうルールがあるんですけど…。

・（ルールを破ると）その人間を殺してしまう！（121話）

 

吸血鬼は惚れた人間の血を吸うとその人間を殺してしまうという。だからススキぴっぴは大好きでLOVEだけど美味しいと評判のコウぴっぴの血は吸わないのである。

 

このルールでもマヒル＆キクさんは成立する。キクさんは吸血鬼としての寿命で消滅して、惚れた人間の血を吸ったルールでマヒルも消滅したと。

 

 

キクさんとマヒルが2人とも消滅したのは結局のところ分かってないんですよね。

 

これを恋してるナズナちゃんに当てはまれば、「ナズナちゃん人間になる（アラフォー）＆コウは（ナズナちゃんに惚れれば）吸血鬼になる」「ナズナちゃんは人間にならずコウは死んでしまう」になると思われる。

 

現状は、シュレティンガーの恋する吸血鬼ですよ。生まれた時から吸血鬼のナズナちゃんはまた特殊かもしれませんが…。

ナズナちゃんは混乱してる

急に言われても困る…

 

混乱して泣きだすナズナちゃん可愛い。コウをどうしたいのか分からないし、こんなこと（恋したこと）はじめてなのでナズナちゃんは混乱して泣き出してしまったのである。

 

ハツカのように頭いい子いい子してナデナデしたい心境になりましたもん。庇護欲が凄い。天真爛漫で自自由奔放だったナズナちゃんが恋する乙女の可愛さに加えて、いままで見たことない一面にハートを鷲掴みにされます。

 

ナズナちゃんは可愛い！！

みっちゃんさんのフラグをへし折る

173話

 

ドキドキで登校したら、みんな「おっす！」的な普通の反応されて拍子抜けだったコウくん。まあ、修学旅行一緒に行ったからこそでしょう。もういつでも昼の世界に帰れる土台があるいう見方もできます。

 

そして、放課後にみっちゃんさんに「ちょっとツラ貸して」と校舎裏に呼び出されたのである。みっちゃんさんはかなり神妙な面をしてます。

 

あー、もう誰だって分かる。女の子が真剣な表情で一大決心して校舎裏に男子を呼ぶなんてやることは一つしかない。愛の告白である。

 

修学旅行編では、コウが登校拒否になった原因でもあるみっちゃんさん＆さっちゃんさんとバッチリフラグを立てていたのは記憶に新しいところでしょう。

 

138話

 

北海道へ行く時、みっちゃんさんは乗り物に酔ってしまった。迅速に酔い止め薬と水を持ってきて、吐いた方がいいよって洗面所へ案内した後も、席に戻らず具合悪いみっちゃんさんと一緒にいてくれた。ついでにマヒルの悪口言う同級生をうまくあしらった。

 

その様子を見て「…やるじゃん」と呟いたみっちゃんさんはフラグの満了期を迎えてた。間違いない。俺は詳しいんだ！ついでにさっちゃんさんともフラグ立ててます。

 

そんな彼女が意を決して放課後に校舎裏に呼び出すわけですよ。ニヨニヨ展開待った無し！

 

みっちゃんさんに呼び出されてもなぁ…

しかもここじゃん。いい思い出ではないよ。

 

お前…本当にそういうところだぞ！

 

ナチュラルにフラグを立ててナチュラルにフラグをへし折る。それが夜守コウ。ナチュラルフラグボーンクラッシャーである。

 

みっちゃんさんはマヒルの事を聞いてましたけど、そんなん教室でもいいやん。確かに修学旅行の帰り、神妙なコウを心配する様子が描かれました。でも、それに気付けるのはコウの良さに気付いてちゃんと見てたからと思うんだよね。

 

今回、みっちゃんさんはコウに一世一代の告白をしようとして、その前にフラグへし折られたようにしか見えない。

 

これは私の深読みかもしれませんが、コウのナチュラルフラグボーンクラッシャーっぷりはまじ半端ない。鈍感主人公を超えてる！

ナチュラルフラグボーンクラッシャー

ナズナちゃんが俺を好きになるなんてないもんな。

 

お前…本当にそういうところだぞ！

 

神の視点を持つ読者はコウに惚れてしまって混乱してるナズナちゃんを見てるけど、コウはそんなん知るわけもなく気付いてません。ナチュラルに畜生発言をかますのであった。

 

個人の体感的に1話で2つもフラグをへし折りにいってる鈍感主人公っぷりよ。近年のラブコメは、鈍感主人公よりも察しが良い主人公が増えてきてますが、コウはその真逆をいくね。令和では珍しい主人公像です（褒めてます）。

 

ま、不快計数もないので、ここからのナズナちゃんの反応が楽しみで仕方ない。そして、他にもフラグ立ててるので、ラブコメの風が本格的に吹きそうな予感がする。コウは鈍感主人公ムーブでヒロインズの可愛さを引き出して欲しい。『よふかしのうた』はじまりすぎなんだよなぁ。

 

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