『ロロッロ!』(桜井のりお)
『みつどもえ』の桜井のりお先生が週刊少年チャンピオン(44号)に帰還。
短期集中連載として『ロロッロ!』の連載スタートである。すっげーツボだった。短期集中連載なのがもったいないぐらい。週チャンでずっと連載して欲しいですわ。
もうね、表紙からオーラが漂ってくるね。「可愛い」のオーラがな!
というか桜井のりお先生の描くムチムチといいますか、太ももの絶妙な「柔らかさ」は凶器ですね。世界一旨そうなハムを描く漫画家ですわ。誌面に視線を釘付けにさせてしまうも仕方がない。仕方がないのだ。
太ももに魔力がある。
ただパブロフの犬のごとく、大脳を介さずに愉悦反応してしまうのである。
おそるべき太ももですよ。なんて絶妙な柔らかさと肉質なのかと。『ロロッロ!』は、ギャグも面白いし可愛いし心が浄化される「癒し」効果がありましたね。生き返るわー!
『ロロッロ!』とても良い。
簡単にストーリーを説明すると、友達がずっといない森繁ちとせちゃん(12)と友達ロボットのドタバタコメディ…かな。
ちとせちゃんに友達がいないことを見かねた父は6年かけて友達ロボットを完成させます。寂しい娘のために父が友達ロボを作ってあげるなんてね良い話じゃないですか。心温まるじゃないの。
友達ロボットを作ってあげました
って、えぇぇぇ!?
なんつーか、絵面が普通にいやかなりヤバイです。
どー見ても女の子を誘拐してきたようにしか見えません。開始2ページでとんでもないインパクトである。読者同様にちとせちゃんも父親が女の子を誘拐してきたと思うのでありました。見た目も人間の女の子そのものだしね。実際にはガチで友達ロボットだけど。
人型ロボットの名前は炉端イチカ。12歳です。6年でとか出来たばかりで年齢が12歳なのは気になるところですが、見た目年齢重視で娘さんに合わせたのでしょう。
そんなわけで、ロボットだと信じず誘拐されてきた女の子だと思うちとせちゃんと、自分はロボットだよと述べるイチカの楽しくもどこかマヌケなお話がスタートするのでした。ロボットと信じないちとせちゃんと信じさせたいイチカの軽快な漫才がツボであります。
良いコンビで絶妙な漫才
良いコンビ
1話は「ロボットと信じない」ちとせちゃん、「自分はロボットだと主張する」イチカを基本構図にして、それをネタに軽快で絶妙な漫才が展開していきます。このコンビがなかなかどうしてよ。面白かったです。ボケまくりのイチカと冷静に突っこむちとせちゃんが『キャプテン翼』の翼くんと岬くんのゴールデンコンビ並に息ぴったり。M1グランプリで優勝して不思議じゃないレベル。
ボケるイチカと突っ込む(冷たく流す)ちとせちゃんのショートコントを連発で繰り返す勢いがスゴイ。オラオララッシュで連続展開されるネタにはついつい笑ってしまう。ギャグは一発の重さを重視するわけじゃなくて、手数とスピードを重視してテンポ良く小ネタをじゃんじゃん出して畳み掛けてくるスタイルって感じです。
こういうコントの台本みたいなギャグこそ桜井のりお先生の真骨頂である。
グイグイ引っ張られて笑える。また、はいてるパンツを描かないのも桜井のりお先生の真骨頂である。あくまでも脱いだものしか描かない。見事に桜井のりお先生の「らしさ」と「強み」が効いた秀逸な1話でありました。
可愛いは正義である
「可愛いは正義」は真理であり絶対。
そんで、桜井のりお先生の描く女の子は可愛いのだ。
ちとせちゃんもイチカも本当にめちゃくそ可愛いんだけど。ハムが美味そうなんだけど。ペロペロなんだけど。特筆すべきはアングル。芸術的で「見えない部分」が格別でござる。ぶひぶひ。さすがはいてるパンツを隠し続けるのに定評あるだけあるぜ。
可愛いは正義!
ワンシーンワンシーンで描かれてない裏の部分をヨダレを垂らして妄想させさせる。
妙技な隠し芸ですわ。あー!その隠れてる部分が見たいんじゃー!と何度も叫んだものです。
キャラも立ってるね。「天然アホ娘」と「冷徹突っ込み娘」がショート掛け合い漫才するのにピッタリです。この漫画、2人のちょっぴりエッチな掛け合い漫才が最大ウリで魅力で、作者も自分の強みを把握してるのか、そこを出し惜しみなく全力投球で投げてきます。剛速球です。ゆえに最高に面白く心の琴線鷲掴みです。
さらに普通に2人並んでるだけでニヤニヤしてしまう要素があります。「絵」になる2人だね。まあ、百合ではないけどさ。でも、何たって「友達いない少女」と「友達ロボット」ですしおすし。
今後はちとせちゃんがイチカを友達認定するかどうかになると思うんだけど、それはつまるところちとせちゃんがデレるということの同義であり、全力で頬を緩める用意をしたいところであります。まる。
コメント
のりお先生はわかってる
みつどもえ読みたくなってきたな、
そして最終巻でも死体蹴りを忘れないニセなんちゃらの感想でヤマカムさんがどれほど発狂した筆を走らせてくれるか楽しみでしゃーない