『かぐや様は告らせたい』第117話 白銀御行の文化祭
神回だったな…。
今回の『かぐや様は告らせたい』は神だな。わゆるゴッド。サブタイトルは「白銀御行の文化祭」と白銀中心ではあるけど、誰がどう見てもMVPは石上なのは間違いない。完全に予想外の展開になってどう転がるかめがっさ楽しみです。
作中最長編となってる文化祭は凄いわ。
読者の期待を超える「まさか…」にしてやられてしまいますな。
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117話「白銀御行の文化祭」
ハート型の贈り物をすると永遠の愛がもたらされるという「奉心伝説」。
かぐや様はつばめ先輩に教えて貰うまでしりませんでした。実際この伝説は友達がいる生徒の間では秀知院の常識であり、ほとんどの生徒(9割)は知ってます。かぐや様も石上も知らなかったわけですが、それは友達の少なさと。
ただちょっと待って欲しい。石上はガチで同学年に友達いないが。かぐや様はクラスで早坂さん以外にちゃんと友達がいます。
かぐや様のお友達
かぐや様のお友達(コミック61話)
「2-B」の白銀における豊崎&風祭のポジションは「2-A」のかぐや様にもちゃんといます。まだ名前は出てないけど普通に可愛いです。そして、かぐや様の恋愛事情もご存知の様子が伺えました。
普通の生徒は「かぐや様」と呼ぶのに、この2人の柏木さんのように「四宮さん」「かぐやさん」と慣れ親しんだ友人のように呼びます(前髪パッツンは文化祭のコスプレ喫茶で「かぐや様」と呼んだが)。
白銀が呼び出せば「四宮さん!遂に来たね!」「頑張ってかぐやさん!!」と、かぐや様のお気持ちを察してるようでもありました。もちろんかぐや様は最近まで早坂さんにまで本音を言わなかった(バレバレでした)ので、直接聞いたわけじゃないでしょう。
恋バナの一つもしてそう(かぐや様に聞かせそう)な間柄に見えたけどねぇ。そのうちこの2人もピックアップされるかな…。って、話が逸れた。
「奉心伝説」を知らない石上
大きなハート型のクッキー
つばめ先輩との距離を縮めたい石上でしたが、ホラーハウスはミコちんのせい…正確には柏木さんと翼のせいで男女別になってしまい失敗。つばめ先輩はかなり怖かったようで、もしかしてワンチャンあったかもね。
次に訪れたのはつばめ先輩のクラス。出し物は夏祭りの的屋が色々と。そこにあった的当ての商品が巨大ハートのクッキーでした。「こんなの貰えたら素敵だよねぇ~」って、つばめ先輩の言葉を聞いて石上はGETします。
石上は「奉心伝説」なんて知りません。
ただただ純粋な好意でつばめ先輩にハートクッキーをプレゼントするのである。
まさかの事実上の告白
つばめ先輩、これ貰ってくれますか?
こんなん同人誌かよ…。
繰り返しますが石上はハートを送ることは事実上の告白だという意味の「奉心伝説」を知りません。ただただ単純に100%の善意で上げただけです。本人も「これが欲しかったみたいだし獲れてよかった」ってド天然ですからね。
ただし、受け手のつばめ先輩。さらに周りのモブ大勢から見れば完全に公開告白したようなものである。石上だけは意味が分かってないので「いてつくはどう」が炸裂してオールキャンセルされると読みながら思ってたんですよ。それがまさかのそのまま突っ走った。
神だよこれは!「すれ違い」「勘違い」「思い違い」などを駆使して話を引き延ばすのはよくあること。告白すれば聞こえなかったとか邪魔が入るなんて常識です。石上もこのパターンかと思ったら動いてしまって驚愕である。
ラブコメってのは「山手線」なんですよ。同じところグルグル回るのみ。それはそれで面白いのでいいんですが、途中でダレてきて飽きるのは必然です。石上&つばめ先輩は、ビックリの超特急ロマンスカーだった。
もう戻れない関係こそキモ
つばめ先輩可愛い
期待通り。いや期待以上の面白さ。わざわざ退路やリセットできる道筋を全てぶっ潰しやがった。素晴らしい。実に素晴らしい。これがラブコメで話が動くってことだよ!
