『よふかしのうた』終曲。
今週号のサンデー(2024年9号)で『よふかしのうた』(コトヤマ)がジャスト200回で最終回を迎えました。サンデーの表紙がいいね。新連載の時の表紙を踏襲して2人の成長が見えます。
何が違うってまずコウの左耳。反吸血鬼になった後。
最大のポイントは背景でしょう。
連載開始の表紙では月が出る夜でしたが、今号の表紙の背景は朝日が出てます。夜明けです。この漫画のテーマでもある夜が終わったことを示唆させつつ、キク&まひるとは違う顛末なのでは?と想像できるエモい表紙となってます。
※サンデーうぇぶりなら『よふかしのうた』が基本無料で読めます。
1話冒頭の「To be continued」
1話
あ、起きた?おはよう。(195話)
194話で1話に繋がり、コウと同じ中学に通う夢を見たナズナちゃんが起きた。1話の続きがはじまった。エモい構造すぎて震えたわ!
1話では意味深な倒れるナズナちゃんと真剣な表情のコウが描かれ、「これは何かあったのか?」と事後と思わせておいて、実は夜昼逆転してるナズナちゃんが起きるのを待ってたと。
また楽しい夢のはずが現実突き付けられて目覚めたら、現実のほうが優しい世界だったって流れはグッとくる妙エピソードにもなってました。
ちがっあは。ちがうもん。ね。本当にどこでもいいよ。買い物もしたいし、電車で知らん駅降りてみたり、図書館とか行ってみたいし。けど、どうせどこんにも行けないもん。
行かない?海。最後にさ。
「おはよう」の第一声も良いし、夢の中では途中で夢と気付いて「どうせ、どこにもいけないもん。」って泣いて夢が終わって目覚めた直後に海に誘うっていうね。そりゃナズナちゃんも現実で無くわ!
夢の世界より夢のような現実!
連載開始、1話、初期のテーマは「恋をするための物語」です。だから、1話冒頭に収束してその続きは「恋をしたあとの物語」なんです(←上手いこと言っちゃいましたか)
最後のデート
海に行こうって約束は183話でしてました。
それを前倒しで冬に行くことになります。
196話
海に来てパシャリ。これはコウが上げたクリスマスプレゼントなり。写真立てとインスタントカメラ(39枚取れる)。まだ使い切ってなかったのか。
クリスマスプレゼントの流れで海に行こうって約束してたので、ここで写真を撮るのは綺麗な流れです。
そんなくすぐったくなるメモリアルイベントしつつ、我らの心のアルバムに永久保存したいのはナズナちゃんの水着姿です。コウも冬なのに海水浴するつもりでしたが、流石は最期のお別れデートというだけあって破壊力抜群でした。
うむ。
やはりコトヤマ先生の絵力は凄い。己の「業」をパンパンに詰め込んでおり、サラッと自然に描写しつつも多くの読者を惹きつける。
「やはり鎖骨はいいな」「いや肋骨の方が」「ワキを舐めてはいけない!いや舐めたい!」「ヘソが芸術的だ」「生足…とくにこだわりの足裏が…」とか、マニアックでいてハイレベルの部位の良さを語りたくなる。
吸血鬼が恋した答えは出さない
ありがとう。コウ君につけられた傷が欲しかった。(197話)
はぁ…(尊死)。
ナズナちゃんの右耳にピアスを空ける。そこで言い放った言葉はあまりにも尊すぎて昇天しかけましたね。「ありがとう。コウ君につけられた傷が欲しかった。」ってさぁー!!もうなんなのー!!可愛すぎるだろ!!
そうなんです。出した結論はお別れするってことです。これまで人に恋した吸血鬼は2つの説が提唱されてました。
・あれ?知らなんですか?〝吸血鬼から惚れた人間の血は吸ってはいけない〟っていうルールがあるんですけど…。(ルールを破ると)その人間を殺してしまう!(121話)
私ね人間になりたいの。人として死にたい。ずっとず~っと夢見てきた。その方法は吸血鬼が人間に恋をして血を吸わなきゃいけない。私は君を好きになりたい。恋をしたいの。(158話)
吸血鬼が人に恋して血を吸うと「その人間を殺してしまう」説。もう一方は「人間になれる(人間は吸血鬼)」説です。だからこの2人の顛末は2パターンがあった(ただし生まれつき吸血鬼と反吸血鬼なので当てはまるかも不明)。
- ナズナちゃんがコウを殺してしまう
- コウが吸血鬼になってナズナちゃんは人間になる
読者もどっちが正解かなぁ…とドキドキしてたらアンサーを明確に出しませんでした。ナズナちゃんが決めた結論はコウの血を吸わないです。
コウ君への気持ちがなくなるまで会わない。(197話)
惚れた状態で血を吸うとどうなるか分からない。だから血を吸わない。それはお別れを意味してます。1年ルールで眷属にできないって話もあったけど、それすら確証がない(最終話で吸血衝動抑えれてなかった)。だから気持ちがなくなるまで会わないって結論。
198話
あ、甘酸っぺぇぇぇ…。
お別れするって結論で2人が「バイバイ」するのは、中学生の恋愛のような(コウは中学生です)こそばゆいものが濃縮してた。甘酸っぱいという言葉がこれほど似合う2人はいない。甘いのはもちろん、酸味もあって、青春のトキメキがあった。
(続くぞい)
コメント
微妙だったな
だがしかしもだけどまとめ方がな
昔のサンデー作品を引き合いに出して安直に枠に収めようとするのは、あまりお勧めしませんよ
みゆきを抜かしてあだち作品を語るとはとはこれ如何に
誤字多いな
コトヤマの漫画って終盤まで面白いのに、
最後の締めが駄目すぎるから、
完結したら買おうと思っても買わなくなる。
なんで結末だけが微妙なのか。
なんで皆そんなに酷評なの?
素晴らしい結末じゃん。「あぁ、この二人は結ばれるんだな、、、」と確信させつつ、結婚式などを描かないことで読者が様々なENDを想像できて、ムズムズしながらスッキリする味わったことのない感情になる。良いじゃん。これ良いじゃん。
そもそも酷評してる奴らはどのように結末が微妙だったのか書いてないじゃん。結局のところ、そういう奴らは自分で想像できない奴らなんじゃないの?1から100まで語られないと分からないの?もっと想像して自分が望む結末を考えてみなよ。
何でもかんでも作者に丸投げするなよ。
(語彙力なくてごめん。分からないところがあったら聞いてください。)