最初は、「いきなり何をプレゼントしてんだ石上…」と思いましたし、解説で勘違いと思い違いが語られオチが見えたのに、どんでん返しならぬそのまま直進しやがったわい。やっべー!面白すぎだろ!
その後に続く「えっと…これは…どういう意味の?」→「これは僕の気持ちですよ」→「100%公開告白だー!!」の流れは上手いと素直に感心しました。事実上の告白に持っていくとは…。それでいて退路を完全に遮断しやがった。恐れ入った。
色々と動いたしまいました。戻れなくなってしまいました。いやぁ~。昨今、ラブコメ作品は数多くあれど、ここまで面白くラブがコメる恋愛部分の「どうなんだ?」をストレートに堪能できる作品は、なかなか無いでしょう。
つばめ先輩がどう動くかは知りませんが、もう二度と元の関係には戻れません。「山手線」でない強烈に印象的な超特急である。これがラブコメにおける話が進むってヤツです。前進なのか後進なのかも分からない。無かったことになど出来ない。超面白れー!
アニメ化も決まって売れてる作品なので、安定状態からわざわざリスクを冒してまで関係性を変えてしまうのが凄まじいわ。こういう展開をやってくれると断言できますね。今一番面白いラブコメであると。
つばめ先輩はどうする?
凄く嬉しい…けど、ごめんちょっと考えさせて!
まんざらでもなさそうである…。
てか、この初心な超反応からして男と付き合った事ないのでは?告白されたのは初めてなのでは?と思ってしまう。なかなかの乙女反応でしたね。3年生ナンバーワン美少女って評価でマドンナなのに、逆に高値の花すぎて誰も特攻した事がなかったのかもな。
石上は公式で「裏主人公」ともうひとりの主人公ポジションであると書かれております。ゆえに「裏ヒロイン」のミコちんが鉄板ではないかと予想するじゃん。さらに元ネタ「竹取物語」を考えると石上はつばめをGET出来るとは考えずらいじゃん。
ところがどっこい!
つばめ先輩のまんざらでも無さそうな返事よ。
もうどうなるか誰にも分かりません。
これこそ赤坂アカ先生の原点(?)である『スクラン』なんですね。
赤坂アカ先生はスクラン大好き
随所に見せるスクランリスペクト
『スクラン』とは、2000年代前半にジャンプの『いちご100%』を抑えてラブコメ界の覇権だったマガジンのラブコメである。『かぐや様』を描く上で最も影響を受けた作品であると、赤坂アカはおっしゃっています。
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確かに、『かぐや様』の作中でもスクランをリスペクトしているシーンを見つけるのは難しくない。随所にスクランのオマージュをしているなってシーンがあります。テン年代のスクランを描きたいってのが作者の心意気なのでしょう。
ただ、スクランと同じようなシーンを踏襲しても意味ないよね。スクランのキモは鉄板だった天満&烏丸でなく、もう一人の主人公・播磨が「どーなってしまうのか?」こそ人気の秘訣でした。それが今蘇ってる(と思う)。
もう一人の主人公・石上は…?
3本の矢がある
もう一人の主人公・石上にはアベノミクスもビックリの「三本の矢」を射る状況でもあります。ラブコメ的に誰と結ばれるか分からないってのが現状だよね。
石上は┬─ミコちんとくっつくよ(裏主人公&ヒロイン派)
├─つばめ先輩とくっつくよ(巨大ハートクッキー派)
├─マキちゃんとくっつくよ(やすらぎ派)
播磨が誰とくっつくかの、天満(王道派)か沢近(旗派)か八雲(おにぎり派)が『かぐや様』で蘇ったのだ。マイナーだが保険医のお姉さんやいとこさんを彷彿させるように、小野寺さんなどフォローして地味にフラグ有り。スクランをテン年代にブラッシュアップしてるわこれ…。
石上はミコちん(王道派)かマキちゃん(やすらぎ派)かつばめ先輩(ハート派)かですよ。鉄板のかぐや様&白銀も勿論楽しみですけど、もう一人の主人公・石上だと誰とくっつくのかまったく読めません。これラブコメの醍醐味よ。
ミコちんとはお互い全ての面で大っ嫌い同士ですが逆に嫌い合うってことは…って線もあります。極端なツンデレかって気もする。同時に公式に「裏主人公」と「裏ヒロイン」という間柄でもあります。作中ではラブがコメる要素絶無ですが、設定だけで大本命と言える。
マキちゃんは翼が好きな理由を「一緒にいて安心できる」「やすらげる」と述べ、そっくりそのままリボンを付けて石上に当てはまる。つばめ先輩は絶対フラれるだろと思いきや「巨大ハート」のクッキーをもらってまんざらでもない反応。
どう転ぶのかまったく分からない3派閥の完成である!
播磨が蘇った!石上の中で生きている!こんなの盛り上がるしかないわ。
秀知院ランブルですよ
スクールでランブルしてる
かぐや様と白銀。そしてフラグ立てまくる石上。秀知院のスクランブル!スクールでごちゃ混ぜ!どうなるかもうまったく分からない先の読めない手に汗握るラブコメ青春群像劇の模様となってきました。尚、藤原さんだけは何も無い!
ただただ幸福を傍受でき、どれだけ読み進めても話自体はまったく進んでないではない。もはや次に何が起こるのか分からない領域である。ラブコメでこれをやるのは最終回間際なのが常識なのに、ここでぶっ込んで来る『かぐや様は告らせたい』は最も目の離せない作品である。
この色々と思惑が交差する現象。実は赤坂アカ先生が最も影響を受けたと言い、最も描きたかった状況なのかもしれんな。この恋愛模様はどーなる?今一番盛り上がってるラブコメは『かぐや様は告らせたい』です!
コメント
うわあああ!もうおもしれええ!早く来週のヤンジャン読みてええええ!
正直石上君の回だけ好きまである
振られてもおいしいけどはたして…!!
まさかの予想外の展開である
ぶっちゃけ石上のヒロイン云々って、読者が勝手に盛り上がってるだけで
ヒロインサイドは誰一人として石上にラブってなかったんだけど
石上の片思いで終わるかと思われたつばめ先輩が、直球告白に思いっきり揺らいでいるのでびっくりだよ
紆余曲折あるだろうけど、うまくいってほしいなあ
この大方の予想の斜め上を行く変化球がアカ先生の武器だなとつくづく実感
書記(正論DV派)や小野寺さん(ラノベ派)も結構いると思います
わかる
五当分の花嫁も、焦らしプレイはしない展開で熱いですね
つばめ先輩意外と脈アリっぽくてますます行方が楽しみになってきたな…
おにぎり派だった過去の私にとっての悪夢が蘇る…
「原点方式だと問題外だけど加点方式ならアリ」っていう藤原書記を見て
あぁこの人ちゃんと人のこと見てるんだなぁと思った
旗派でした
そんな私はハーブティー派(ツンデレ先輩派)です
小野寺さん派ってマイノリティでしょうか?
お子様ランチ派でした(断言)
ヤマカムさんもスクランの記事めっちゃ書いてなかったっけ?
藤原書記と会長いい雰囲気でまさかの展開を想像して読みながら勝手に緊張してしまった
いや石上君には4本の矢がたってる あの時々出てくる 桃缶アニメ会とか
同人誌
公式の同人誌のやつの三角形とか